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【RIZIN】朝倉未来と大舌戦の平本蓮が、日本で練習再開。米国修行の成果、盟友ペティスの堀口戦のセコンド、今後を語る

2021/12/21 20:12

ここで合わないやつは世界で戦えない、言い訳にしてアメリカに来ないだけなんじゃないか

 ミルウォーキーでの濃密な3カ月が、ファイターとして、人としてタフにさせてくれたという。

「3カ月、と言われるけど、大切な濃かった日々が3カ月続いて、信頼されてセコンドまでお願いされて。俺もこれでセルジオが変な形で負けちゃったらどうしようとか思いながらも、そんなこと考えるのも俺っぽくないし、セルジオを信じながら一緒に対策をしてきて、ルーファスポーツに来て、最初から付きっ切りで日曜とかも休みなしで毎日修行して、でもほんとうに楽しくて毎日が。セルジオが俺を強くしてくれて、その代わり、俺もセルジオの試合に向けて全力でやれることはやろうと思って、今回こういう形でコーナーに、セコンドにつきました」

 実際に米国に来てやってみないと分からないことがあるという。バックボーンがストライカーでもレスラーでも、ヘッドギアをつけたスパーリングでは、バチバチに殴り合うこともあり、自身のMMAの距離感を掴んできた。

「この3カ月で辛かったときはほんとうにあったんですけど、受け容れられるのか、受け容れられないのか、噛み合う・合わないがあって、合わないやつは世界で戦えないと思います。(国内から出ない選手は)言い訳にしてアメリカに来ないだけなんじゃないかなってほんとうにこっちに来て思いました」と、百聞は一見に如かずだという。

「これがゴールじゃないから。たぶんまだこれから物語は続くし、楽しいこともいっぱいあると思うけど、ほんとうにこの3カ月間、最初は寂しい時間とかもあったけれど、たぶん忘れられないです。俺、この3カ月があったからすごく強くなれました。人として逞しくなったと思います。この3カ月間、これだけハードなスパーリングをやってきた結果は、次の試合に絶対現れるだろうなって自信にもなりました」

 平本が大晦日の試合を回避したのは、オミクロン株の影響でコーナー勢が入国出来なかったことが大きい。いまや、ルーファスポーツの一員となった平本は、デューク・ルーファスやセルジオ・ペティスらとともにチームとして戦うことを望んでいる。

「チームへの信頼感が生まれて、次の試合はセルジオとかもたぶん来てくれると思うので、そこはすごく心強いですね。完全にアメリカでやって行こうかなと思っています。生活の拠点をアメリカに移そうと決めました。ルーファスポーツでずっとやって行こうと。ほんとう、ファミリーという感じです」

「試合はRIZINで?」と問われた平本は、「そうですね、そっちの方が楽しいんじゃないかと思うんですけどね」と答えている。

 大晦日を超えて、2022年のRIZINは、ナンバーシリーズに加え、LANDMARK、TRIGGERと大会数を増やし、LANDMARKでも金網で試合を行う可能性があることを、榊原信行CEOは語っている。

 元K-1ファイターとして、リングスポーツに長けており、大規模な大晦日ナンバーシリーズでの起用が予定されていたが、ケージでの練習が主流になってきている平本にとって、ネットとの親和性も高いPPVシリーズでの活躍も注目される。

 同日、大晦日の公開練習を行った朝倉未来は、平本蓮について問われ、「頑張ってくれ、という感じです。『大晦日の試合の評論を楽しみにしているよ』って」とメッセージを送り、SNSでは「俺との試合逃げといてよくのうのうと煽れるな」(朝倉)、「一度もお前から逃げてねーわ、いつでもやってやるよ」(平本)と、両者ともに舌戦を繰り広げている。

「これから物語は続く」と語った平本のMMA2戦目は、どの舞台になるか、そこでどんな進化を見せるか、注目だ。

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