女王・浜崎(左)が女子MMAの“超新星”伊澤を迎え撃つ
2021年12月9日(木)、大晦日にさいたまスーパーアリーナで開催される『Yogibo presents RIZIN.33』の追加カード発表会見が行われた。
RIZIN女子スーパーアトム級ノンタイトル戦で同級王者の浜崎朱加(AACC)が、DEEP JEWELSストロー級王者の伊澤星花(フリー)と対戦する。
▼RIZIN女子スーパーアトム級(-49.0kg) 5分3R
浜崎朱加(AACC/RIZIN女子スーパーアトム級王者)
伊澤星花(フリー/DEEP JEWELSストロー級王者)
王者の浜崎は、現在4連勝中。ONEに移籍したハム・ソヒ戦の判定負け以降、2020年8月に前澤智にキムラロックで一本勝ち、大晦日の「RIZIN女子スーパーアトム級王座決定戦」で山本美憂をネックシザースで極めて戴冠を果たすと、2021年3月に浅倉カンナをスプリット判定で降して初防衛。2021年9月の前戦では、PANCRASE王者の藤野恵実と約8年9カ月ぶりに再戦し、3-0の判定勝ちを収めている。
対する伊澤は、東京学芸大学教職大学院生で24歳。小学生から柔道とレスリングを始め、レスリングでは2012年ジュニアクイーンズカップ52kg級準優勝、2012年沼尻直杯全国中学生選手権女子57kg級で優勝。柔道は高校2年生の時にインターハイ3位と全国選手権5位に入賞。2019年東京学生柔道体重別選手権女子52kg級では準々決勝まで進出している。さらに女子相撲にも出場し、2019年の全日本選手権で準優勝と、組み技のハイブリッドガールだ。
2020年10月のDEEP JEWELSでプロMMAデビューし、54.5kg契約でARAMIに判定勝ち。12月の2戦目でDEEP JEWELSストロー級(-52.2kg)王者・本野美樹といきなり対戦し、判定勝ちで番狂わせを起こした。2021年6月にはタイトルマッチでの再戦で本野を1R3分32秒、腕十字で破りデビューから3戦、わずか8カ月で第4代DEEP JEWELSストロー級王者となっている。
前戦は2021年10月のパク・シウ戦。ヒザを負傷するなか試合に臨み、パクの蹴り上げとストレートを受けながらも、得意の組み技でドミネート。強豪相手の厳しい試合を判定で競り勝っている。
新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の水際対策強化の影響で、当初予定されていた海外選手の来日が不可能となったなかでの日本人対決に、浜崎は「今年も大晦日に参戦させていただくことに本当に嬉しく思っています。相手が若手で凄く勢いのある強い選手なので本当にワクワクしています。しっかりここで力の差を見せて大晦日らしく一本かKOで勝てるように頑張ります」とコメント。
初MMAから1年2カ月、わずか5戦目でノンタイトルながら王者に挑戦する伊澤は「私は去年MMAデビューした女子格闘技界の超新星の大学院生です。今回はみんなが憧れるような大晦日のRIZINの舞台に立つことが出来て本当に嬉しいです。この試合を組んでくださったRIZIN関係者の皆様、本当にありがとうございます。そして私のとても尊敬している浜崎選手と対戦出来ることを光栄に思っています。試合まで一生懸命がんばります」と意気込みを語った。
互いの印象を聞かれると伊澤は「強くてカッコいい選手だなって印象を持っています。試合では自分が元気よく戦って、自分のペースで試合を作れたらいいと思うので頑張って勝てるようにこれから練習していきたいと思います」と、ハキハキした口調でコメント。
浜崎は「柔道・レスリングベースで極めが強い印象が凄く強いです。なので試合的には噛み合うかなと思っていて、さっきも言いましたが大晦日なのでしっかり一本かKOで決めたいと思います」と、噛み合うタイプの相手だと評価し、そのうえで完全決着をつけたいと話した。