2021年12月18日(土)東京・後楽園ホール『Krush.132』のダブルメインイベント第1試合Krushフェザー級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、篠塚辰樹(MASTER BRIDGE SOUND)の挑戦を受けて3度目の防衛戦に臨む王者・新美貴士(名古屋JKファクトリー)が公開練習を行った。
新美は昨年の第5代Krushフェザー級王座決定トーナメントで優勝。今年2月・6月に王座防衛を果たすも、9月のK-1横浜アリーナ大会で軍司泰斗にスーパーファイトで判定負け。トーナメントから続く連勝記録が「5」でストップする形となった。
軍司戦について「単純に軍司選手が強くて、負けてしまったと思います。でも僕にとっては意味のある負けだったので、あの負けを前向きにとらえてしっかり練習出来ています」と語る新美。
軍司戦の敗因を「練習の中でも後ろに下がったりする場面が多かったので、その悪いところが試合に出てしまった」と分析し「今は技の一つ一つの質だったり、下がらなくていい場面では下がらない。的確な場面で手数を出す。そういった練習を続けています」という。
新美にとって3度目の防衛戦の相手は今年からK-1 JAPAN GROUPに参戦している篠塚辰樹。プロボクサーとしての経歴も持ち、強烈なパンチと好戦的なファイトスタイルが特徴的で、新美も「ボクシングテクニックのある選手という印象です」と篠塚のパンチには警戒心を持っている。
一方で新美にもアマチュアボクシングのバックボーンがあり「相手がどんな感じで来るか分からないですが、どんな感じで来ても大丈夫なように圧倒的に勝ちたいと思う」と断言。「出来れば倒して勝ちたいなと思っていますが、たとえ倒せなかったとしても圧倒しないとダメだなと思っています」と圧勝での王座防衛を己に課している。
昨年の王座戴冠から約1年、Krushのベルトと共に過ごし「このベルトのおかげで強くなれて、より上のステップへ行けたと思う」と新美。先日のK-1大阪大会で行われた椿原龍矢と軍司のK-1フェザー級タイトルマッチについて聞かれても「どっちが勝ってもまあ…いいかなと思っていました。それぐらいにしか思っていないです」と目の前の試合に集中している。
今大会はK-1 JAPAN GROUPの2021年を締める大会。新美は「一年の最後、みんなが面白いなと思ってくれる試合はもちろん、僕の進化した姿を見せられたらいいなと思っています。圧倒的に勝つので応援よろしくお願いします」と2021年ラストファイトに向けて意気込みを語った。