2021年12月4日(土)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第1競技場)『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』にて、スーパーファイトのスーパーヘビー級3分3R延長1RでRUI(K-1ジム福岡チームbeginning)と対戦する石井慧(クロアチア/チーム・クロコップ)が2日(木)都内にて公開練習を行った。
石井はミニダンベルを持ってのウォーミングアップ、シャドー、そしてミット打ちを行い、ミット打ちでは相手に蹴らせてパンチを返す動きを見せた。
11月中旬に来日し隔離期間を経て、日本で最終調整を行ってきた。「自主隔離には慣れないのでめんどくさいですね。調整するのが難しいので。でも疲れも抜けてきて調子は上がってきています」と、明後日へ向けて調整中。
9月にK-1ルールでのデビュー戦を行い、「試合というのは思っていたよりもスパーリングと変わらないです。でも分からなかった部分が分かり始めた。ここまでどんな感じなのかなって、やったことがないから分からない部分もあったので」と見えてきたこともあると言い、今回は「もっと手数を増やすとかコンビネーションとかに取り組んできました」という。
クロアチアでは「大阪に出る準備をしていました。相手がまだ分からなかったのでキックボクシングの地力を上げる練習をしてきました」とし、ミルコ・クロコップからは「もうちょっとリラックスしてやった方がいい」とのアドバイスを受けたという。クロアチアではスパーリングを中心に行い「スパーの量が日本人選手とは違う」と胸を張る。
対戦するRUIの印象を聞くと「僕は相手の印象をあまり持たないんです。前回の試合とも変わっていると思うし、相手の印象より自分が何をするかに集中しています」と言い、「身長が194cmで普段からやっている選手の体格ががそれくらいなので、愛鷹選手よりやりやすいんじゃないかな」と、9月に対戦した愛鷹亮よりも戦いやすいとする。
RUIの得意技であるヒザ蹴りに関しては「気にしないです」とキッパリ。「僕は身長が低いのでいつも狙われる立場なので免疫があると思うし、見てても当たっても大丈夫かなっていうのがある」と、ヒザ蹴りを狙われることは常なので慣れているようだ。
K-1ルールを一度経験したことで、前回よりもラクな部分はあるかとの問いには「見えていなかった部分が見えたことによって気持ちもラクというか。それに今回はサウスポーが相手なので、サウスポーは得意なんです。サウスポーの練習相手が多いので気持ちの面でもラクというか、(リラックスしすぎて)これでいいのかなっていうのがある(笑)。いい方向に集中できています」と、リラックスした表情を浮かべた。
前回のような凌ぎ合い、削り合いにまたなる可能性を問うと「削り合いは一番キツいですよね、やっていて。ただ、ああなっても僕はスタミナが凄くあるので、ああなっても大丈夫です」となったらなったで問題はないとする。「(1度経験したことの)慣れ、サウスポーに慣れているのはアドバンテージ。サウスポーは根本的にオーソドックスと練習や試合をすることが多いから、オーソドックスとやるよりも有利。常にサウスポーの選手と練習しているので慣れはあると思います」と、前回の愛鷹よりも戦いやすいとする理由をあげた。
また、何か新しいものはあるかと聞かれると「試合間隔が短いので、新しいことをして失敗しても嫌じゃないですか。新しいことに、新しいものに変える時じゃない、かなと思っています」と石井らしい答えが帰って来た。
今回は地元・大阪での試合。「地元なので気合いが入ると言うか、嬉しいし、楽しみだし、以前に大阪の同じ場所で試合していい勝ち方をして縁起もいいので、今回も勝ちたいですね」と意気込む。
2022年の目標を聞かれると「次の試合に集中していますが、Road to 京太郎で」と、元プロボクシングOPBF東洋太平洋ヘビー級王者・京太郎との対決を掲げた。最終目標はその京太郎に9月大会で勝利したK-1クルーザー級王者シナ・カリミアン(イラン/POWER OF DREAM)ではないのかと聞くと、「それは京太郎選手の前にやりたいですね。(京太郎が)100kgに落としていたでしょう? 100kg以上だとどうなんだろうとも思う。それに僕は身長が高い相手の方がやりやすいので」と、京太郎と戦う前にやりたいとした。
そして「もちろんKOを狙います。今回の試合テーマは自分から攻めて、自分で試合を作って倒しに行くことです。KO勝ちするんでぜひ見に来てください」と、堂々のKO宣言を行った。