アクメトフが上位のキンガッドを完封、強豪揃いのバンタム級戦線も混沌(C)ONE Championship
ONE: WINTER WARRIORS 2
2021年12月3日シンガポール・インドアスタジアム(※18日配信)
▼ONEフライ級(※61.2kg)5分3R
〇カイラット・アクメトフ(カザフスタン)
[判定3-0]
×ダニー・キンガッド(フィリピン)
フライ級2位キンガッドと4位アクメトフが対戦。現王者アドリアーノ・モラエスとの王座戦を見据える3位の若松佑弥にとっても注目の1戦だ。
キンガッドは、MMA14勝2敗。2017年にアドリアーノ・モラエスにリアネイキドチョークで敗れて以降は、怒涛の6連勝。2019年10月にデメトリアス・ジョンソンにトーナメント決勝で判定負けも、2020年1月の前戦で中国のシェ・ウェイに判定勝ちで再起を遂げている。
アクメトフは、MMA27勝2敗。2017年8月にモラエスに判定負けも、2017年9月と2018年1月にジェへ・ユスターキオに1勝1敗。以降は3連勝中で、マ・ハオビン、リース・マクラーレンに判定勝ち。2020年12月の前戦ではキム・デフォンに蹴りを交えた打撃にテイクダウンをまとめて判定3-0で完勝している。
1R、遠間に立つアクメトフはサウスポー構え。キンガッドの最初の右ローを掴んでテイクダウン! ハーフガードのキンガッドは腰を切り足を戻す。フルガードで下からヒジを突くキンガッド。アクメトフはインサイドガードから細かいパウンドをボディに突く。
バタフライガードも下のままのキンガッドは半身から金網まで這うが、上からかんぬきで背中を着かせるアクメトフはキンガッドの上体を横に崩して金網を使わせない。終了間際いったん上体を離したアクメトフはフットスタンプで飛び込みゴング。
2R、左の横蹴りの打ち終わりに組み付くアクメトフ。両脇を差すキンガッドに、内無双のアクメトフは離れる。遠間でサークリングし、左ミドルを突くアクメトフ。その蹴り足を掴みに行くキンガッドだが、足を抜くアクメトフ。キンガッドが右を振ると、そこにカウンターのダブルレッグでアクメトフがテイクダウン!
左足でまたごうとするアクメトフ。バタフライガードで内側から浮かすキンガッドだが、ステイして左腕で外側から腰を抱くアクメトフ。キンガッドが背中を見せて立ち上がるとボディロックで崩し。上から細かいパウンド。
3R、詰めるキンガッドに右に回り、追ってきたキンガッドにテイクダウンはアクメトフ。亀から立とうとするキンガッドを追うアクメトフ。キンガッドは離れる。アクメトフが頭を下げての入りにカウンターの右アッパーを狙うキンガッド。しかし差し上げるアクメトフ。
左で差してヒザを突くキンガッド。金網を背にするアクメトフは、キンガッドが右ヒザを突いてきたところでヒザを差し上げてテイクダウン! インサイドガードから頭をアゴ下につけて、声を上げながら左のパウンドを連打! 好印象でラウンドを終えた。
判定は3-0でアクメトフが勝利。カザフスタン国旗を背に勝利の雄叫びを挙げた。
試合後、アクメトフは「キンガッドとはGP準決勝で戦う予定だったんだ。長い間、準備をしていた。今回戦うことが出来て良かった。DJに勝ってトップコンテンダーとして、モラエスに挑戦したい」とコメントした。
"The Kazakh" overthrows "The King!" Who's next for Kairat Akhmetov? 🇰🇿 #ONEWinterWarriors2 #WeAreONE #ONEChampionship pic.twitter.com/c9SqdVlpNN
— ONE Championship (@ONEChampionship) December 17, 2021