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2021年11月30日、都内にて大晦日『Yogibo presents RIZIN.33』(さいたまスーパーアリーナ)のカード発表会見が行われた。
その会見後、榊原信行CEOが囲み取材に応じ、9月末に「契約が無い」と語っていたクレベル・コイケ(ボンサイ柔術)について、マネージメントサイドと交渉を再開したことを明かした。
新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の急拡大を受け、「当面1カ月」外国人の新規入国を原則禁止することが発表されるなか、榊原CEOは「現時点では『外国人選手の入国はダメだよ』と言われたわけではないので、ビザの申請手続きが終わってる選手はそのまま来日させてもらえればいいなと思いつつも、全体的には厳しいんじゃないかなと。入国が叶わない可能性が僕は高いと思ってますが、他のスポーツを見ても確実な方向性は国からの指示が来てない状況」と、海外選手が来日出来ない可能性が高まっているとした。
ボクシング界では、12月14日の井上尚弥の対戦相手のアラン・ディパエン(タイ)は11月28日に来日済みだったが、12月29日の村田諒太(帝拳)の対戦相手のゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)と、大晦日の井岡一翔(志成)の対戦相手のジェルウィン・アンカハス(フィリピン)が来日を果たしていない。12月中旬に来日予定が組まれているが、「公益」があるとして入国の特例が認められる可能性があるかどうかも不明だ。
大晦日に10選手ほどの来日を予定していたという榊原CEOは、「(来日の)手続きは進めるが、ダメとなった場合は第2、第3案で穴を埋めるカード編成を進めていきたい。ここ数日間は政府の発表を待って方向性を決めたい」と複数のプランを用意していることを明かした。
その「第2、第3案」として、「セーフティに行くなら、外国人選手で予定をしている10名ほどの選手たちの来日を諦めて、いま1カ月後に出来る日本人および日本在住の外国人選手の中でベストなカード編成に変えることが賢明なのかなとも思ったりしています」と、在日外国人選手も加えた、日本国内バージョンでのカード編成も検討しているという。