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【ONE】PANCRASE→UFC→RIZINからONEへ、ブルックス「日米のファンのために戦う」×アディワン「“謙虚さ”を教えてやる」=11月26日(金)配信

2021/11/24 18:11
 2021年11月26日(金)に配信される「ONE Championship: NextGen 3」(シンガポール・インドアスタジアムで10月29日に事前収録された大会)に、日本のPANCRASE、RIZINで活躍し、UFCでもフライ級(56.7kg)で2勝2敗の戦績をマークしているジャレッド・ブルックス(米国)が参戦。ONEストロー級(※水抜き禁止の56.7kg)5位のリト・アディワン(フィリピン)とメインイベントで対戦する。試合に向け、両者がコメントした。  ブルックスはMMA16勝2敗。黒星は前UFC世界王者のデイブソン・フィゲイレードと元UFCで元TitanFCフライ&バンタム級王者のジョゼ・トーレスという強豪相手のみにしか敗れていない強豪だ。2019年12月の前戦「Bellaotor JAPAN」では越智晴雄に判定勝ちし、今回は約1年10カ月ぶりの試合となる。 “モンキーゴッド”のニックネームを持つブルックスは、トラッシュトーカーとしても有名で「みんな舞台に上がって、喋って、喋って、そして喋った通りのことを実現するファイターを見たがるもんだ。その通りにやってやるさ」と豪語する。  アディワンとは当初、2021年4月の「ONE on TNT 2」で対戦が予定されていたが、アディワンが新型コロナウイルスに感染したため、試合が延期されていた。以降、ブルックスはSNSを通して、アディワンを挑発している。 「僕が喋ったのは、フェイスブックのコメントだけ。ちょっとしたジャブみたいなもんだ。『もし勝ったらマレット(後ろの襟足が長い髪型)を切り落としてやる』ってジョークで言った。彼は彼自身のことを『檻に入ったライオン』で『朝飯がわりに(ブルックスを)たいらげてやる』って言ってて、僕のことは『気を引こうとしている単なるサル』だと言う。でも、なぜだか彼だって自分の気を引こうとしているようだろ? そういうのは、試合前の緊張の証だ。もしかしたら、自信の無さをカバーしようとしているんじゃないか。何の問題もない。その少ない自信すら奪ってやるさ」  このコメントに対し、アディワンは「ブルックスに“謙虚さ”というものを教えてやる」と怒りを示してきた。 「だってイラッとしたんだ。僕のインスタグラムに彼がコメントしているのを見た。勝ったらマレットを切ってやるって。だから、まずは決着をつけようと思ったんだ。そうすれば、髪については後回しにできるだろうから。彼は僕のマレット以外にも心配すべきことがあるからね。それに彼が言う『緊張』って言葉じゃなくって、『楽しみ』って言葉を使おう。本当にこの試合を楽しみにしているんだ。彼が自分を『世界最高の選手だ』と言うのなら、僕は最高の相手と腕試しをしたい。だから、この試合をとても楽しみにしているんだ」 [nextpage] アディワンはパシオよりも危険な選手だ  一方のブルックスは、ランカーのアディワンとの対戦に向け、「皆んな口を揃えて『おー、アディワンとやるの?』って言ってくる。まるで彼が“ブギーマン”(殺人鬼)か何かのようにね。純粋に彼との対戦が楽しみだし、僕がこの階級の“キング”を倒せるってことを見せるのが楽しみだよ」と自信たっぷりだ。  しかし、川原波輝、仙三を降すなど13勝3敗のアディワンを決して見くびってはいない。  ブルックスは、アディワンを「(現ONEストロー級世界王者の)ジョシュア・パシオよりも危険なファイターだ」ともいう。 「僕は、いろんなファイターのことを広範囲で研究している。彼らと戦う前に、そのファイターがどんな選手なのかを徹底的に研究して、分かったことをとにかく練習する。アディワンは爆発的な選手で恐ろしいファイターだ。彼は技術的に優れているとは言えないけど、“危険な選手”だ。アディワンはジョシュア・パシオよりも戦う上でリスクが高いというのが個人的な意見だよ。 (アディワンとパシオの)過去の対戦相手を見る限りでは、リトは打撃が得意なようで、ジョシュアはキックが強く、ファイトIQも高い。だが、2人が対戦したら、リトが勝つことになるだろう。リトは、フィリピンにおける新しいマニー・パッキャオのような存在だ。母国ではスーパースターだし、ONEデビュー戦として最高の相手だと思うよ」と評価する。  その上で、「準備は出来ている」という。 「すでに団体で名を上げた選手を倒せるんだからな。もし彼が僕との試合は楽勝だって思っているなら、それは大きな間違いだ。僕は激闘の準備ができている。彼がこの試合で見せたいものに対して、全て準備できているよ」  2020年11月にアディワンは箕輪ひろばと対戦。スプリット判定で敗れたが、修斗王者を相手に接戦を繰り広げている。この試合をブルックスは、研究したという。 「何度もあの試合を見たね。あの試合でリトは少し大人になったように見えた。(アディワンが仕掛けた)キムラ以外では、ヒロバが終始試合をコントロールしていたよ。なぜ判定が割れたのか僕には分からないね。ヒロバは全くタップしていなかったと思うし、そういう意味ではリトはちょっと“痛い”敗者だ。だってニアフィニッシュだけど、ヒロバがタップしなかったから。あの試合は完全にヒロバ・ミノワの勝利。彼は試合全体を完璧にコントロールしていた」  ONEに来たのは、自分が新しい挑戦者として現世界王者のジョシュア・パシオと戦うためだと話しているブルックスは、王者についても、この階級でトップであることは認めたものの、“これまでの道のりで苦労してこなかったのでは”と疑問を呈している。 「ジョシュアは3、4年間、チャンピオンとして良い仕事をしてきたよ。彼は自分のルーツ、どこから来たのかを世界に見せつけた。ただ、僕の意見では彼はこれまで高いレベルのファイターと戦ってきていない。つまり、ストロー級に新しい波がやってきたってことなんだ。ボカン(マスンヤネ)もいるし、ミノワもいる。そして僕がやってきた。チャンピオンが僕たちとどう戦うのか見ものだね」  ブルックスにとって、アジアで戦うにあたり、日本のMMAファンにも楽しんでもらいたいという。 「コンニチハ! 日本のファンは世界のファンの中でも一番のファンだ。アメリカと日本のファンのためにこの試合を戦うよ。応援に感謝しているし、みんなのために勝利を掴むよ!」とメッセージを送った。 [nextpage] ブルックスは僕のようなファイターと戦ったことがない  対するアディワンは、2021年9月の「ONE: REVOLUTION」で、3連勝中だったハシガトゥ(中国)に判定勝ちした。この勝利で、箕輪戦の敗戦から2連勝。再びトップ5入りした。 「ブルックスは自分がアメリカでナンバーワンのストロー級ファイターだと思っているって? 彼はそれをアジアでも証明しないといけない。僕の方が優れたファイターだと信じているよ。世界最高のファイターの一人だという自負がある。僕の考え方、チーム全員、僕がここにいるのには理由があり、そしてチャンピオンになるのが運命だと思っている」  アディワンは、ハシガトゥ戦の準備をしている間にも、ブルックスのことをしっかり考えていたという。 「ハシガトゥは、ブルックスとちょっと似ているところがあるから、助かった。(ハシガトゥの)ゲームプランは、テイクダウンしてコントロールして、チャンスがあればグラウンド&パウンドをして、ポイントで勝つというものだった。でも、彼のやり方を止められたから、いいウォーミングアップになったよ」   ブルックスについても、「恐らく彼は少し打撃をやって距離を縮め、テイクダウンをしてくるだろうね。ジャレッドが打撃戦に持ち込むというミスを犯せば、彼にとって短い試合になるだろう。逆にレスリングやグラウンドで僕をコントロールしようとするなら、やってやるよ。僕のレスリング、グラウンドゲームを見せつけるさ。  たかが、されど2cm、この身長差を使おうと思っている。うまく使えば、彼がすんなり距離を縮めることはできないだろう。彼は僕のようなファイターと戦ったことがない。みんな、チームラカイはグラウンドゲームが出来ないっていうけど、そういう人たちはチームラカイの次世代ファイターの試合を見て学ばないといけないね。僕の前回の試合のハシガトゥ戦で言えば、相手はテイクダウンをしようとしてきたけど、テイクダウンディフェンスを見せつけた。だから、ブルックスが僕とどうレスリングするのか見ものさ」と研究済みだという。 アディワンにとって、コロナによる延期は、アドバンテージになったという。 「世界最高のアスリートを相手に自分のスキルを試したいと思っている。そして、ジャレッドはこの階級では自分が一番だと思っているようだ。だから、彼を相手に自分のスキルを試したい。ジャレッドと戦うことが、ただただ嬉しいよ。数カ月前にキャンセルされたけれども、ついに実現するんだ。試合が延期になって準備期間が増えたから、彼はもう言い訳できないと思う。試合に向けて準備できているから楽しみだ。彼も同じようにこの試合を楽しみに思ってほしい。もう何も言わない。さあ、やろう。戦おうぜ!」 ONE: NEXTGEN 3 2021年11月26日(金)午後9時30分から配信※10月29日シンガポール・インドアスタジアムにて事前収録 ▼ONEストロー級(※56.7kg)5分3Rリト・アディワン(フィリピン)13勝3敗ジャレッド・ブルックス(米国)16勝2敗 ▼ムエタイ バンタム級 3分3Rアラヴァディ・ラマザノフ(ロシア)ポンシリ・PK・センチャイムエタイジム(タイ) ▼ONEストロー級(※56.7kg)5分3Rアレックス・シウバ(ブラジル)10勝6敗レネ・カタラン(フィリピン)6勝4敗 ▼キックボクシング フライ級 3分3Rパンパヤック・ジットムアンノン(タイ)ダニエル・プエルタス(スペイン) ▼ONEライト級(※77.1kg)5分3Rピーター・バウシュト(オランダ)17勝5敗ルスラン・エミベック・ウフール(キルギス)12勝2敗 ▼キックボクシング バンタム級 3分3Rフィリップ・ロボ(ブラジル)ロドレック・PK・センチャイムエタイジム(タイ)
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