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2021年11月28日の『RIZIN TRIGGER 1st』(兵庫・神戸ワールド記念ホール)に向け、第12試合のウェルター級の-77.0kg契約(5分3R)で対戦する、ストラッサー起一(総合格闘技道場コブラ会)と川中孝浩(BRAVE)が26日、個別インタビューに応じた。
ストラッサーはUFCで2勝3敗からRIZINに参戦。北岡悟、住村竜市朗から勝利を収め、その後はBellatorでレスリングの強豪エド・ルース、連勝中のジェイソン・ジャクソンに敗れ、今回が約2年ぶりの再起戦となる。
その勢いが僕に通用するのか・しないのかを、試合で教えてあげる
「体調はここ最近で一番いいです。ようやく試合が出来るということで、しっかり仕上げてこれているので、あとはやるだけです」というストラッサー。
約2年ぶりの試合も「去年の年末も、勝手に試合をするつもりで何度も追い込んできたので、何の問題ないと思います」とコンディションの良さをアピールした。
今回は前戦のBellatorと同じケージでの戦いとなる。ストラッサーは「リングでもできますが、自分はケージで育ってきている選手なのでケージの方が強いです。ケージだと角が無いので動きが作りやすいですし、ドント・ムーブも無いのでノンストップで継続して続くことで勝敗が変わる」という。
ただし北米と同じケージだが、ルールはより過激なRIZINルールが適用される。「今回のルールでは四点ポジションでのヒザ蹴りが使えるので、そういうことろを思う存分、使っていけたらいいかなと思います」と、そこも想定済みとした。
対戦相手の川中については、「国内で活躍してきていて勢いがついてきている選手。とにかく最近勝っているところに一番の強みがありますし、そこで勢いもついている」と評価しながらも「その勢いが僕に通用するのか・しないのかを、試合当日に僕が教えてあげようかと思います」と自信を語るストラッサー。
「勢いがついている」という川中の前戦は2021年の8月。ストラッサーと同門の総合格闘技道場コブラ会のレッツ豪太を1R わずか50
秒、左オーバーハンドで下している。先輩としてストラッサーは「後輩のレッツがやられたので、敵討ちじゃないですけど、そういう気持ちでしっかり倒しにいこうと思います」という。
日本人選手にとって、ウェルター級は重い階級だ。海外選手も相手に活躍してきたストラッサーは「スピードをパワーを兼ね備えた階級だと思っています。重厚感のある試合を見せつけたい」という。
「最近、魅せる試合が問われていて、もちろん魅せる試合をやりますが、その上で今回は徹底的に潰しに行こうと思っています。気は抜くつもりもなく、全力で潰しに行こうと思います」と、相手に付け入る隙を与えず勝ちたいとした。
「15、16年のキャリアでいまが一番強いんで、プロとしての試合を皆さんに見せたいと思っています。この2年間、打撃もしっかり練習して、打撃も滅茶苦茶よくなってきているので、打倒極のすべてで上回って、相手に何もさせることなく、終始コントロールしてフィニッシュという形になると思います」
Bellatorでは、NCAAで3度優勝&三連覇のエド・ルース、4連勝マークのジェイソン・ジャクソンといった猛者たちと戦ってきた。
いま再び、RIZINとBellatorの交流の機運が高まるなか、今回の試合を機に再び北米サークルケージ挑戦も視野に入れるかと問われたストラッサーは、「もちろんあります。同時に、僕自身は日本国内のファンの方々にプロフェッショナルな強さを見てもらいたいなと思っていて、RIZINもずっと続いてファンの方の目も肥えてきています。その方々に僕の技術的な強さも見てもらえたらいいかなと思います」と、日本にハイレベルな試合を届けたいとも語った。