2021年12月12日(日)東京・後楽園ホール『RISE 153』にて、ミニフライ級(-49kg)3分3R延長1Rで、RISEミニフライ級1位AKARI(TARGET)と対戦するNJKFミネルヴァアトム級王者erika(=名前の後にハートマーク/SHINE沖縄)のインタビューが主催者を通じて届いた。
erikaは沖縄在住の選手で、ぱんちゃん璃奈とは練習仲間でもある。2020年8月のREBELSに参戦し、平岡琴から番狂わせの勝利をもぎ取ると10月の「RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020」に参戦。1回戦で寺山日葵を相手に猛攻を見せ、延長戦で敗れるも寺山を苦しめた。2021年2月にはNJKFミネルヴァ・アトム級の百花に挑戦し、判定3-0で勝利して王座に就いた。9月のNJKFではミネルヴァ・ピン級王者Ayaka(健心塾)とのミネルヴァ王者対決を行い、判定で勝利している。戦績は8勝1敗。3人の子供を持つシングルマザーであり、キャッチフレーズは“3児のヒロイン”。
今までフィジカルは女子選手を圧倒してた
――ずっと沖縄で生まれ育ってるんですよね?
「はい、沖縄生まれの沖縄育ちです」
――やっぱりちょっと空気が違いますね。
「本当ですか? 嬉しいです」
――久々のRISEの試合でモチベーションはどうですか?
「毎回高いんですけど、凄い高いです」
(写真)昨年10月、GIRLS POWER QUEEN of QUEENSの1回戦で寺山と対戦、延長戦まで苦しめた――今回はAKARI選手との戦いですけど、最終的には寺山日葵選手と戦いたいと?
「そうですね、いきなりは他団体から来て戦わせてくれるとは思ってなかったので、しっかりそこは考えてますね」
――昨年10月に一度寺山選手と戦ってますが、そのときの寺山選手の強さというのは記憶に残ってますか?
「やっぱり巧いっていうのがあります。幼少期からやられているだけあって身体がキックボクシング仕様というか柔らかいしリズミカルに上手だなと、身体の使い方とかも含めて思いました。作戦とかもですしすべてにおいて上手だなと思いました」
――それから1年1か月経ちましたが、erika選手自身はそれからどういう風に成長したと思いますか?
「全体的に凄い成長はしたと思うんですけど、キックボクシングを始めて負けがあの一回だけなんですよ。初めて負けてめっちゃ悔しくて、元々自分に自信なくて足りないことだらけなのはわかってたんですけど、それを改めて自分の中で細かく再認識というか、ただ頑張るだけじゃダメなんだってことがわかって、やっぱりそれぞれのジャンルで自分で考えて練習することが出来たんで細々とした成長はしてると思います」
――今年に入ってからRISEにも参戦してる百花選手、Ayaka選手を連破しましたけど、その辺は自信に繋がりました?
「かなり自信に繋がりました、はい」
――具体的に言うとどういう自信になりました?
「やっぱり仲間のみんなは勝てるよーって話はしてくれてたんですけど、自分に自信がないのが一番だったんで全然信用出来なかったというか、いややってみないとわかんないだろっていうのはあったんですけど、練習とか仲間を信じてやってきたこと、自分を信じてやり切るだけだろってやってみたらしっかり勝てたと思うんで、首(相撲)ありルールではあるんですけどそれでもやっぱり首がないところでも出来たと思えたんで、自信に繋がりました」
――今回はAKARI選手との対戦になりましたけど、AKARI選手の印象はいかがですか?
「強いと思いますし、やっぱり身体の使い方も上手いって思います。身体も大きいなっていうのは感じるんですけど、寺山選手も画面越しでは大きいなって感じたんですけど意外に自分と向き合った時はそうでもなかった印象で力負けもしてなかったと思うんで、その辺は自分のフィジカル面とかは自信持って。今までそこは女子選手を圧倒してたと思うんでそこは信じて、あんまりAKARI選手だからみたいのは考えずに自分のスタイルでいきたいです」
――もう試合のイメージみたいのは出来てるんですか?
「はい、だいたい出来てます」
――必勝パターンがいくつか出来てる感じですか?
「はい、出来てます」
――その作戦というのはご自分で練るんですか? それともトレーナーや周りと練っていくんですか?
「トレーナーさんとかの力も借りつつ自分の考えも言いつつで、でも結構自分のファイトスタイルが単純なので思ってることは一緒で、それに向けて練習してるって感じです」
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私の子供も長女がアカリっていうんですよ
――最近はアトム級(-46kg)での試合が多かったですけど、今回寺山選手と戦いたいっていうのもあってミニフライ級(-49kg)での試合となりましたけどその辺はいかがですか?
「もともと骨格が大きくて46kgまで落とすのが結構辛かったんですよ。体脂肪もない状態からいつも落としてたので、やっぱり49kgに上げるってことはその分対戦相手の身長とかも近くなるとか高いとかで結構リスクはあると思ったんですけど、それでも力負けはしないって思ったんで。自分の力を思う存分発揮できる体重だろうなって思ったんで今回は楽しみですっていう感じの階級の上げ方です」
――じゃあ、もしかしたら今回を機にミニフライ級に転向するって捉えてもいいんですか?
「はい、そうです。もう多分46kgは落ちない…多分っていうか絶対落ちないんで、そのために思いっきり食べていっぱい練習して筋肉も付けてっていう面とか、元気に楽しく練習する面でもやっぱりミニフライ級が一番かなって今思ってるので。あとはしっかり試合で自分の戦った感触だったりとか通用するかで決まってくると思うので、今回凄い楽しみです」
――対戦相手のAKARI選手ですけど、SNSとかを通じて対戦相手を挑発したり攻撃するのを得意としてますけど、その辺はどうですか?
「私、結構そういう噛みつく相手をイラつかせるくらい言われても動じないタイプなんですよ(笑)。なので『そっか、言ってるなー』くらいで『全然そんな馬鹿にしてないよー』くらいの感じで捉えてますけど、なんかナメてるーとか言われたんですけど、『そんなんじゃないけどよろしくね~』って思ってます、はい(笑)」
――もしこのインタビューでAKARI選手にメッセージを送るとしたらそんなメッセージを送りたいですか?
「一応私体育会系なんで、先輩に対しては敬意を払って言葉を選んでほしいなとは思うんですけど、でもそこも可愛いところだと思ってるんで、はい…。あんまり言いたいことはないですね、本人が思ってることなので(笑)」
――ちなみに今体育会系って仰ってましたけど、スポーツ何やってたんですか?
「水泳とバトミントンをやってました。幼稚園、小学校はずっと水泳してて、県内で一番体育会系の高校って言われる高校の出身なんですけど、そこで中学、高校でバトミントンして。環境も体育の先生が一番偉いみたいな体育会系の高校出身です」
――じゃあフィジカルには自信ありますね。
「かなりあります」
(写真)ぱんちゃん璃奈(左)とは昔からの練習仲間で盟友だ――erika選手といえば三児の母親としても有名ですけど、今回の試合お子さんたちはどういう風に応援してくれてますか?
「一応いつも毎回応援はしてくれるんですよ、『ママ絶対勝つよね~』って。今回AKARI選手って名前じゃないですか。私の子供も長女がアカリっていうんですよ。『私と同じ名前だけど頑張って勝ってね! 気にしなくていいから!』って感じで言ってくれてますね(笑)」
――みんな応援には来てくれるんですか?
「子供は学校とかもあって難しいし、まだみんな小学生なんでリズムもあんまり崩したくないので連れていけないんですけど、コロナもまだ落ち着くか落ち着かないかわかんないじゃないですか。だから連れていけないのでおうちでABEMA観てもらいます」
――大会当日試合開始のゴングが鳴ったらどんなところに注目してほしいですか?
「私の力強さだったり気持ちで戦ってる部分だったり…作戦があったり練習はしてるので気持ちと力強さだけではないと思うんですけど、やっぱりそこに自信をもって圧倒してるのはそこだと思うので注目してほしいです」
――最後にRISEファン、erikaファンに向けて熱いメッセージをお願いします。
「今回はテクニックがあって巧い選手がいっぱいいるRISEさんの中で、力強くて気持ちで戦う私が乗り込んでちょっと荒らしたいと思うのでよろしくお願いします!」