53勝(23KO)7敗、18連勝中という驚異の戦績を持つジェンリャン (C)ONE Championship
2021年12月3日(金)シンガポール・インドアスタジアムにて「ONE: WINTER WARRIORS」が開催される。
日本時間の午後9時30分から、ONE SUPPER APPおよびABEMA格闘チャンネルで中継される同大会では、第4試合に日本から秋元皓貴(Evolve)が参戦。ONE初参戦のチュー・ジェンリャン(中国)と対戦する。
ジェンリャンは中国の国家ムエタイチームの一員として活躍。2013年中国ムエタイ選手権-75kg級で金メダルを獲得し、同年にプロデビュー。2014年WLF-65kg級インターコンチネンタル王者、2014年S-1“皇后杯”王者、2015年S-1“泰皇杯”王者、2016年WLF -67kg級世界カンフー王者、2017年GOH世界フェザー級王者、2019年ISKAスーパーフェザー級世界王者などに就いている中国のトップキックボクサーだ。日本にも2017年7月に『Krush』に来日し、小宮由紀博から判定勝ちを収めているほか、2018年1月には長島☆自演乙☆雄一郎にもTKO勝ちしている。
ディラン・サルバドール、ケム・シッソーンピーノン、イリアス・ブライド、ジョムトーン・チュワタナ、モサブ・アムラーニ、サゲッダーオ・ペットパヤタイといった世界に名を知られる強豪たちからも勝利を収めており、2016年8月にモロッコにてフランス人選手に敗れて以降は18連勝中。中国国内だけで試合をしているわけではなく、ポルトガルやブラジル、スイス、タイ、アメリカ、ニュージーランドなどにも遠征して勝利している。戦績は53勝(23KO)7敗。31歳のチューは英国ラフバラ大学でスポーツマーケティングの修士号を取得するため、約2年試合から遠ざかっていたが、今回、ONEで復帰となる。
ジェンリャンのインタビューが主催者を通じて届いた。
いつも前に出て攻め続け、絶対に後ろに退かない
――中国には秀れたファイターがたくさんいますが、あなたはさらに飛び抜けていますね。ご自身が“中国のスター”と言われる理由は何だと思いますか。
「みんなそれぞれ違いますよね。僕だけではなくて。ただ、自分が中国のファンや多くのファンから注目してもらえているのは、リングの中で勝つために独特なことをしているからだと思います。他の選手と比べて普通でないことをしています」
――あなたがONEチャンピオンシップと契約したことが発表された時、多くの人が反応していました。ONEチャンピオンシップを新たな戦いの場として選んだ理由を教えてください。
「ONEチャンピオンシップは信用できる、素晴らしい団体です。世界に自分の名を知らせることのできる場所。そして最も重要なのは、自分や多くのトップファイターたちからリスペクトされている団体であるということです。だからONEチャンピオンシップを選びました」
――“Tank”(戦車)というニックネームの由来は何ですか。
「ファンの方に名付けられたと思います。誰が最初に言ったのかは定かではないのですが、キャリアの初めの頃の自分のファイトスタイルを表すものだったと思います。今は、当時のスタイルからはかけ離れているので、このニックネームは少し違うかなと。とはいえ、他のニックネームはないですからね。だから、今も “Tank”のニックネームを継続して使っています。いつも前に出て攻め続け、絶対に後ろに退かない。そんな感じです」
――世界には、まだあなたのことを詳しく知らないファンがいると思います。キックボクサーであるご自身を説明するとどんなファイターでしょうか。
「僕のリングでのファイトスタイルは、どんな試合においても安定した戦略があること。これを強調したいです。ここ何年も、同じスタイル、同じ戦略で戦ってきたことはないです。自分はそれぞれの試合で、違う戦略、違うマインドセット、違うプランを使っています。ブルース・リーの『水になれ』という言葉のように。それが僕のゴールであり、僕が進むべきところに導いてくれるものです。これが色々なファイトスタイルに適応するための究極の方法で、水のように流動的で常に同じものではありません」