3年ぶりにベルトを巻いた軍司。防衛を重ねてフェザー級戦国時代の覇者となれるか(C)K-1
2021年12月4日(土)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第1競技場)にて開催された『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~スーパー・ウェルター級&フェザー級ダブルタイトルマッチ』の一夜明け会見が、5日(日)に行われた。
第16試合のK-1 WORLD GPフェザー級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、椿原龍矢(月心会チーム侍)を延長戦の末に判定2-1で破り、新王者となった軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス)が出席。前夜の試合を振り返った。
「昨日の試合は椿原選手も戦い方を変えて、チャンピオンらしい戦い方で臨んでくれた感じだったので、試合中は楽しかったです。やっとここまで来れたかなと実感しています」と、前王者の椿原も称える軍司。
「僕は16歳でデビューして、今年が23歳になる年なので、長いようで短かったかなと。僕は早い段階=19歳ぐらいでKrushのチャンピオンになって(今は22歳)、そこからだいぶ時間が空いたので、そういう部分ではちょっと長かったかなっていうのは感じました」と、K-1王者への道のりは長く感じたという。
「最初から僕の武器であるボディは狙おうと思っていましたが、その距離に簡単に入れないのはやる前から分かっていて。そこでどうやって入るかを考えた時に、三日月蹴りで入った方が入りやすいなと思って、そこがキーポイントになったかなっていうのは感じました。僕はパンチが得意で、ボディも得意なのでそういうところで効いてたのは分かりました。でもそこで倒せなかったのは今後の課題だと感じました」と、ボディへの攻撃が有効だったとしながらも倒すまでに至らなかったのは課題だとする。
勝利できた一番の要因は「一番は階級を上げたことかなというのは感じました。当日の動きもそうですし、一番はやっぱり集中力が凄く上がったなっていうのは感じました」と減量苦から解放されたのが大きいと答え、スーパー・バンタム級にこだわっていたのは「負けた選手もいたから、その選手ともやりたかったので、それでずっと下の階級でやっていたっていう感じです」と明かした。
この一戦は群雄割拠のフェザー級戦国時代にピリオドを打つ一戦と謳われていたが、甲乙つけがたい接戦だったことで戦国時代の乱世はまだまだ続きそう。軍司は「フェザー級は選手層も厚い階級だと思っていて、強い選手もいっぱいいますし、これから階級を上げてくる強い選手もいっぱいいると思います。僕は相手によって戦い方も変えられると思うので、しっかりそこでチャンピオンらしい試合をして、KO決着にこだわって、今後試合をやっていきたいなと思います」と、群がる敵は倒すのみの構え。
「歴代のK-1のチャンピオンたちは凄い試合をして、KO決着が多いと思うので、しっかりそこに並べるように、それを超えるような試合をするために、どんどんKOを狙って試合をしていきたいなと思っています」と王者としての所信表明をし、「今年最後の試合でチャンピオンになれて、来年にいい弾みをつけられたと思っているので、どんどん強い選手とやって、1人ずつぶっ倒していこうかなと思っています」と2022年への意気込みを語った。