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【UFC】ダナ代表が怒りの罷免「あれは最悪のレフェリングだった」、「ヤンの次戦はスターリングとの統一戦」ヒョードルUFC参戦の可能性についても言及

2021/11/04 14:11
 2021年10月30日にアブダビのエティハド・アリーナにて有観客で行われた『UFC 267』の大会後、UFCのダナ・ホワイト代表が、バンタム級王座戦線の今後、グローヴァー・テイシェイラの戴冠、エメリヤーエンコ・ヒョードルのUFC参戦の可能性、そして、問題となったレフェリングについて語った。  まずは、バンタム級世界王者に返り咲いたピョートル・ヤン(ロシア)について、次戦がアルジャメイン・スターリングとの統一戦になることを語ったダナ代表。  新王者に輝いたヤンとコーリー・サンドヘイゲン(米国)の王座戦を「バンタム級の暫定王座戦は信じられないほど素晴らしい戦いだった。サンドヘイゲンのアウトサイドからの攻撃に確実にプレッシャーかけ続け、消耗させ続けていた」と賞賛したダナ代表は、「ピョートル・ヤンはヤバすぎだよ。ヤン以上にとんでもない耐久性があって、技術もすごい奴なんてちょっと考えられない。彼とアルジャメインは再戦することになるだろう。ヤンの次戦はアルジャメイン・スターリングとの統一戦だ」と明言した。  そのほか、Bellatorヘビー級で2位のティム・ジョンソン(米国)を、106秒KOに降したエメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)のUFC参戦の可能性についても言及。  ダナ代表は、過去にヒョードルと1回だけ直接会って話したこと、UFC参戦の交渉を持ちかけたことを明かし、「交渉したいとは思ったよ。でも彼は俺のことは気に食わないみたいで、多分嫌われているから、そうはならないんじゃないかな」と、残り1試合と言われるBellatorとの契約終了後も、オクタゴン参戦の可能性は薄い、とした。  また、メインイベントで42歳、悲願の戴冠を果たしたグローヴァー・テイシェイラ(ブラジル)との秘話も明かしている。 『UFC 267』では、ヤンやカムザット・チマエフが凄まじいパフォーマンスを発揮し、テイシェイラが史上最年長のUFCチャンピオンになるなど、名勝負が続出したが、ファイター以外にも注目を集めた残念な出来事もあった。  プレリミナリーのウェルター級戦で“カポエイラ”ことエリゼウ・ザレスキ・ドス・サントス(ブラジル)が、ブノワ・サン・ドゥニ(フランス)をラッシュで連打し、サンドゥニがダメージを負って背中を向けながらも試合を止めなかったヤチェスラ・キセレフのレフェリングについてのことだ。  ダナ代表は、「大会の最中にレフェリーを外したことは初めてではないかと。うーん……とにかくあれは最悪の類。ひどかった」と苦々しい表情で語っている(※過去に同代表はマカオ大会で的外れなスコアをつけたジャッジの削除を求めている)。  アブダビ大会は政府管轄下にMMAを仕切るアスレチック・コミッションがないため、ネバダ州コミッション・ルールに従って運営されているが、ダナ代表は、プレリミナリー後にもう1試合、マゴメド・アンカラエフとヴォルカン・オズデミアのレフェリングを予定していたキセレフが、2試合目を裁くことをストップさせたという。  問題のドス・サントスとサン・ドゥニの試合中には、UFC解説陣のダニエル・コーミエー、ポール・フェルダー、ジョン・アニクらが、ともに試合のストップを求め、一方的に攻撃しているドス・サントスも猛攻を一時中断し、レフェリーのキセレフに信じられないという表情を見せている。  MMA審判養成機関COMMANDを主宰するビッグ・ジョン・マッカーシーは、SNSで「私は気が狂いそうだった。テレビの前で立ち上がって叫んでいたよ。サン・ドゥニが負けたからといって彼のキャリアが台無しになるわけではなく、打ちのめされてダメージを受けたからこそ台無しになる」とコメント。  さらにサン・ドゥニ陣営が試合を止めるように動かなかったことにも苦言を呈している。 「トレバー・ウィットマンやジョン・ハックルマンが好きなのは、彼らがファイターを大切にするからだ。彼らは選手を大切にする。タオルを投げたり、試合を止めたりするのは、選手のことをよく知っているからで、"これで終わりだ "とわかっているからだ。彼らはできる限りのことをしてきた」  名勝負と迷場面もあった『UFC 267』。ダナ・ホワイト代表の試合後の一問一答は以下の通りだ。 [nextpage] 俺たちはみんな、格闘技ファンだろう?(ダナ・ホワイト) ──ピョートル・ヤンとコーリー・サンドヘイゲンのバンタム級の世界王座戦が「Fight of the night」となりました。 「バンタム級の暫定王座戦は信じられないほど素晴らしい戦いだった。サンドヘイゲンが、外側から彼の距離を上手く使ってコツコツ当てて、離れてはオクタゴンを素早く動き回って……ということをしても、決してイライラしたりすることもなかったし、ヤンは確実にプレッシャーかけ続け、消耗させ続けていた。ピョートル・ヤン以上にとんでもない耐久性があって、技術もすごい奴なんてちょっと考えられない。お互いのカウンターパンチ、お互いのボディパンチ、お互いのボディへの蹴り……要するに2人は、絶対的な戦いを繰り広げた。  ピョートル・ヤンはヤバすぎだよ。この男はまじで信じられないほど、誰にも止められないし、ひたすら前進し続けている。いやはや。いまここにいる俺たちにとって、というか、彼のあの事件の顛末として、彼が王者たるために、これこそが正しい道だった。そして彼とアルジャメインは再戦することになるだろう。ヤンの次戦はアルジャメイン・スターリングとの統一戦だ」 ──エリゼウ・ザレスキ・ドス・サントスとブノワ・サン・ドゥニの試合で、一方的に攻められながらストップがかからない試合でした。過去にこんなことはありましたか? 「これまでもレフェリーについては色々問題はあった。大会の最中にレフェリーを外したことも初めてではないかと。うーん……とにかくあれは最悪の類。ひどかった」 ──Bellatorロシア大会でエメリヤーエンコ・ヒョードルがティム・ジョンソンをKOしました。ダナ代表は、「彼は過大評価されている」という意見を間違いだと思いますか? 「ティム・ジョンソンがヒョードルにKOされると、ヒョードルが過大評価かどうかを撤回しなきゃいけないのかな?」 ──いえ、単に伺いたいのです。 「なんとも言い難いのだが、何週か前に(メディアで)見かけたんだけど、ヒョードルに『金のことしか頭にない』というようなことを俺は言われていたようなんだが、まず第一に言っておきたいのは、俺はヒョードルのことはよく知らないんだよ。彼だって俺のことは知らない。1回しか会ったことがなくて、俺を金の亡者みたいに彼が言っているというけど、こっちがオファーしたときに彼はもっとお金のこを考えるべきだったんじゃないのかな。どこにいたとしたって、45歳になっても戦えるということはないだろ?」 ──たとえば、ヒョードルがUFCで1試合することの可能性は? 「彼には交渉は持ちかけた。毎晩ベッドで悩んでいるのか、それは分からないけれど、交渉したいとは思ったよ。でも彼は俺のことは気に食わないみたいで、多分嫌われているから、そうはならないんじゃないかな」 ──メインのライトヘビー級のチャンピオンに輝いたグローバー・テイシェイラと長い時間、離し込んでいたようでした。何を話していたのですか。 「ちょっと共有するのは難しいけど、彼はこの階級でとにかく長い間にわたって最もタフな選手のひとりでい続けてきた。彼の永遠の夢のようなものだったタイトルショットの機会をついに今回獲得し、そして今晩彼はタイトルを手に入れるということをやり遂げた。  彼が言っていたのは『The Ultimate Fighter』出場の可能性が彼にはあったのに、ビザの問題があった(出場できず)ということ、そしてそのことで彼の人生の道筋がどれほど変わったことか。彼は国に帰らざるをえず、またUFCで活躍するはずだったのに。あのとき彼はあらゆるストーリーを経験していたから、なんというか、遅かれ早かれというのか。  あのさ、俺たちはみんな、格闘技ファンだろう? で、これはその中で得られるひとつの瞬間で、苦しい、クレイジー・ジャーニーをしてきた男にこんなことが起こる、これこそがこのスポーツの醍醐味じゃないかな。そう、つまり俺が言いたいのは、この男は、彼のキャリアのなかでどれほどの逆境にもめげず、けっして諦めなかった、そして、42歳の誕生日から数日でタイトルを獲得した。これってめちゃくちゃすごい話だよね。これ以上のことはないだろう、ただ、残念なことに、ヤン(・ブラホビッチ)も素晴らしい選手なんだよな。こういう試合っていうのは、やっぱりみんなが『誰も負けて欲しくない』って思うやつだよね」
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