MMA
レポート

【Bellator】パトリッキー“ピットブル”がKOで新王者に! 体重超過のミックスがギャラハーをギロチン葬

2021/11/06 07:11

▼バンタム級→137.8ポンド 5分3R
○パトリック・ミックス(アメリカ)137.8ポンド(62.5kg)※体重超過
[3R 0分39秒 ギロチンチョーク]
×ジェイムス・ギャラハー(アイルランド)136.0ポンド(61.68kg)

 注目のバンタム級(135ポンド/61.2kg ※プラス1ポンド/0.45kg)のコ・メインでは、MMA11勝1敗のアイリッシュ、ジェイムス・ギャラハーが登場。136.0ポンド(61.68kg)の王座戦以外で許容されているプラス1ポンドのジャストでパス。

 しかし、パッチー・ミックスが、137.8ポンド(62.5kg)で0.9kgの体重超過でキャッチウェイトでの対戦となっている。ギャラハーは「覚悟を決めて臨む。俺は準備出来ているが、こいつは違う。それがすべてを物語っている。ヤツの鼻に石膏を塗ってやる」とコメント。ミックスは「俺のスキルを疑う人はいないだろう。彼の顔を貫くよ」と語った。

 地元ギャラハーの入場では、バグパイプの音色に続く入場曲を満員の観衆は大合唱。

 1R、サウスポー構えのミックスの左ミドルをキャッチして押し込むギャラハーに、ミックスはギロチンチョークへ! スタンドで金網背に飛びつくが、頭を抜いたギャラハーが逆に頭をがぶりギロチンへ。しかし頭を抜くミックスが右へパス。

 金網背に上体を立てるギャラハー。観衆はギャラハーを鼓舞するように終始、歌い続けている。立ち上がるギャラハーはヒザ蹴り、右ハイ・ミックスも左ヒザを返すが、ギャラハーは右! 左ボディ。ミックスはその入りに左テンカオを突く。ダブルレッグテイクダウンはギャラハー。そこにギロチンを合わせるミックス。ギャラハーが頭と対角に飛んで防ぐとそのままミックスはスイープするもゴング。

 2R、ギャラハーの右ローがローブローとなり中断。再開。左ジャブを突くギャラハー。さらに右も。跳びヒザで前に出るギャラハーは声を挙げて右。しかしミックスも打ち返す。ワンツーを当てたギャラハー! 前に出ると体を入れ替えたミックス。そこにギロチンチョークでクローズドガードに入れて絞るギャラハー!

 1回小さくスラムして頭を外すミックスは上から肩固め狙い。クローズドのままのギャラハーに細かい左のパウンドはミックス。背中を金網に立てようとするギャラハーを押し込み、首を殺してパスガード! クルスフィックで細かいパウンドもギャラハーも腕を抜き、頭を横に逃がす。

 3R、右を振って前に出るギャラハーだが、その首を掴んでジャンピングガードで右腕でギロチンチョークはミックス! しっかりガードの中に入れて絞ると、そのままマウントになって絞ったところでギャラハーがタップした。体重超過が残念だったが、ミックスが終始ギロチンのプレッシャーのなか組みを優位に進め、最後はきっちり一本勝ち。場内を鎮めた。

 試合後、ミックスは「1Rは緊張していて、平静を装っていた。こんな試合になるとは思わなかったよ。2Rは僕がコントロールしていたので、最終ラウンドは彼がテイクダウンしなければならないと思ってくるだろうと予想して(ギロチンを)かけた。アイルランドの観客には驚いた。クレイジーだよ。ここはまるで映画のようだ。ジェームスに敬意を表するよ。体重オーバーしてしまったので、次回はそれをコントロールする必要がある。この勢いに乗っていきたい」と語った。

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