MMA
インタビュー

【RIZIN】朝倉未来、斎藤裕との再戦に向け異例の最短公開練習「無事に帰るつもりはない」

2021/12/21 13:12
 2021年12月31日の大晦日にさいたまスーパーアリーナで開催される『Yogibo presents RIZIN.33』で、斎藤裕(パラエストラ小岩)との約1年1カ月ぶりの再戦に臨む朝倉未来(トライフォース赤坂)が21日、所属ジムで公開練習。2022年に向け「(大晦日を)無事に帰るつもりはないので、そこは考えてない」と、不退転の覚悟を示した。 【写真】シャドーではオーソにもサウスポーにも構えた朝倉未来  試合10日前、コンディションを「ばっちりですね」と語った朝倉は、異例のシャドー30秒という「公開練習」後、囲み取材に応じた。  RIZIN史上最短の公開練習の理由を「さっき5分連続5Rスパーリングして、ミット打ちも結構なラウンドを連続やって疲れたので、あんな感じですね」と答えた朝倉。 11月20日に配信されたABEMA『朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円』企画後、「左ヒザの半月板がズレた」ことを明かし、大晦日決戦に向け、減量を危惧していたが、現在の体重は72kg。RIZINフェザー級の66.0kgまであと10日で6kg減量を「順調というか、もともと厳しいので気合いすね。ずっと節制していますよ、試合が決まってから」と語った。  ラントレが出来ない状況が続いたが、「ランニングは昨日(20日)から始めたので(減量も)大丈夫なくらいにはなりました。ランニング以外でも動いていて、今日72kgくらいなので、まあ行けますね。心肺機能はめっちゃ向上している気はします」という。  MMAのスパーリングを再開したのは「記者会見(12月9日)の次の週くらいからはやっていた」とし、「全然、問題ないです」と語る。 実態を掴めているから前回より楽な気持ちがある  海外選手の入国規制があり、現RIZINフェザー級王者の牛久絢太郎が12月12日にDEEP王座防衛戦をこなしたばかりで、クレベル・コイケの参戦発表もないなか、今回の朝倉と斎藤の再戦は、互いに多かれ少なかれ手負いの状態で迎えることになる。  朝倉は「ヒザ、もう治っているので大丈夫です」と語り、斎藤の右まぶたの怪我についても「顔を狙うスポーツなので、当たっちゃったら、当たっちゃったで切れたら切れたでしょうがない。それはあっちも覚悟で出ていると思うので」という。 「狙うか?」と問われ、「そこまで器用に出来ないです、流石に。相手は動く生き物なので、狙ってとは出来ないですけど、でも狙えたら狙いたいですね」と苦笑しながら答えた。  1年ごしの再戦に向け、「反省点は改善してきましたね。この1年で。フィジカルが全然、変わっていると思います」と進化に自信を見せる。 「前回より楽な気持ちはあって、なぜかというと実態を掴めている感がすごくあるんですよね。前回、斎藤選手と試合をしたときは試合映像があまり無くて、どんな選手かぶっちゃけ分からなかったところがあったんですけど、1回手を合わせたこともあって、その後のRIZINの試合とかも結構見ているんで、だいたい感覚が掴めているので自信があります」という。  1回目の対戦時は、朝倉の前手の右フック、左ストレート、蹴りを警戒した斎藤が、その蹴り足を掴んでニータップでテイクダウン。最終ラウンドの打ち合いでは朝倉がカウンターの左でフラッシュダウンを奪い、すぐに立ち上がった斎藤も右を返している。  朝倉は、「お互い戦略も変わっているので、そこが僕も楽しみだし、言っても最後は気合いが勝った方が勝つと思っているので、すごい覚悟を持って臨んでいます」と、互いに進化する中で、最後に勝負を決めるのは「気合い」だと語った。  前戦でその気合いを感じさせたのが、最終ラウンドだ。それまで斎藤のテイクダウンにブレーク待ちだった朝倉からテイクダウンを仕掛け、組みを混ぜての打撃も見せている。  朝倉は「今回はああいう展開も1R目から始まるかもしれないです。1Rで倒したいですね」と、序盤から積極的に仕掛ける可能性も示唆する。 [nextpage] 実力的にはあの2人が強いんじゃないかと思っているので再戦を希望した  2021年10月の前戦では萩原京平相手に再三のニータップ(片手で肩を押し、もう片手でヒザ裏を掴んで倒す)を決め、ダブルレッグテイクダウンも見せている。そのニータップは斎藤の形とは異なり、自身の踏み込みの鋭い左ストレートと混ぜた形のニータップテイクダウンだった。  斎藤のテイクダウンについて「結構、強力というか、組み力も強かった印象がある」という朝倉だが、「僕の組み力が1年で相当強くなっていると思うんで、(ニータップ以外にも)めちゃめちゃありますし、萩原戦でももっと用意していたんですけど、あの1個目だけで終わっていただけで何個もあります。全然、こちらからテイクダウンを仕掛けていくことももちろんしますし、テイクダウンが来ても、相手が消耗するような感じになると思います」と、組みの攻防でも後れを取ることはないとした。  よりMMAとして精度が高くなることで、キャリアでは上の斎藤裕に対し、朝倉の持ち味が出せるかと問われると、「どうですかね。相手が寝技が出来なかったらそうなっちゃうかもしれないですね。でも斎藤選手はトップ選手で立つ能力もテイクダウンディフェンスももっと強いし、いい感じになると思います」と、MMAとしての進化が、より自身のストロングポイントを活かせる形になっていると語る。  混沌とするフェザー級戦線のなかで、「負けた相手に借りを返す」ことへのこだわりを持ち続けた。 「ぶっちゃけ、相性的に(王者の)牛久選手はめっちゃ勝てる自信があって、でもそれよりはしっかりと斎藤選手やクレベル選手とやりたいなという想いがあったので、今回、希望しました。(前回と違う結果を出す自信も?)それもありますし、実力的にはあの2人が強いんじゃないかなと思っているので、RIZINのトップの選手だと思っているので、だから、ですね」と、強者としての斎藤とクレベルとの戦いにこだわる理由を語り、海外勢との戦いも「今後はとりあえずは考えていないです。終わってから考えたい」とし、リベンジを「最優先ですね」と語った。 [nextpage] 僕と試合をしたらどうせメッチャ見られる。華が無い、は関係ない  萩原戦後、当時ベルトを保持していた斎藤に対し、「華が無い」と斬り捨てた。今回の試合でも注目は自身に向けられているとする。 「華が無い、とかいうのは……別に僕と試合をするときは関係ないですね。僕と試合をしたらメッチャ見られるんでどうせ。僕みたいな人を試合をして、チャンピオンベルトを持っていて華が無いのはどうかなと思うけど、僕と試合をしたら関係ないじゃないですか」  セコンドは佐々木大とマネージャーの宮島翔氏とジムオーナーの堀鉄平代表がつく予定で、青コーナーからの入場も「何も変わらないですね。いま初めて知りました」という。気になるバンタム級GP準決勝&決勝に臨む弟の朝倉海のセコンドについては、「決勝に上がったとしたら、つくかもしれないですね。自分の試合が終わった後に」と、自身の試合次第とした。  今回はさいたまスーパーアリーナにフルに観客を入れての大会。朝倉にとっては、2019年大晦日のジョン・マカパ戦以来のフル観客の前での試合となる。 「たまに自分の試合とかを見返しているときに、すごく盛り上がっているなというのもあるし、観客がたくさんいるときの方が実力を発揮すると思うので、俺って。それも含めて楽しみですね」と、有観客での試合を歓迎している。  そして大晦日、地上波での生中継の可能性も高い、因縁のカードに向け、「やっぱり地上波で流れるということなので、ほんとうに格闘技ファンじゃない人も見たりすると思うので、そういう人たちに“格闘技って面白いな”と思ってもらえるような試合にしたいですね」と、抱負を語った。 「好きな言葉」を問われ、あえて「金(かね)」と笑ってみせた朝倉だが、苦難を乗り越える秘訣を「成功した姿を想像すること」と語り、そのためにすべきことを積み上げてきた。 「絶対に俺が勝つ」と勝利のイメージを語る朝倉は、最後に正月の過ごし方を問われ、「無事に帰るつもりはないので、そこは考えてないですね」と、淡々と覚悟を語った。
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