キックボクシング
インタビュー

【KNOCK OUT】松本芳道「KNOCK OUTの試合を見ているとみんなパンチが素人なんですよ」=1月16日(水)『ROAD TO KNOCK OUT vol.3』渋谷TSUTAYA O-EAST

2019/01/05 09:01
1月16日(水)『ROAD TO KNOCK OUT vol.3』渋谷TSUTAYA O-EAST大会で元J-NETWORKスーパーライト級王者の杉本卓也(ウィラサクレック・フェアテックスジム)と対戦する、松本芳道(KICK-DIET吉野町)。 2010年4月に新日本キックボクシング協会の日本ライト級王者となった松本は同年5月には『K-1 WORLD MAX』に参戦し、大月晴明からダウンを奪い勝利。同年7月のK-1-63kg日本トーナメントでは上松大輔にTKO勝ち、準決勝で久保優太にKO負けを喫したものの3位入賞を果たしている。 新日本キック時代は跳びヒザ蹴りを得意技としていたが、2013年1月にボクシングへ転向、10勝(8KO)2敗の好戦績を残しており、もともとハードパンチャーだったパンチにボクシングでの技術が上積みされ「自分だけが打つ。そして打ちながらカウンターを誘う」スタイルになっているという。 今回は2011年9月以来、約7年4カ月ぶりのキックボクシング復帰戦。それを後押ししたのは、現在の自身のジムKICK-DIET 吉野町での水垣偉弥、DJ.taikiらとのマススパーリングだったという。かつて八景ジムや横浜で拳を交えていたファイターたちと向き合うことで、「自分がどんどん強くなっているのを感じた」松本は、小野寺力プロデューサーに出場を直訴し、『ROAD TO KNOCK OUT vol.3』からの出場となった。 数多の経験を積んできた36歳が、26歳のハードパンチャーを相手にベテランの味を見せるか。注目だ。 ◆松本芳道「もちろんチャンピオンになれると思ってますから」 ――2005年にキックボクシングでプロデビューし、22戦15勝の戦績を収めた後、2012年にボクシング転向されました。今回キック再デビューしようと思ったのはなぜですか。 「キックボクシングジム、KICK-DIET 吉野町を横浜で立ち上げたので現役に戻る気は全然なかったのですが、ジムで総合格闘家の水垣偉弥選手、DJ.taiki選手などのプロ選手を指導しながらマススパーリングの相手をしているうちに、楽しくなっただけでなく自分がどんどん強くなっているのを感じたんです。 ここのジムの後輩に去年8月の不可思 vs 秀樹(KING OF KNOCK OUT 初代スーパーライト級王座決定トーナメント決勝戦)の試合映像を見せられて『優勝賞金は300万円ですよ、松本さんの方が強いですよ』と言われました。僕も自信が付いてこれで復帰しないのはもったいないなと思い、キック復帰を決めました。その翌日ぐらいには、現役時代から一緒に練習していたトレーナー、キックの仲間を呼んで練習を再開してから小野寺(力)プロデューサーに出たいとアピールしました」 ――キックからボクシングに転向した理由も教えて下さい。 「当時はK-1MAXに出ていたのですがあまり稼ぎが悪く、ボクシングの方が稼げるかと思ったからです」 ――ボクシングでは12戦10勝(8KO)2敗と好成績を残されてましたが、キックから転向されて難しさはなかったですか? 「キックボクシングをやっている方が面白いですし、やり辛かったですね(苦笑)。でも引退後にジムを立ち上げたらボクシングも教えられればいいなと思いながら続けていました。最後に(2016年10月3日)タイのチャンピオン(=カンピー・ファヨム)に判定負けしてレベルの違いを感じてボクシングを辞めることにしました」 ――ご自身のどういう部分が以前よりも強くなったと感じますか? 「当然ボクシングをやったことでボクシングの技術が上がりました。あとは、以前は筋トレをしたことがなかったのですが、色々と勉強して自分を試していくうちにフィジカルが強くなり、パワー、スピード、スタミナなど全てが上がりましたね。現役時代は自分がこんなに強いと思ったことはなかったのですが、今スパーをやっていても余裕に感じるんですよね」 ――歳を重ねるごとにスタミナが落ちることもない? 「それは感じないですね。年齢を重ねるとモチベーションの低下はあると思いますが、まだ36歳だとそれもなく、肉体的な変化もありません。20代の頃と比べると、ケガが治りにくいかもしれませんが、それは気になりません。ずっとジムにいるので毎日二部練しているような感じがして環境もいいですね」 ――今回の相手、杉本卓也選手についてはどのような印象がありますか? 「身体が強そうで思いっきりパンチを振ってくるイメージがあります。KOでクリアーしないとこんなに大口叩いている場合ではないですよね(笑)。ジムでも結構言ってるので、判定でぎりぎり勝ちましたとなれば、会員さんたちにバカだと思われてしまいます」 ――今後狙うは当然、KNOCK OUT本戦出場でしょうか。 「そうですね、本戦出場はもちろんチャンピオンになれると思ってますから。ベルトしか興味がありません。今ベルトを持っているのは不可思選手ですけど、実際にスーパーライト級で一番強いのは海人選手ですね。もし海人選手が KNOCK OUTに出続ければ、いつかやってみたいです。海人選手のヒジさえ気を付ければ勝てると思います。相手に蹴られたり、首相撲で掴まれたりしないで自分のパンチだけ当たる距離で戦うスタイルを確立していて、現役時代のときにはまだ掴めてないものでしたね」 ――K-1MAXの時のファンは現在の松本選手はどういう戦いをするのか、凄く興味があると思います。ご自身ではどういう姿を見せたいですか。 「元々、殴るスタイルでさらにその技術がかなり上がったので、自分だけが打つ。そして打ちながらカウンターを誘うスタイルになっています。もちろん狙うのはKOですが、勝手に向こうが倒れると思いますよ。本当は今回5Rやりたかったんですよ。ボクシングで10Rやってきて、3Rだと短いんですよね。3Rまで相手はもたないと思いますけど」 ――まさしく KNOCK OUT にふさわしいスタイルですね。 「KNOCK OUTの試合を見ているとみんなパンチが素人なんですよ。パンチが出来た方が打ち合いも出来て試合も面白くなります。自分はパンチだけじゃなく蹴りも全然強くなっているので試合を楽しみにしていて下さい。これだけ言っといてもし負けたら、バカにして下さい(笑)」
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