勝利後、涙のマイクパフォーマンスを行ったKINGレイナ。その理由を語った
2021年12月11日(土)東京竹芝・ニューピアホールで開催された『skyticket Presents DEEP JEWELS 35』の第10試合フェザー級5分2Rにて、Te-a(AACC)を1R4分55秒、腕十字に仕留めたKINGレイナ(フリー)が試合を振り返った。
試合後に「もうちょっと上手くやりたかったです。今回、減量がうまくいかなくて……残り7kgを落とさなくてはいけなくて……会社の人にたくさん迷惑をかけました。ほんとうにありがとうございました。勝てました!」と涙したことについて「減量というよりも、前回のMMAの試合で勝てなかったことと、減量のこともそうなんですけれど、上手い具合に勝ててなかったことが凄く心にずっと残っていて。焦りもすごくありましたし、今回負けたらもうセンスもないし、もう辞めようかなって思っていたので。勝てたらまたスタートラインに立つように、みんなに魅せられるのかなって思えていました」と、引退を懸けて望んでいた試合で勝つことが出来たと首の皮一枚つながったことに安堵したからだという。
「でも、1Rで勝てなかったらちょっとまずいかなって思っていた相手なので、1Rで勝てたからよかったなとは思っています。ちょっと時間かかりすぎちゃったし、一生懸命パウンドで殴ろうとしすぎちゃったなと思っています」と、元・陸上自衛隊員で6月にプロデビューして2連勝とはいえ、キャリアで大きな差があるTe-aには1Rで勝つことが絶対条件だった。
「この間、風我の大阪での試合(11月21日)にセコンドで行かせていただきましたけれど、私は最後の最後で勝てましたが風我は勝てなかったので、アイツにも先輩としてしっかり魅せられる試合をしたかったので。そういう部分ではきっちり魅せられたし、セコンドとして風我が入ってくれていたおかげで、途中で『腕十字』と言ってくれたので“あっ”と気付けたということに感謝しているし、お前もレイナに続けよって思えた試合でした」と、練習仲間の後輩である風我(フリー=DEEP JEWELSストロー級王者・伊澤星花の弟)に感謝すると共に発破をかけたかったとも。
「一生懸命パウンドで殴ろうとしすぎた」ことに関しては、「必死でしたね(笑)。でも唯一覚えていたのは抑えててマウントを取った時に鼻が見えたんですよ。あ、この鼻折ろうって思ったんですけれど、パウンドのスピードが出なかったので。鼻血は出させられたんですけれど、パウンドアウトしたかったのに出来なかったのでちょっとだけ後悔しています」と、パウンドで仕留められなかったのが悔しいとした。
そして今後については「また大きい舞台に出たいので、昔みたいにもちろん地上波で活躍できるような選手に、その地位に戻るようにしたいですし、6年前から言っている海外の団体の試合に出たいのでそれに向けて。今年はちょっとだけゆっくりしようかなと思っているんですけれど、また年が明けたらバチバチに頑張ろうと思っています。みんなにも感謝しています。本当にありがとうございますって感じで」と、RIZINの舞台に復帰できるようにと海外の団体にも出ていきたいと目標を掲げた。