(C)ONE Championship
2021年12月3日にシンガポール・インドアスタジアムで開催された「ONE: Winter Warriors」にて、キックボクシングのバンタム級戦に出場し、“中国最強”の呼び声高いチュー・ジェンリャンに判定3-0勝利。見事4連勝をマークし、ベルトに王手をかけた秋元皓貴の一夜明けインタビューが主催者より届いた。
ディラン・サルバドール、ケム・シッソーンピーノン、イリアス・ブライド、ジョムトーン・チュワタナ、モサブ・アムラーニ、サゲッダーオ・ペットパヤタイといった世界に名だたる強豪たちに勝利するなど、17連勝中だったジェンリャンと対峙した秋元。
序盤からフルコンタクト空手出身らしいフィジカルの強さを発揮し、先に圧力をかけていったが、2R目には蹴りにジェンリャンがカウンターの足払いを仕掛けられ、何度かこかされた。
秋元は「1Rが結構良かったので、2Rで倒しに行ってやりたいっていうのがありました。だから、攻撃が大雑把になったところで足払いをされちゃったかなと思います」と課題を語る。
一方で、ジェンリャンが「軸足払い」でこかしに来たことは、秋元にとって「ラッキーだった」ともいう。
「(こかされて)蹴りのタイミングは結構バレちゃったかな、と思いましたね。でも結局、その蹴りに合わせてパンチだったりとか蹴りじゃなくて、全部足払いを合わせに来たので、それが逆に僕としてはラッキーだったのかなって思います」
3Rは右ミドルで先制した秋元が、前手の左フックをヒット、さらに近距離から強烈な右ストレートを打ち抜いている。
「思っていたよりも、パンチでガンガンくる感じじゃなかったですね。結構蹴りを出してきたなって。でも、蹴り終わりが雑というか、甘いな、とすぐに感じて、蹴りが来た後の返しをコンビネーションでまとめるというのを意識してやっていました」と、秋元も相手の癖を読み抜いて、蹴り終わりを狙っていたことを明かした。
試合は判定3-0で勝利。いよいよ現王者のカピタン・ペッティンディーアカデミーが持つベルトに手がかかった。
「挑戦者としては、もう誰も文句言えないと思います。この試合は、世界でも評価されている選手が相手だったので、かなり大きく変わるんじゃないかなって思います」──世界的な強豪を降した秋元の次戦に注目だ。