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【RIZIN】井上直樹が公開練習、完売の会場での試合が「すごい楽しみ」「一番悪そうな顔」で「ベルトを獲りに行く」堀口敗戦には「そういう一発があるんだな」

2021/12/13 17:12
【RIZIN】井上直樹が公開練習、完売の会場での試合が「すごい楽しみ」「一番悪そうな顔」で「ベルトを獲りに行く」堀口敗戦には「そういう一発があるんだな」

(C)RIZIN FF

 2021年12月31日に、さいたまスーパーアリーナで開催される『Yogibo presents RIZIN.33』にて、「RIZINバンタム級JAPANグランプリ準決勝&決勝」に臨む井上直樹(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)が12月13日、公開練習を行った。

 横浜上大岡の水垣偉弥のジム「BELVA」にて、1分間のシャドー後、「ミット打ち」ならぬ「ミット持ち」を披露した井上。水垣が繰り出すパンチ・キックを声を出してゲキを飛ばしながら受けた。

 GPに向け、動きを温存。「冷静に戦うことが大事」という井上は、リラックスした表情で、「水垣さん、全然、まだまだいけます。水垣さんにアドバイス? スパーリング頑張ってください」と笑顔を見せた。

 UFCで14戦8勝と勝ち越している水垣から、近年パーソナルトレーニングを受け、セコンドも託している井上は、BELVAでの練習を「いろいろヒントになることが多くて、すごい練習になっています。水垣さんが引き出してくれるので、いろいろ武器が増えていっているかなという感じです」と語る。

 GPでの最終決戦に向け、準々決勝の金太郎戦で痛めていた右の拳も「いまは怪我は全然大丈夫。コンディションもばっちり。減量もいつも通りです」と言い、ワンデーの決戦&準決勝について、「1日2試合はアマチュアとかDEEPのフューチャーキングトーナメントでやったことがあるくらいですが、アマチュアから試合をして慣れているので、冷静でいられます」と語った。

KOや一本を狙わなくても、疲れを残さずに決勝に向けて3Rをポイントで勝つ戦い方もある

 本誌の取材では、2連戦に向けて「いかに気持ちを作るかが大事」と語っていたが、初戦の準決勝の相手が扇久保博正(パラエストラ松戸)に決定し、「最初に戦うのは扇久保選手だろうなと思っていました。自分の中ではイメージトレーニングがばっちりできています。もう楽しみたいというのが第一なんですけど、しっかり決勝に向けて対策や気持ちも全然……気持ち的には誰にも負けていないです。しっかり対策していけたらいいかなと思います」と、心身ともに準備万端であると語る。

 組み合わせ発表会見では、朝倉海が、井上v.扇久保について、「実力的には五分五分なのかなと思っているけれど、井上選手が扇久保選手をKOか一本できるイメージが沸かない」とコメント

 実力者の扇久保を上回る手応えについて井上は、「全然、KOや一本を狙わなくても、疲れを残さずに決勝に向けて3Rを迎えてポイントで勝ってという戦い方もあるので、それは実際にやってみて(決める)という感じです。ときと場合によって、面白くなるような試合をしたいなと思います。(6R戦う準備は)全然大丈夫です」と、2試合であろうと、初戦がフルラウンドになることも想定して、優勝まで勝ち切る自信を見せた。

「扇久保選手の試合は一番見ています。印象に残った試合……特にないですね」と、多くは語らなかった井上。

 ステップ、スタンスが異なるものの、基本オーソドックス構えでリーチの長いストライカーという点で、井上直樹と朝倉海は共通している。

 その朝倉を相手に、2020年8月に扇久保は「王座決定戦」として対戦。前足へのインロー、左前足での蹴りを当てているが、強味であるテイクダウンゲームを仕掛けなかったことを悔いている。

「どういう感じになるか、まだ分かりませんけど、自分の出来ることが出来たらいいかなと思います」と語る井上は、自身の「出来ること」で試合を進めたいという。その「出来ること」の種類が増え、精度と威力が上がっているのがいまの井上だ。

 反対ブロックから、決勝に上がってくるのは朝倉海か瀧澤謙太か。

 井上は、「どちらでも可能性はあるかなと。瀧澤選手の対策も一応考えています。どちらが来てもいいように練習はやっていますが、準決勝が自分の試合前になるか、後になるか分からないですけど、その試合を見て(戦略を)変えるかもしれないです」と、元王者と2連勝中の瀧澤の試合を見て、最終プランを考えるとした。

 その朝倉は、12月8日に宮田和幸BRAVEジム代表のもとに出稽古に行っている動画をアップ。「宮田和幸ヘラクレスチャンネル」では、同ジムの強豪レスラー原口央と原口伸とのスパーリング動画を見ることが出来る。

 そこで朝倉はテイクダウンの強い原口兄弟のタックルを切り、尻を着かされるもバックを譲ることなく立ち上がる姿を見せている。

「それは見ました」という井上は、直近で確認できる朝倉のテイクダウンデフェンスについて、「腰がやっぱり強いなと思いました」と評しながらも、「打撃でも組みの展開でも両方で戦うことを考えています」と、組みを混ぜて戦うことも厭わないことを語っている。

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