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【RIZIN】ケージで萩原京平が昇侍をサッカーキックTKO! 堀江圭功が右拳骨折も中田大貴に完勝。ストラッサーが必殺・肩固め、木下は踏みつけ反則に

2021/11/28 13:11
 2021年11月28日(日)、神戸ワールド記念ホールにて、RIZIN初のケージ大会「RIZIN TRIGGER 1st」が開催された。オクタゴンでのユニファイドルールではなく、四点ヒザ&サッカーキックもありのRIZINルールでのケージマッチとなる。 ▼第14試合 66.0kg 5分3R〇萩原京平(SMOKERGYM)[2R 1分19秒 TKO] ※サッカーキック×昇侍(KIBAマーシャルアーツクラブ) 萩原は、アマチュア大会で20戦18勝。2020年8月のRIZINデビュー戦で白川陸斗にTKO勝利後、同年9月に芦田崇宏に一本負け。地元・大阪で開催されたRIZIN.25では内村洋次郎に22秒 KO勝ち。4大会連続参戦となった2020年大晦日ではMMAに転向した元K-1ファイターの平本蓮にTKO勝ちした。2021年10月の「RIZIN LANDMARK vol.」では朝倉未来に判定負け。神戸のケージ大会「RIZIN TRIGGER 1st」で再起戦に臨む。  対する昇侍は、MMA16年プロ35戦目にして迎える大一番。バンタム級からかつてのフェザー級で戦う。昇侍は日本航空高校三年生時に甲子園に出場した経験を持つ元高校球児で、卒業後にシュートボクセ・アカデミー・ジャパンでMMAのキャリアをスタート。萩原より11年早い2006年にプロデビューしている。  跳びヒザ蹴りによる3秒KO勝利のストライカーとして名を馳せるが、2013年には後楽園での初のケージ大会のメインを現UFCのチェ・ドゥホと戦うなどケージ経験も豊富で、近年はケージレスリングの猛者を相手に引けを取らない戦いも見せている。また、トライフォース赤坂での朝倉兄弟との練習でも日々、フルケージを使用した戦いが想定できている。  DEEPで釜谷真、COROにTKO勝ちで連勝後、2020年9月にRIZINに初参戦。朝倉海にTKO負け後、2021年2月に元谷友貴に一本負けも、2021年9月にKNOCK OUT王者の鈴木千裕を1R、20秒でKOに沈めている。  両者の合計勝利数24のうちKOが18という打撃決定率の高さ。リーチを活かした精度の高いストレート系のパンチを持つ萩原と、近距離の打ち合いに滅法強い昇侍はフック系の強打を持つ。激化するフェザー級戦線で抜け出すのは萩原か、バンタム級の昇侍か。  1R、試合前から左目が腫れている萩原。ともにオーソドックス構え。右の前蹴りは萩原。さらに右の関節蹴り。昇侍の入りに右を打ち下ろす。しかし、ここで昇侍は朝倉未来同様に、左を振ってニータップでテイクダウン! 萩原の立ち上がりに右足をかけてバックをうかがう。正対し左ヒジは萩原!  さらに右クロス、跳びヒザ! 昇侍も押し返すと、ともに右カーフキック。そのカーフに昇侍はバランスを崩しスリップもすぐに立ち上がる。ここで昇侍はダブルレッグテイクダウン! 立ち上がろうとする萩原のバックに再び回ろうと右足をかける昇侍。対角の手で右手を掴むと、正対した昇侍は大内刈でテイクダウン!  背中を着かされた萩原。ヒザを立てて背中を見せて立ち上がる萩原は完全バックは取らせない。右跳びヒザ、ヒジの萩原! さらに左右の打ち合いで両者激しい打ち合い。萩原の左、右アッパーをもらいながらも昇侍もフックを打ち返してゴングに、場内は大歓声。  2R、右ローキックは萩原。さらに萩原は右跳びヒザもキャッチする昇侍。片足で立つ萩原は正対して右で差して左ヒジ! さらに左ジャブ、打ち下ろしの右ストレート! これでがくりとヒザが落ちた昇侍。萩原はさらに右を入れて左フック! ダウンした昇侍に右のサッカーキック! レフェリーが間に入った。  立ち上がりやれると両手を挙げる昇侍だが、最後は萩原で笑顔でハグをかわした。ケージの中で萩原は、「試合の5日前にものもらいをもらって調子悪かったけど、これがあったから勝てたかなと。ものもらい、ありがとうございました」と笑顔。  続けて、「今回、大きな怪我無く終われたし、年末ちょっと暇しているんで、全然試合をしたいんで大晦日も待ってます。ホンマは堀江選手と試合をしたかったけど、今日、試合をして年末出て出てこないと思うので(右手を怪我)……ドミネーター選手、大晦日、会社休みでしょう。暇してるんだったら、試合でもして盛り上げましょうよ。オファー待ってます」とかねてから対戦を希望している弥益 ドミネーター 聡志に対戦を要求。  最後に「地元神戸でたくさんの人達の応援を受けて、ありがとうございます。(松山)誠くんと岩崎(正寛)さんの最強のセンドで誰にも負ける気がしないです」と挨拶した。【試合後インタビュー】朝倉未来へのリヴェンジを誓う萩原京平の成長、昇侍の挑戦──RIZIN初のケージ戦でいかにトリガーは引かれたか [nextpage] ▼第13試合 68.0kg契約 5分3R〇堀江圭功(ALLIANCE)[判定3-0]×中田大貴(和術慧舟會HEARTS) 堀江は、伝統派とフルコンタクト空手の双方がバックボーン。PANCRASEで活躍し、UFCでもハキーム・ダオドゥを相手に1戦を戦っている。2021年3月大会でRIZINデビューし、ZST王者の関鉄矢とフルラウンドの死闘を繰り広げ、KO勝利でRIZIN初陣を飾ると、9月大会ではフェザー級に転向した佐々木憂流迦にも判定勝ち。2連勝している。  中田は、ラグビーから空道の大道塾渋谷支部に入門。MMAを目指し大沢ケンジ率いるHEARTS入りした。2019年アマチュアパンクラス全日本選手権で優勝後、ネオブラッドトーナメントではライト級にエントリーするも決勝戦で判定負け。2月に再起を果たすと、5月大会では元UFCファイターにして第6代フェザー級キング・オブ・パンクラシストの田村一聖に打ち合いを挑み、1R3分36秒でTKO勝ち。9月大会では“前田日明の愛弟子”Ryoを破って現在3連勝中。現PANCRASEフェザー級1位。  ともにオールラウンダーなストライカーでフェザー級期待のプロスペクト同士によるマッチアップだ。  パワフルなパンチと元UFCのテクニックを持つ堀江は、組み力も強い。対する中田は、強みは「執着力」という通り、フルラウンドを競り勝つメンタルの強さとハングリー精神で戦う。  1R、ともにオーソドックス構え。堀江は左ロー。中田の入りに右ストレート! 左前蹴りも腹に突く。左ジャブを当てる堀江。さらに左テンカオも。もらいながらも前に圧力をかける中田。そこに冷静に左ボディ、左ジャブも当てる堀江。  圧力をかける堀江。飛び込みに右を返す中田。左の蹴りで押し戻す。ジャブを被弾する中田。バランスを崩すが、顔を血に染めながら中田は前に出て左を狙う。  ワンツーを打ち抜く堀江。下がった中田に左ヒザを打ち込み、一瞬後ろを向く中田はすぐに戻して前へ。しかし堀江の左にアゴが一瞬上がる。それでも前に出る中田は右ロー。ゴングに笑顔を見せる。  2R、堀江は的確な左ジャブ、左ロー。右ストレートも。しかし中田は詰めて右ロー。堀江は左アッパー! それでも前に出る中田。堀江のパンチを被弾しながらも右を打ち返すため、堀江も慎重に。詰める中田に右に回る堀江。ワンツーの右、さらに左ボディに一瞬動きが止まる中田だが、ゾンビのごとく前へ。  しかしここでシングルレッグに入った堀江はテイクダウン。ハーフガードの中田の背中を着かせて右で差して胸に頭をつけて呼吸を整え、大きな右のパウンドも単発。中田も立てず。ゴング。堀江も右の眼の上を腫らしている。  3R、左右を打つ中田に堀江は左ジャブを当て、左ボディ! 前がかりになる中田に再びシングルレッグテイクダウン! ヒザを間に入れて蹴り上げから立つ中田のスタンドバックにつこうとするが、中田は正対してスタンドに戻す。  左ハイを打つ堀江。中田は左フックを振るが、そこにカウンターのシングルレッグテイクダウンは堀江! しかし足を戻す中田は立ち上がり。スタンド再開。打ち合いの中、詰めて左を当てる中田! 下がる堀江だが、ここもカウンターのシングルレッグは堀江。下になる中田はハーフでパウンドを浴びるがブリッジで立ち上がる!  前に出る中田。シングルレッグの堀江を切るとなお前へ。ここも堀江は渾身のシングルレッグ! またも右で差して再び立ち上がる中田は堀江の背中に乗るが、時間は無く、ゴング。  判定は3-0で堀江が勝利。中田とハグし、リング上で言葉をかわした堀江は、マイクを渡され「皆さん、ありがとうございました! 以上です」と簡潔に語り、ケージを降りた。  試合後、右腕を包帯で吊って会見場に現れた堀江は、1Rに右拳を負傷したことを明かしている。 [nextpage] ▼第12試合 77.0kg契約 5分3R〇ストラッサー起一(総合格闘技道場コブラ会)[1R 4分10秒 肩固め]×川中孝浩(BRAVE)  元HEAT王者のストラッサーは、UFCで2勝3敗からRIZINに参戦。北岡悟、住村竜市朗から勝利を収め、その後はBellatorでレスリングの強豪エド・ルース、連勝中のジェイソン・ジャクソンに敗れ、今回が約2年ぶりの再起戦となる。  対する川中孝浩は、宮田和幸代表率いるBRAVEジム所属。高校からレスリングを始めインターハイに出場。 大学1年からMMAの練習を始め、2010年にDEEPフューチャーキングトーナメント・ミドル級で優勝。2012年3月にはグアム『PXC』で後のUFCファイター、イム ・ ヒョンギュに挑むも1RにTKO 負けを喫し、プロ初黒星を喫している。  GRACHAN、BRAVE FIGHT等で2017年8月から4連勝を飾ると、前戦となった2021年8月のGRANDウェルター級次期挑戦者決定戦では、ストラッサーの後輩にあたるレッツ豪太を強烈な左オーバーハンドで初回TKO勝ちを収めている。近年はHALEOで山内佑太郎から打撃のトレーニングも受け、打撃力が増している。  1R、ともに蹴りから。先に払い腰テイクダウンは川中がマウントも股下から抜けて立つストラッサーは、四つから小外テイクダウンからマウント。さらに右脇に頭を突っ込み肩固めもその際でブリッジで返す川中。  下のストラッサーにサッカーキック。さらにグラウンドでヒザを入れる川中だが、ストラッサーは足を手繰り立つ。右で差すストラッサーに小手に巻く川中が戻す。四つから体を入れ替える川中がヒザ蹴りもブレーク。  左右で前に出る川中に、カウンターの右を当ててダウンを奪ったストラッサーはさらに右を当てると、肩固めへ。川中がタップした。  試合後、ストラッサーは「この2連敗、試行錯誤して、支えてくれた方々の想いを思って戦いました。少し硬かったですけど、海外仕込みの技術とスピードをもっと見せたいと思います。今後はウェルター級を引っ張って行くと言った木下選手、マルキーニョス選手、ファンの方々が一番見たかった中村K太郎選手と、榊原さんよろしくお願いします。最後に娘のちな、パパ、勝ったぞ!」と叫んだ。 [nextpage] ▼第11試合 77.0kg契約 5分3R〇住村竜市朗(TEAM ONE)[2R 失格] ※金網を掴んでの反則の踏みつけ×木下憂朔(パンクラス大阪稲垣組) 住村は2009年11月に修斗でプロデビュー。2012年からはDEEPへ主戦場を移し、DEEPウェルター級GPの1回戦で悠太、準決勝で奥野“轟天”泰舗を破ると2017年7月の決勝では元メガトン級王者・長谷川賢に偶発的なバッティングにより負傷判定勝利。2018年4月に佐藤洋一郎の挑戦を受けて初防衛に成功している。RIZINには同年8月から参戦したがストラッサー起一に一本負け。2戦目となった2019年年末には元UFCファイターのジョン・タックにもKO負け。なかなか結果が出せずにいたが、2020年11月にレッツ豪太に判定勝利してRIZIN初勝利をあげた。今年10月のDEEPでは米田奈央に判定勝ちし、現在4連勝と勢いに乗る。  木下は6歳から16歳まで習った空手をバックボーンに持ち 、 総合格闘技を15歳から始めるとその才能を開花させ関西のアマチュア大会JMMAFで無敗のまま2020年11月にDEEP PANCRASE大阪大会でプロデビュー。1 R序盤にリアネイキドチョークで一本勝ちを収めると、今年4月の嶋田伊吹戦では1RにパウンドでTKO勝ち、7月にはパンクラスでベテランの中村勇太相手に1R中盤にスタンドのパンチによるTKO勝ち。9月のパンクラスでは元HEATウェルター級王者の高木健太にノーアームギロチンで勝利と、プロ4戦4勝全て1Rでフィニッシュを飾っている関西のスーパールーキーだ。  1R、サウスポー構えの木下。オーソドックス構えの住村は右インローを突く。セコンドは青木真也。鋭い右ジャブ、左ミドル、ワンツーを突く木下。前手の右フックも狙い、住村を下がらせる。木下の左ハイの空振りに左右を振って組みに行く住村。切る木下。  右回りで外足を取る木下。そこに右ストレートを突く住村。さらに左ローもローブローに。中断後、再開。  喧嘩四つの前手争い。木下は右ジャブを軽く当て、右ロー、さらい左ストレート。防ぐ住村は右で飛び込み組むが突き放す住村も右のショートを当て返す。左ミドルを当てる木下。左の大振りから左三日月蹴りは木下! さらに左ジャブのダブルで前に出るが右に回りさばく住村はワンツー。木下は左右ブロッキング。続く住村の右の蹴りからの右ストレートはバックステップでかわす。  2R、木下の左に後方に倒れた住村は尻を着くが脇を差して立ち上がると、詰めて木下のヒザにスタンドンバックにつき、ボディロックで崩す。しかし背中を見せた立ち上がる木下。そのバックにつくと背中に跳び乗る住村。前に落とした木下は足を効かせる住村を離れて立たせる。  スタンド再開。身体を沈めて左のフェイントの木下は右ジャブのダブルから左ボディ、右、さらに右を当ててダウンを奪取! 下がる住村を追い右。さらに右ストレートで住村のアゴを撃ち抜いてダウン奪取! ダウンした住村に危険な踏みつけ連打でレフェリーが遅めのストップに入った(※第14試合前に、福田レフェリーがケージに上がり、マイクで説明。木下の金網を掴んでの踏みつけ連打の反則により「失格」に裁定が変更された)。 [nextpage] ▼第10試合 61.0kg契約 5分3R×獅庵(パラエストラ大阪)[1R 4分53秒 TKO]〇魚井フルスイング(和術慧舟會HEARTS) 獅庵は、高校1年から伝統派空手を学んだストライカー。マアチュア修斗から2013年にDEEP大阪大会でプロデビュー。同年12月からはPANCRASEを主戦場にし、「一撃必倒」のスタイルで勝ち星を掴んできた。2019年にフライ級からバンタム級に上げ、GRACHANを主戦場に。坂巻魁斗にTKO勝利後、2020年に伊藤空也とのバンタム級王座決定戦で判定負けも、2021年3月のRIZIN.27で祖根寿麻を27秒 KOに降している。6月の大阪大会ではバンタム級GPで大塚隆史と熱戦も判定負けを喫した。今回がケージでの再起戦となる。  対する魚井は、地元・神戸の修斗GYM神戸に入門。ゴンズイジムに移籍後、アマチュア修斗を経て、2008年にプロデビュー。Demolition West、Rising Onといった関西のリングで一つの引き分けを挟んで6連勝を飾ると、2012年には修斗初参戦。“フルスイング”を武器に、2016年2月の山田丑伍郎戦から6連勝。2018年1月には修斗環太平洋バンタム級王座を懸け、祖根寿麻と激突も判定0-2で惜敗。根津優太にもスプリットの判定で敗れ2連敗も、その後、3連勝と盛り返した。  2019年6月に地元・神戸で開催されたRIZIN.16でカナ・ハヤットを3R TKO。修斗の舞台で2連敗後、RIZINで元谷友貴に一本負け。11月のRISEではキックボクシングルールで中村寛相手に真っ向勝負を仕掛け、中村を負傷させるもダウンを奪われKO負け。2021年3月には修斗で後藤丈治に敗戦と5連敗中だ。ハヤット戦以来の神戸RIZINで復活なるか。  1R、サウスポー構えの魚井。オーソドックス構えの獅庵は左の蹴りから入る。さらに右の長い蹴り。左のカウンターを狙っている魚井。詰める獅庵はさらに右ミドルハイ。詰めて右ハイも。ブロックする魚井は獅庵の左ローの打ち終わりに走り込んでの左! かすめた獅庵はバックステップ。  遠間から左の関節蹴り、左前蹴りは獅庵。その蹴りに左オーバーハンドを振る魚井。獅庵は遠間から左ジャブ、その打ち返しはスウェイでかわすと右ハイも。なおも金網背にしながら、魚井は獅庵の左関節蹴りに左フルスイング! 崩れた獅庵が立て直すと、なおも左フック! 起き上がろうとしたところにサッカーキック! レフェリーが間に入った。 [nextpage] ▼第9試合 57.0kg契約 5分3R〇竿本樹生(BRAVE)[判定2-1]×松場貴志(パラエストラ加古川) 竿本はZSTフライ級王者。宮田和幸が主宰するBRAVE GYM所属。2018年5月に加マーク納に判定勝ちを収め、第4代ZSTフライ級王者に戴冠。同年10月に前王者の伊藤盛一郎を2R判定で撃破すると、19年5月には佐々木亮太を下す。同年12月にDEEPに初参戦し、ハシャーンフヒトから判定勝利を上げた。20年1月には清水俊裕にも判定勝利し、10連勝をマーク。20年8月のRIZIN.23でRIZINデビューし、中村優作を左オーバーハンドで沈め、鮮烈なRIZIN初勝利を飾ると、11月のRIZIN.25では北方大地を判定3-0で降して連勝。今回はそれ以来の試合となる。  松場はレスリングをベースに、アマチュアで13勝1敗からプロで初代GRANDフライ級王者、第二代GRACHANフライ級王座を獲得。2013年にPANCRASEでプロデビュー後、14年2月のHEAT 30で谷口友康を破り、プロ初勝利。その後同年10月からは一つの引き分けを挟み、秋葉太樹、児玉己吏人、上原佑介等を破り、破竹の7連勝を飾っている。  2017年4月にはクリミアで行われたTech-Krep FCに参戦。しかしルスラン・ベリコフの前に1ラウンドTKO負けも、GRACHANでジュリアン・ベングストン、吉岡弘晃を破ると、18年9月にはRIZIN出場経験もある山本聖悟にTKO勝利を収めた。2021年2月の前戦では、DEEPで安谷屋智弘に判定負け。活況を呈すRIZINフライ級戦線へ名乗りを上げることができるか。  1R、ともにサウスポー構え。左ローから入る松場。竿本も左で牽制。詰める竿本の左ローをかわす松場は竿本の組みも切る。左ローを当てる松場。そこに足を触りに行く竿本だが組めず。右ジャブを突く松場。竿本の左に左に回りかわす。左フックを当てる竿本!  近づき竿本の右アッパーをかわす松場。松場の右打ち終わりに竿本は右を当てて足を手繰るが、切る松場。押し戻して右から左アッパー。さらにタイミングよくシングルレッグに入るが、腰の強い竿本は倒れず切る。  2R、竿本の入りに左ヒザを突く松場。竿本は前手を払い、右ボディ打ちもローブローに。中断、再開。竿本の打ち終わりに左ストレートを打ち込む松場! 竿本は前手の右フック、しかしそこに松場も左を返す。左ストレートのファイトで牽制する松場。  竿本は出入りもそこをさばいて左右を突く松場。左スーパーマンパンチを狙う。ボクシングの展開で勝る松場。左のオーバーハンドを当てる竿本は、松場の入りに跳びヒザを偉う。さらに中間距離で左ハイは松場! 竿本のパンチに松場は鼻血を流す。  3R、ジャブの刺しあいから右に回る松場。詰める竿本。アッパーから右フックに繋げる松場。左オーバハンドで押し戻す竿本。左から右アッパーの竿本の打ち終わりに松場のダブルレッグにヒザまで着かされる竿本。しかしすぐに左で差し上げシングルレッグで上になり押し込む竿本。金網で体を支え立ち上がる松場は、右のダブル。竿本も右前蹴り。  試合をコントロールしているのは松場か。1、2Rの動き・手数は竿本。圧力をかけ直す竿本に、左ハイは松場。かわす竿本が詰めるが、走ってエスケープする松場は右アッパー。互いに足を滑らすなか、左を振る竿本。そこに右を返す松場。  判定は2-1に割れて竿本が辛勝。松場は一瞬、困惑した表情を浮かべるも、竿本の握手に応じた。 [nextpage] ▼第8試合 66.0kg契約 5分3R〇鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)[判定3-0] ×山本空良(パワーオブドリームジム) 鈴木はキックボクシングのKNOCK OUT-BLACK スーパーライト級王者だが、元々はMMAファイターとしてパンクラス・ネオブラッド・トーナメント2018フライ級(56.7kg)で水谷健人、猿飛流、RIZINにも出場した杉山廣平を下し優勝。5勝2敗の戦績を残して体重超過がきっかけでMMAを離れ、2019年8月の『REBELS』でキックボクシングデビューすると、圧倒的な破壊力を誇るパンチで3連続KO。2020年2月のトーナメント準決勝で西岡蓮太に初黒星を喫したが、その後も怒涛の4連続KOを果たしている。7月のKNOCK OUTで宮越慶二郎を1Rわずか43秒でマットに沈め、5連続KOを飾ると共に初代KNOCK OUT-BLACK スーパーライト級王座決定トーナメントを制して王者となった。「判定なんてクソくらえ」とKO至上主義を貫く。戦績は10勝(8KO)1敗。 その鈴木が満を持してMMA復帰戦を9月のRIZINで行ったが、結果は昇侍に1Rわずか20秒でKO負け。手痛い洗礼を受けることとなった。  山本は元UWFインターナショナル、元キングダム、元リングスで元UFC-Jミドル級王者・山本喧一の次男。小学校5年生の時に父親のジムに子供が入会したのをきっかけに総合格闘技の練習を始める。アマチュアでは2017年10月のPFCフェザー級トーナメント優勝、12月にはRIZINアマチュアMMAフェザー級優勝。2018年5月の『ZST/SWAT165』で須貝秋彦相手にプロデビュー戦を果たし、1Rに三角絞めで一本勝ち。2戦目となった8月のZSTでは松本大輔に1Rフロントチョークを極め2試合連続1R一本勝ちを収めた。  その後は勝ち負けを繰り返したが、2019年7月から3連勝を飾ると今年4月のFightingNEXUS初代フェザー級王者決定トーナメント決勝で須貝秋彦と再戦し、右ハイキックをヒットさせ1R40秒TKO勝利、そして初代フェザー級王者に輝いた。今年10月のRoadtoONEでは野尻定由に判定勝ちを収め現在5連勝と勢いに乗っている。幼い頃からの練習仲間である現・修斗世界王者の西川大和と今でも切磋琢磨して練習に励んでいる。  1R、ともにオーソドックス構え。慎重な出足。先に右ローは山本。鈴木も左右ローで牽制する。右の蹴りのフェイントは鈴木。右の山本の蹴りを掴んで軸足を払う。立つ山本。遠間から右カーフ狙いの鈴木。さらに左インローも軽く。次は強めのインローから左ハイ。ブロックする山本。  右ローを当てる鈴木。山本の飛び込みに残す鈴木は左で差して体を入れ替える。小外がけの山本に残す鈴木はヒザ蹴り。しかし山本もヒザを返すと、崩し際でバックへ。右足をかけて鈴木の右足を伸ばしてリアネイキドチョークへ。腰をずらした鈴木は正対。ガードを取ってゴング。  2R、遠間から左ローは鈴木。山本は左前蹴り! しかし鈴木が右ストレートを当てると山本は嫌って組みに。それを剥がして鈴木は右フック! 腰を落とした山本はガードに。  付き合わない鈴木。ブレークでスタンドへ。ジャブの付き合い。「休ませるな」の声に、慎重になる鈴木。右カーフキックは鈴木。山本もワンツスリーと前に出るが、打ち返しを警戒。左ハイをかわす鈴木は右ロー。山本も右ロー。山本の左ハイをかわして右ローを当てる山本。徐々に圧力をかける鈴木は右ローで負うと、山本の左に右ストレート! しかし左腕をオーバーフックの山本は引き込んで腕十字を狙う。  各ラウンドで互いに極めと打撃を見せており、慎重になる。  3R、左ジャブを突く鈴木。さらに左ロー。四つに組んで左で差す山本。ダブルレッグも差し上げる鈴木は四つに。金網背に押し戻す鈴木は右ヒジ。山本は足を触り、その次はフェイントから右ハイを狙う。大きな左右に鈴木は右を打ち返しも山本も避ける。右前蹴りを突く山本と鈴木の左フックが交錯しゴング。  判定は3-0で鈴木が勝利。2Rに決定打を取った鈴木は最終ラウンドをムエタイの5Rのように逃げ切り、RIZIN初勝利を挙げた。  試合後、鈴木はケージの中で、「クロスポイント吉祥寺、KNOCKOUTチャンピオンの鈴木千裕です。知ってもらえるきっかけは何でもいまからでも全然いいんで。これをきっかけにしてください。沖縄でセコンドの渡慶次先輩が負けてしまい、僕が止めました。次は渡慶次さんの番です。前回、負けてすごく悔しかったです。今回、昇侍さん、負けんじゃねーぞ。以上、今日は応援ありがとうございました」と語ると、最後に「マイクを使わずに後ろの席まで届けるので、応援ありがとうございました!」と、マイクなしで大きな声で四方に語った。 [nextpage] ▼第7試合 73.0kg契約 5分3R×奥田啓介(フリー/DRAGON GATE)[1R 1分07秒 リアネイキドチョーク]〇グラント・ボグダノフ(米国/アルマファイトジムライフ) レスリングvs.柔術。RIZIN LANDMARK vo.1で打撃のスペシャリストと対戦したプロレスラー奥田が今回対戦するのは、寝技のスペシャリスト・グラント。  奥田は。小学生の頃よりプロレスラーに憧れ空手を学び始めると、高校生で09年IGFのリングでプロデビュー。卒業後は拓殖大学に進学すると、レスリングに専念。11年、13年には全日本学生レスリング選手権で銀メダル、12年には世界大学選手権で9位の結果を残す。2015年のINOKIBOM-BA-YE 2015でMMAデビュー。その試合ではKOを負けを喫したが、続けざまにFighting NEXUS vol.5に参戦するなど、プロレスとMMAの二足の草鞋を履き、精力的に戦いに挑む。プロレスでは現在はドラゴンゲートを主戦場に活躍。2018年には巌流島の全日本武術選手権2018 in MAIHAMAに出場し、見事優勝。RIZIN LANDMARKでは怪物くんこと鈴木博昭のヒザ蹴りに敗れており、今回が再起戦となる。MMA経験の浅いグラップラーボクダノフを相手に、ラウェイ出場の経験も活かし、打撃でアドバンテージを取れるか。  グラントは、2019年全日本柔術選手権やZST-GTF.4トーナメント準優勝、全日本ノーギ選手権ミドル級優勝などビッグトーナメントで優勝&入賞の実績を持ち、グラップリング大会のQUINTETでは小見川率いるチームに選抜される。21年6月のDEEPで田中一矢相手にMMAデビュー戦を果たすと、1R中盤にリアネイキッドチョークを極めデビュー戦を一本勝ちで飾った。その試合後に師であるレアンドロ・クサノより黒帯を授かっている。隙があれば足関節など、一本を取りに行くアグレッシブなグラップリングスタイルを持つ選手で、寝技の展開で目が離せない。  1R、ともにオーソドックス構え。左を振って詰めて左で差したのは奥田。しかし四つで小外がけテイクダウンはボクダノフ! すぐに足を越えマウント。ボディ、頭に細かいパウンドに奥田は左で差して起き上がろうとするが、その左腕を背中に巻き込んだままま、ボクダノフは左手でリアネイキドチョークへ! 奥田は右手でタップした。  試合後、ボクダノフは「アイラブユー! RIZIN、大晦日、黒帯対黒帯、柔術最強決定戦、サトシ! レッツゴー!」と、いきなりライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザに戦線布告した(※試合後会見では「MMAではライト級にほかにも選手がいて、まだちょっと早いので、柔術を広めるために大晦日、サトシと道衣のエキシビションで対戦を」と語った)。 [nextpage] ▼第6試合 61.0kg契約 5分3R×釜谷 真(SWAG GYM KYOTO)[2R 2分49秒 TKO] ※ヒザ蹴り〇ダイキ・ライトイヤー(修斗ジム神戸)  日本のバンタム級をDEEPと修斗、それぞれの団体で存在感を示している釜谷真とダイキ・ライトイヤーが、RIZIN TRIGGERの金網の中で対戦。  釜谷は29勝16敗4分けと経験豊富なベテラン。ボクシングで培ったジャブなどのパンチを武器に数々の強敵と激闘を繰り広げてきた。  関西で試合経験を積み、上京後の12年2月のDEEPでは戸井田カツヤをKOで破り8連勝を飾った。続く6月のDEEPではDJ.taikiに引き分け、9月には後にROAD FCで王者となるイ・キルウに勝利。しかし、北田俊亮、大塚隆史と強豪に負けを喫した。その後、原田ヨシキ、ハシャーンヒフト、高野優樹、キム・ソンジェらから勝利し再び勝利を重ねる。17年10月にはバンタム級次期王者挑戦者決定戦まで辿り着き、ソン・ジンスに判定までもつれるも惜敗を喫する。  復帰戦となった18年4月のDEEPではピータ―・ベナベンテをフロントチョークで絞め落とし、続く8月には若手の坂巻魁斗を下し復活を果たした。しかし、王者ソン・ジンスがベルトを返上したため、その空位となった王座を賭け10月のDEEPで元谷友貴相手に臨んだが一本負けに終わる。  19年4月のDEEP大阪大会では勢いに乗っている白川陸斗に得意のフロントチョークを仕掛けタップを奪う。その10月には昇侍と対戦したがTKO負けとなった。2021年9月に初参戦となったGRADIATORでは王者・竹本啓哉とのタイトルマッチが組まれたが、体重超過した竹本に一本負けを喫し、王座戴冠ならなかった。  対するダイキ・ライトイヤーは生粋のシューター。場面に合わせて打・投・極を円滑に使い分ける事ができ、そのリーチの長さを活かした試合展開を作る事に長けている。  20歳で修斗ジム神戸に入会し、最初は一般会員だったが、アマチュア大会を経て、13年3月にプロデビュー。2連敗後、栗畑勇佑、小川将貴、村田崇に3連勝。16年9月のVTJで佐藤将光にTKO負けを喫し、12月の金海裕輝に判定負けを喫し再び連敗となったが、19年1月から山城翔、南出剛、直撃我聞らを破ると4連勝を飾る。  田丸匠との一戦では3Rにギロチンチョークで一本負けを喫し連勝ストップとなった。再起戦となった21年3月の高岡宏気戦ではフルマークの判定勝利を挙げている。今回、地元・神戸でのRIZINの舞台で完全復活なるか。  1R、ともにオーソドックス構え。右前蹴りはダイキライトイヤー。前足にシングルレッグから腰を抱いてテイクダウンは釜谷。左手でギロチンを合わせるダイキライトイヤーだが、釜谷の左足は対角の外に出ている。  ギロチンから後方にスイープするダイキライトイヤー。左で差して釜谷の立ち際にバックに回り左足をかけるダイキライトイヤー。左手を手繰り正対する釜谷。ブレーク。  左ジャブを突くダイキライトイヤーが関節蹴りも。さらに前足に右ローも。釜谷もステップを踏み左ジャブをダブルで突き牽制。ダイキライトイヤーの左を右に回ってかわし、左ジャブを返す。ダイキライトイヤーも左から右を振り、足を触ったところでゴング。  2R、ダイキライトイヤーの左前蹴りを掴みに行く釜谷。足を抜くダイキライトイヤー。右の関節蹴り、右ストレートも。しかし釜谷は左にステップして左フック! 後退するダイキライトイヤーに釜谷は左右もダイキライトイヤーも右を返す。  距離を取り直し右ローを当てるダイキライトイヤー。ジャブの刺し合いはダイキライトイヤーが当たる。右ヒザのフェイントから右の蹴り。さらに右ローを当てるダイキライトイヤー。  ダイキライトイヤーの前進に釜谷の前手の指が目に入り中断。再開。左回りから左ミドル、右ストレートのダイキライトイヤー。右ローを返す釜谷は、ダイキライトイヤーのワンツーの打ち終わりにシングルレッグに入るが、そこにダイキライトイヤーがカウンターのヒザ蹴り! ダウンした釜谷に鉄槌連打でレフェリーが間に入った。  地元の大歓声のなか、ダイキライトイヤーは両手を挙げて応えると、「神戸のみんなありがとう! 修斗から快く送り出してくれてありがとうございます。どうですか、修斗は? まだまだシューターがメインですが、また機会があればよろしくお願いします」とマイクで語った。 [nextpage] ▼第5試合 RIZINキックボクシングルール 53.0kg契約 3分3R○政所 仁(魁塾)[2R 1分08秒 KO] ※右ストレート×平松 侑(岡山ジム)  政所はRIZINでKNOCK OUTフライ級王者・石井一成にも勝利したことがあり、止まらない手数とバックハンドブローなど相手の意表を突く技を繰り出す。2018年11月にJ-NETWORKフライ級王座を獲得。2019年5月に田丸の初防衛戦で挑戦して判定で敗れているが、11月には一貴の弟・大崎孔稀からダウンを奪い、殊勲の勝利を収めた。しかし、2020年7月大会で大崎一貴とのスーパーフライ級王座挑戦者決定戦で敗れる。今年開催された「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」では準決勝の風音戦で敗退。戦績は15勝(4KO)9敗。前々日のインタビューでは「RIZINでは負けたことがない(過去2勝)ので、今回もしっかり勝って。まだRIZINではKOがないのでKOしたいですね」とKOを予告していた。  平松は7歳から極真空手を始め、10歳の時に岡山ジムでムエタイに出会った。アマチュア時代は107戦76勝31敗と大きく勝ち越し、SMASHERS 45kg級王者になるなどアマチュアで6冠を達成。プロになってからは現在までに5勝7敗3分(2021年11月)と負けが先行しているが、2021年1月にはINNOVATIONバンタム級王座を獲得している。得意技は左ミドル。朝倉未来を尊敬しているという。  1R、オーソドックス構えの政所に、サウスポー構えの平松が身長で7cm高い。じっくり右ロー、左ミドルを突く平松。政所も右ハイをガード上に。 ガード高く右前蹴りの平松。政所は飛び込んでの右ボディ。右ローの平松だが足を若干ひねったか。身体を立て直す。詰める政所はワンツー、右ミドル。押し返す平松も左ミドルを返すが、飛び込んでの右ボディ、ワンツーとコンビネーションに繋ぐ。平松は左ヒザ蹴り、左ハイも打ち終わりに滑りヒザをマットに着く。平松の左をスウェイでかわす政所。  2R、左ミドル、左ハイの平松。政所は右回りから右ミドルを突き、右ハイをブロックされてから、右前蹴りでダウンを奪う。アゴにもらった平松は立ち上がるが、政所は左ボディ、右ストレートで前に出ると、左右を突いて、再度の右ストレート! 後方に倒れた平松、政所のKO勝ちに。  政所はケージの中で、「これでRIZIN3戦目で全部勝ってて、今回KO勝ちで、勝ったら大晦日をお願いしようと思っていて、大晦日出せてもらえれば嬉しいです。僕はまだまだこんなもんじゃないんで、もっと面白い試合を見せられます。僕を覚えて帰ってください」と大晦日参戦をアピールした。 [nextpage] ▼第4試合 61.0kg契約 3分3R×市村大斗(多田ジム)[2R 2分54秒 KO]〇テーパリット・ジョウジム(JOE GYM)  市村は小学4年生から空手を学び、中学に入るとキックボクシングへ。アマチュア時代に40戦以上を経験して2015年にプロデビュー。INNOVATION 2015年度バンタム級新人王を獲得し、2018年には第2代西日本統一スーパーバンタム級王者に輝いた。プロ戦績は11勝(6KO)7敗1分。撃ち合い上等を信条としているが、好機を見てカウンターを放つテクニックも併せ持つ。  テーパリットはムエタイで200戦以上を経験し、160勝を収めてボクシングに転向。2011年に世界初挑戦でWBA世界スーパーフライ級暫定王座に就いた。同年12月には亀田大毅の挑戦を受け、判定勝ちで初防衛に成功。2012年4月には正規王者の清水智信にTKO勝ちして王座統一。同年9月には名城信男の挑戦も退けた。同年12月、河野公平に敗れて王座を失い、現在は大阪に住んでおり、キックボクシングの試合に出場。2019年5月にはABEMAの番組企画『那須川天心にボクシングで勝ったら1000万円』に出場し、那須川と3Rのボクシングルールで拳を交えた(勝敗なし)。今年7月にはRISEで鈴木真彦と対戦し、判定まで粘った。  1R、ともにオーソドックス構え。左ミドルを当てる市村。テーパリットはローに右フックを当てる。右ローから作って行くテーパリット。さらに左ボディからの入りと下から攻める。  右ローを返す市村だが、テーパリットのローの蹴り返しをもらう。ガードを固める市村に強い左右を叩き込むテーパリット。さらに首相撲で市村をこかす。  2R、大きな左フックは空振りのテーパリット。市村の入りにはジャブ&ロー。市村も左ミドルのダブルを突くが、こかされる。右カーフキックを打つ市村にすぐに右ローを蹴り返すテーパリット。ワンツーから右の3連打の打ち終わりに、右を返す市村。  しかし市村が前足重心になると打ち下ろしの右ローさらに右ストレートから右ロー、左ジャブ、右ボディ打ちと下を突き、最後は市村の左ローの2発目にカウンターの右オーバーハンド! ダウンした市村は立ち上がることが出来ず。テーパリットがKO勝ちした。 [nextpage] ▼第3試合 RIZINキックボクシングルール 46.0kg契約 3分3R〇百花(魁塾)[判定3-0] ※30-27×2, 30-28×未來(Blaza)  百花は中学2年生でキックボクシングを始め、2010年12月にプロデビュー。2012年5月に『JEWELS』で行われたキックルールトーナメントで優勝して注目を浴びた。東京と大阪で試合経験を積み、2017年9月にミネルヴァ・アトム級王座を奪取。2018年11月のRISEでは那須川天心の妹・那須川梨々に判定2-0でプロ初黒星を付けた。2020年11月の『QUEEN of QUEENS 2020』ではベスト4に進出。今年1月、erikaに敗れてミネルヴァ・アトム級王座を失った。9月のRIZIN初参戦ではぱんちゃん璃奈と対戦し、敗れはしたものの好試合を展開した関西女子キック界のベテランファイターだ。戦績は20勝(1KO)18敗3分。  未來はダイエット目的でキックボクシングを始め、那須川天心の試合に心を奪われ、キックボクサーとして生きることを決意したという香川県出身の初の女子プロキックボクサー。ここまでにNJKFの大会に出るなど5戦を経験。ミドルキックとパンチを武器に3勝2敗の戦績を残している。  1R、ともにオーソドックス構え。先に右前蹴りは未來。身長では未來が10cm高い。百花は右ロー。未來の右ハイをかわし中に入り、ボディ。前手の左フックで飛び込む。さらに右フックで未來のバランスを崩す。未來のリーチを潰して打ち終わりに右を当てる。未來は距離を取り、右ローを突く。 2R、右ローから入る未來。さらに下から上と散らして中に。未來の右ハイは遠い。百花は跳びこんでの右のコンビネーション、さらに右前蹴りで未來に尻餅を着かせる。  右ハイは未來もブロッキングの百花はステップイン。未來は長い右ジャブを突く。さらに左前蹴りを腹に。百花のフックが空を切る。いきなりの左ジャブを当てる百花。右オーバーハンドは空振り。右のスーパーマンパンチも狙う。鼻血は未來。  3R、リズムよく前に出る百花に、高い右ハイを当てる未來だが力が足りない。右ローを打ち、右ストレートを突く未來。外して右ストレートは百花。距離で外す百花が逆に右ローを当て、はいきっくから前へ。上下に打ち分けて前進し、右から左ストレート! 鼻血の未來の右ハイをブロックして左右で前へ。  判定は3-0(30-27×2, 30-28)のフルマークで百花がRIZIN初勝利を挙げた。 [nextpage] ▼第2試合 61.0kg契約 5分3R〇加藤ケンジ(K.O.SHOOTO GYM/3POUND)[1R 1分21秒 TKO]×藤原克也(SMOKER GYM)  加藤は、2012年からDEEPで5連勝。その後は3連敗を喫するもDEEPと修斗で6連勝。2020年2月のRIZIN.21で金太郎に一本負け後、20年8月のRIZIN.22で山本アーセンをスタンドパンチでKOに降している。今回の試合前にはボンサイ柔術でも出稽古を積んでいる。  藤原は、萩原京平を輩出したSMOKER GYMに所属し、萩原同様に殴り合い上等を信条とするファイターだ。10歳の頃から空手を習い、17歳の頃には地元の格闘技の大会へ参戦。アマチュア修斗、アマチュアパンクラスでも試合を経験し、プロ戦績は1戦1勝となっている。  1R、サウスポー構えの加藤、オーソドックス構えの藤原。いきなり左オーバハンドでダウンを奪う加藤。しかし藤原はシングルレッグで立つと左フックでダウンを奪い返す! 乱打戦からスイッチする加藤は左ミドル、オーバーハンド。  藤原は前手の左フックから右を振る。鼻血の藤原。加藤は相手を見ながら、後ろ廻し蹴りも。藤原の大きな左右をステップでかわし、左フックもダッキングでかわすと、ノーモーションの左! 右から左に繋ぐ。藤原の出血が大きくなる。加藤の右ローに左フックを狙う藤原だが、ドクターチェック。  再開。左で差す藤原が押し込むが四つで小外で崩すのは加藤。しかし藤原はすぐに立つ。なおも小外でテイクダウンは加藤。藤原の立ち際にバックに回ると、落とした藤原はヒザ蹴り。左を振って掴み、首相撲ヒザを突く。  2R、先に右ローを突く加藤。いきなり左ストレートで遠間から飛び込み。ケージを背に首相撲ヒザを突く加藤。ジャブから頭が下がると、藤井も右ヒザ! さらにインローも前に出るのは加藤。大きな左で飛び込むと、鼻が折れたか藤原を見て、レフェリーが間に入った。地元の藤原は納得せずも、最後には相手陣営に挨拶した。 [nextpage] ▼第1試合 RIZINキックボクシングルール 55.0kg契約 3分3R〇森井 翼(テツジム)[判定3-0] ※30-27×3×FUJIMON(=名前の後ろにハートマーク/亀岡キックボクシングジム)  森井は幼少の頃から空手を学び、2013年・2015年の新極真会カラテドリームフェスティバル全国大会優勝、2014年・2016年同8国際大会優勝。2020年11月にNKB日本キックボクシング連盟でプロデビューし、ここまでのプロ戦績は4戦3勝1分。現在は国立大学生とキックボクサーの二足の草鞋を履いている。  FUJIMONは17歳でキックボクシングを始め、アマチュアで15勝9敗の戦績を残してプロへ。J-NETWORKで経験を積み、現在の主戦場は地元大阪のDEEP☆KICK。現在はDEEP☆KICK-55kg級3位。これまでに30戦以上のキャリアを誇り、踊りまくる派手な入場がウケている。  1R、ともにオーソドックス構え。前蹴りのFUJIMON、森井は大きな右を振り、右ローをヒット。さらにテンカオを腹に突きさす。FUJIMONの入りにワンツーからヒザまで繋ぐ森井は、左ストレートを当てるとFUJIMONが後退。右バックフィストで反撃する。  2R、首相撲から1発ヒザを突くFUJIMON。近い距離で戦うが、森井もワンツーで押し返す。ブロッキングのFUJIMON。森井は左ローを突き、後ろ蹴りも。FUJIMONの後ろ廻し蹴りをかわして左右で前進。左ヒザを効かせると、FUJIMONもローで反撃。しかしバックフィストは軸が乱れる。森井は右ハイも。  3R、打ち合いに持ち込み右を当てるFUJIMONだが、さらに打ち返すのは森井。右ハイ、左ミドルで自身の距離にすると飛び込んでの右、FUJIMONの右オーバーハンドをかわしてワンツー。森井は左ミドルをダブルで当てる。森井の右に後退するFUJIMON。森井は左ミドルを3連打。ケージに詰まったFUJIMONは森井の後ろ蹴りにバックフィストを合わせようとするが崩れてしまう。最後は森井が胴廻し回転蹴りを見せてゴングに右手を挙げた。  判定は3-0(30-27×3)で、左の蹴りを効果的に当てた森井がフルマークで勝利した。
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