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【RIZIN】極真世界王者・上田幹雄と対策してきたという武田光司、“ブラックパンサー”ベイノアは「正直言って参考にならないんじゃないかな」

2021/12/29 23:12
 2021年12月31日(金)さいたまスーパーアリーナ『Yogibo presents RIZIN.33』に出場する全選手のリモートインタビューが29日(水)に行われた。  第10試合のライト級(71.0kg)5分3Rで対戦する、武田光司(BRAVE)と“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)が記者たちの質問に答えた。 武田光司「何があるのが分からないのが勝負の世界」 ――現在の心境は? 「大晦日という舞台で戦わせてもらうんですが、僕の大晦日デビュー戦になるので新鮮な気持ちでいい緊張感をもって準備は出来ているなって感じです」 ――大晦日の印象は? 「年の最後の集大成と言うか、今年1年やってきた全部の成果を出せる日だと思っていました。あとはお祭りだなっていうイメージもすごくあります。話は逸れますが、宮田先生が大晦日に出られていたし、宮田先生以外でBRAVE GYMで大晦日に出られたのは僕が初めてだと思うので、だから凄く嬉しい気持ちと宮田先生が出た舞台で戦えるという誇りを持って戦いたいですね」 ――今まではどんな気持ちで見ていた? 「それはみんな同じだと思いますが、僕も出たいなって思っていました」 ――対戦相手の印象は? 「キックボクサーでMMAでも万能型というかシフトチェンジができているイメージがあるので、ファンや関係者の人たちには武田が勝つだろうと思われているでしょうが、何があるのが分からないのが勝負の世界だと思うので、足元をすくわれないように僕が出来ることを一個一個全部出して完勝してやろうと思います」 ――それはフィニッシュ? フルラウンド戦い抜いての完勝? 「イメージ的にはどっちもですね。まあ、秘密でお願いします」 ――どんな試合展開を予想する? 「ストライカーvsレスラーになると思う。ベイノア選手が打撃でボコボコ自分の距離感でやってきて、それをいかに僕が詰められるかという展開になると思いますね」 ――ベイノア選手の近い距離での打撃対策は想定して練習してきた? 「やっていました。上田(幹雄)さんという極真出身の方がいらっしゃるんですけれども、今年からBRAVEでずっと一緒にやっていて、打撃だったりを。いま言ったところで対策もクソもないと思うので言いますけれども、いろいろな距離感とかどういう風に出してくるかというのをやっていたので、全部想定済みというか。いろいろご指摘をもらいました」 ――逆に上田選手には総合の動きを伝えて? 「そうですね、WIN-WINな関係ですかね。僕が打撃を教わり、僕がMMAの形だったりグラップリングの形だったり組みの動きを教えるっていういい関係でやらせてもらっています」 ――上田選手のMMAファイターとしての資質は? 「ヤバいですよ。僕は打撃で2回くらいゲロ吐きました(笑)」 ――いつもと違ってパーマをかけている? 「気付きました? たまには。いつもお任せでやっています。パーマで試合に出るのは初めてじゃないですかね。特に意味はないです(笑)」 ――距離を詰めるうえで打ち合うこともある? 「いや、しないです。そこは臨機応変にって感じになると思います。こういう風に来たらこうするって状況に応じた練習はしてきましたが、最初から打ち合いますっていうのはないですね」 ――その場のシチュエーションでの閃きで戦っていく? 「そうです。そういう戦い方になると思います」 ――ベイノア選手の打撃で特に警戒しているのは? 「蹴りですね。あとは一発が重たいので。ベイノア選手は凄いハードパンチャーの方だと思っているのでそこも気を付けたい。蹴りは前蹴り、三日月蹴り、ミドル、ロー、ハイ…全部が出来る方だと思うので、蹴りを全般的に注意しないといけないと思っています」 ――その蹴りを捌ける自信は? 「あります」 ――来年の目標は? 「僕の今年のビジョンでは、9月に矢地選手に勝って大晦日でサトシ選手に挑戦するっていうイメージが出来ていたので。でもそこで矢地選手に負けてしまって矢地選手に優先順位を奪われてしまったので、来年はやはりベルトを持っているのがサトシ選手なのでサトシ選手と戦いたいなって気持ちがあるし、オミクロンで海外勢が来れなくなってしまっていたので海外の選手たちに挑戦したい気持ちもありますね」 [nextpage] ベイノア「どんな展開になっても打撃を出す」 ――現在の心境は? 「ついに来たな、という感じですね。大晦日、楽しみです。ワクワクしています」 ――大晦日の印象は? 「自宅にて画面越しに見ていた夢の世界ですので、その世界に自分が飛び込むのは感慨深いですし、まだ夢見心地ですし、ワクワクしているなと。お祭りだなという印象なので楽しみで仕方ないです」 ――キックボクシング出身選手がMMAに多く転向する中で、どんな存在感を示したい? 「より多くの方々に注目していただけると思うんですよ。MMAファン、キックボクシングファン、言ったら自分が所属している極真空手の道場製の皆さんですとか、なんなら格闘技に全く関係ない人たちも注目する大会ですので、より多くの人に自分がやっている極真空手と自分が所属しているRISEの強さをアピールできたらと思っています」 ――対戦相手の印象は? 「やはり気持ちが強い選手だなと。そしてレスリングに特化している選手だと思います。あと黒いなというのは以前から印象にあったんですが、自分より先にインタビューを受けていてパーマをあてていらっしゃったので。だいぶそういう部分でもキャラが被っているなという印象があります。それと年齢も一緒だということを知りまして、非常に押忍だなと思いました」 ――今回の髪形はまだ秘密? 「そうですね。撮影してちょいちょいSNSに出てしまうと思いますが、一応秘密でってテイにしていただければと」 ――どんな試合展開を予想する? 「前回と同じくですけれども、予想してもいつも同じ展開にならないので予想はしてないです。でも自分はどんな展開になっても打撃を出そうかなと。もちろん立ちからのスタードですけれど、相手が組んでこようが寝技の展開になろうが、自分は打撃をどの体勢になっても出していこうかと思っています」 ――前回の試合は逆転勝ちでしたが、苦しむ場面も見られた。その課題をどういう練習で克服してきた? 「やはり相手に勝ちの展開を持っていかせないという。あのまま終わっていたらどうなっていたんだろうっていうのがありますし、自分が15分間、15分より先に終わるかもしれませんが、主導権を握る続けられるような、MMAのルールの中で自分が勝ち続けられるようなイメージの練習はしっかりしてきました」 ――組み技の強化をしてきた? 「そうですね。トータル的にです。自分が主導権を握るためには打撃の展開だと思っているので、その時間をより多くするのはもちろんなんですけれども、今回もそうですがレスリングや柔道をずっとやってきた選手に組みに対しても組みで対抗するのは厳しいと思うんですよ。ただMMAというルールの中では相手が得意な土俵に持っていこうとしても自分の勝ちの展開に持っていけるようにはしてきたので、総合ルールの利点を活かして組みを強化してきたというか、組みが得意な相手の展開になったとしても自分の展開に持っていく練習をしてきましたね」 ――前回倒しきった、那須川選手が「たまたま」と絶賛した短い距離での打撃ですが、武田選手が上田幹雄選手と練習してきたということで複雑な気持ち、警戒する部分は? 「上田君は自分と同い年で、小学生の時から自分と同じカテゴリーでトップだったんですよね。空手の世界で世界一になっていますし。自分も直接対戦したことがありまして。それは高校1年生の時なので、正直言って参考にならないんじゃないかなって言うのはあります。空手という意味では一流ですが、このMMAルールの中においては自分の対策という意味で上田選手がいろいろ考えくれたかもしれないですけれど、あまり参考にはならないんじゃないかなと思っております」
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