シュートボクシング
インタビュー

【シュートボクシング】笠原弘希、KNOCK OUT王者・重森陽太にリベンジして「原口健飛選手、白鳥大珠選手、直樹選手にも勝てる自信がある」

2021/12/24 21:12
 2021年12月26日(日)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2021 Champion Carnival』にて、KNOCK OUT-REDライト級王者・重森陽太(伊原道場稲城支部)と対戦する前SB日本スーパーフェザー級王者・笠原弘希(シーザージム)のインタビューが主催者を通じて届いた。  笠原はSB次期エース候補として期待され、2018年9月、SB日本フェザー級王座決定戦で元貴を下して王座を獲得。6月大会では前SB日本スーパーバンタム級王者・ 内藤大樹との接戦を制し、2019年9月のSB日本スーパーフェザー級タイトルマッチでは王者・深田一樹を2RKOで下して二階級制覇を達成した。2020年2月には前口太尊に大激闘の末にTKO勝ち、11月には元MMAファイターのハルク大城にも勝利。さらに今年2月にはKNOCK OUTーREDスーパーライト級王者スアレックに2RでTKO勝ちし、周囲をあっと驚かせた。6月にはライト級に階級を上げて古村匡平を判定3-0で破り、9月にはパランラックを初回KOして5連勝中と絶好調。  重森とは2019年12月の『SHOOT BOXING GROUND ZERO TOKYO 2019』で対戦しており、この時は延長戦にもつれ込む接戦の末に、重森のヒジ打ちで笠原がカットされ、TKO負けを喫している。 今までやられた相手に関してはほとんどやり返している ――今大会は“チャンピオンカーニバル”と題され、各階級のチャンピオンたちが揃い踏みしタイトルマッチが行われるなか、笠原選手はワンマッチになりました。 「SB日本ライト級チャンピオンの西岡(蓮太)選手は以前から怪我をしていて、今回相手は誰になるのかなと思っていたところ、KNOCK OUT現チャンピオンの重森選手に決まりモチベーションは高いです」 ――来年にタイトルマッチは実現するかと思います。すぐにでもやりたかった想いは強いですか? 「やはりそうですけど、西岡選手が全力を出せる時に僕もぶつかりたいですし、焦ってはいないので完治した状態でやりたいと思います」 ――西岡選手については選手として見てどのような印象がありますか。 「僕は最近2階級上げました。今までは対戦することは意識していなかった選手なので試合を見ていなかったのですが、最近になって試合を見て思ったことは、結構うまい選手だなと」 ――同じ22歳ですが、ライバル視したことはないですか。 「そうですね。階級が違うことで意識したことはありません」 ――西岡選手にメッセージはありますか? 「62.5kgのベルトを持っているのは西岡選手ですが、今回その階級の代表として恥ずかしくない試合をするので、僕の強さを見ていて下さい」 ――2019年9月にSB日本スーパーフェザー級タイトルマッチで深田一樹選手に勝利して以降、少しずつ体重を上げてライト級に階級を上げて試合をするのは他の選手と比べても早い方だと思うのですが、ご自身的にパワー、スピードは問題ないですか? 「全然ないですね。今の階級の方が、練習通りの本来のパワーを発揮できていると思います。パワー寄りの戦いになっているのですが、スピード面に関しては対戦相手のスピードに対応できているので特に問題はないと思います。実際、階級を上げてから5戦して3KOしていることからも結果に現れていると思います」 ――今回の相手は2年前の12月の『SHOOT BOXING GROUND ZERO TOKYO 2019』で対戦し延長戦でヒジ打ちによるカットでTKO負けしている重森陽太選手との再戦になりました。 「同じ相手に2度も負けていられないのでここでしっかりリベンジしないといけないと思ってます。今までやられた相手に関してはほとんどやり返しているので、あの時から再戦したいと思ってました」 ――今までの再戦を振り返ってみると、Phoenixx祥梧には初戦で2RTKO負けでしたが、再戦では3RKO勝ち。深田一樹選手には延長判定で敗れてましたが、再戦では2RTKO勝ちと、再戦では必ずリベンジに成功していますよね。 「再戦に強いという意識は特にないのですが、一度負けたことを無駄にしたくないので、僕はなぜ負けたのかなど色々と考えるようになって成長につながっていると思います」 ――重森戦での敗因は何でしたか? 「もちろん重森選手は凄く巧い選手でしたが、自分の作戦ミス、練習の仕方のミスなど自分の中で考えさせられるものがありました」 ――前回はヒジ打ちありでしたが、今回もそうなんですか? 「そうですね。僕から同じ条件でやりたいとシュートボクシング協会に伝えました。特に重森選手が相手だからといって、ヒジ打ちを拒否する必要もなかったですし。前回の試合は重森選手のヒジを出したタイミングも良かったのですが、重森選手のヒジに自分で突っ込んだというか、カウンターを取られたので斬られてしまいました。逆にあそこで斬られたことでヒジ打ちの危ない間合いが分かったので得たものは大きかったです。もう同じ過ちはおかさないと思います」 ――その試合以降、重森選手は笠原選手と同じく5連勝中です。最近の試合を見られていたら印象をお願いします。 「スアレック選手とのKNOCK OUT-REDライト級タイトルマッチ(2021年7月18日)で判定勝ちした試合を見たのですが、さらに蹴りのパワーがアップしていて、スアレック選手を完封していたので強くなってノリに乗っている印象があります」 ――さらに笠原選手はそのスアレック選手に2RTKO勝ちしているのでノリに乗りまくっている感じでしょうか。 「そうですね。調子良くきていると思います。僕は対戦相手が決まったら最初は不安なんですが、練習でその不安をなくし試合の時は自信満々で臨みます」 ――どういう試合になりそうですか? 「まだ完全にイメージはできていませんが、勝ちは当たり前だと思います。ダムさんも『前回は作戦ミス。今回はマイペンライ。絶対に勝つ』と言っていました」 ――今回勝って来年はどういう1年にしたいですか? 「今年重森選手にしっかり勝って、自分が最強だというのを証明したいのでRISEさん、KNOCK OUTさんでも僕の階級でトーナメメントがあるなら制覇していく1年にしたいですね。ここで重森選手を倒したら『KNOCK OUT』では相手がいなくなるので、RISEだと原口(健飛)選手、白鳥(大珠)選手、直樹選手と活躍が目立っていますが、僕もその選手たちにも勝てる自信があります。そして、SB三階級制覇して僕も次期SBエースとしてSBを引っ張っていけるようにしていきたいと思います。弟の友希は今回、二階級制覇がかかった試合になるので、兄弟でSBに名を刻んでいきたいですね」 ――三男の直希君も間もなくプロデビューですよね? 「来年の夏ぐらいにはデビューするのではないでしょうか。センスが凄く抜群で努力家です。僕たちがアマチュアの時よりも巧いのですが、身体の線がまだ細いので焦らずにデビューできたらいいなと思います」 ――では最後にファンにメッセージを。 「今回はタイトルマッチで盛り上がると思いますが、僕は今回しっかり重森選手にリベンジします。前回、重森選手に負けてから連勝ストーリーが作られています。さらにここから熱いストーリーを作っていくので応援よろしくお願いします」
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