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【UFC】42歳テイシェイラがブラホヴィッチに一本勝ちで新王者に! ヤンがサンドヘイゲン降し暫定王者、ダゲスタン旋風再び、マカチェフがフッカーをキムラに極め、コロナから復活のチマエフが驚異の10連勝!

2021/10/31 02:10
 2021年10月30日(日本時間31日)、アラブ首長国連邦・アブダビのエティハド・アリーナにて『UFC 267』が開催された。  メインイベントは、5連勝中の王者ヤン・ブラホヴィッチ(ポーランド)が、同じく5連勝中の挑戦者グローヴァー・テイシェイラ(ブラジル)を迎え撃つUFC世界ライトヘビー級タイトルマッチ。試合は2Rにテイシェイラがリアネイキドチョークを極めて、42歳、悲願の戴冠。  コ・メインでは、元王者のピョートル・ヤン(ロシア)とコーリー・サンドヘイゲン(米国)によるUFC世界バンタム級暫定王座決定戦が行われ、激闘のなかヤンが判定3-0で勝利。暫定王座に就いた。 UFC 267: Blachowicz vs. Teixeira 現地時間2021年10月30日(土)、日本時間30日(土)31日(日)アラブ首長国連邦・アブダビ/エティハド・アリーナ 【メインカード】 ▼UFC世界ライトヘビー級選手権試合 5分5R○グローバー・テイシェイラ(ブラジル)32勝7敗(UFC16勝5敗・6連勝)[2R 3分02秒 リアネイキドチョーク]×ヤン・ブラホビッチ(ポーランド)28勝8敗(UFC11勝6敗)  ライトヘビー級王者のブラホビッチに、ランキング1位のテイシェイラが挑むタイトルマッチ。ブラホビッチは2度目の防衛戦、テイシェイラは7年ぶりの王座挑戦となる。  ブラホビッチは、2020年9月に同級1位のドミニク・レイエスに左フックでダウンを奪いパウンドでTKO勝ちで王座獲得。ヨアナ・イェンジェイチックに次ぐUFC史上2人目のポーランド人王者となった。  2021年3月の前戦では、二階級制覇を目指したイスラエス・アデサニヤ相手に判定勝ちで初防衛に成功している。  テイシェイラは、ビザの問題でUFCとなかなか契約できなった、遅咲きの苦労人。2012年にオクタゴンデビューし、2014年4月に当時の王者ジョン・ジョーンズに挑戦し、判定負けで王座獲得に失敗した。  しかし2019年1月から5連勝。42歳で2度目の王座挑戦のチャンスを掴んだ。2020年11月のチアゴ・サントス戦のリアネイキドチョークでの一本勝ち以来、約1年ぶりの試合で大一番を迎える。  1R、ともにオーソドックス構え。左ローから入るブラホビッチ。その入りにテイシェイラは詰めてダブルレッグからクラッチを組んでリフトし、中央でテイクダウン!  クローズドガードのブラホビッチ。右手のパワーハンドをオーバーフックする。右腕を抜いたテイシェイラは、ネッククランクでブラホビッチの首を曲げ、手前に引き付ける。頭を戻すブラホビッチ。テイシェイラは細かいヒジ、中腰になりパウンド、ヒジで削る。残り20秒をネッククランクで手前に引き付ける。  2R、左ジャブを突くブラホビッチ。テイシェイラの左右を右にさばくと、テイシェイラ前足にシングルレッグ。ここは足を抜くブラホビッチが左右を細かく頭に突く。ワンツーから両足タックルに行くテイシェイラだが、差し上げたブラホビッチが体を入れ替え離れる。  左ボディを当てるブラホビッチ。さらに左ジャブ。右アッパーも、詰めるテイシェイラが左フック! ブラホビッチの左右にグラつくが、詰めてシングルレッグに入ると、右足を引き付けてすかさずパスしてマウント! ブラホビッチの両足を伸ばして背後からパウンド、そしてリアネイキドチョークへ! パームトゥパームで絞ると、ブラホビッチがタップした。新王者が誕生!  UFC6連勝、2度目の王座挑戦で悲願の王座を獲得したテイシェイラは、「20年だよ。もう言葉がないよ。ずっと何を言おうか考えていたけど、言葉が出ない。ダナがどうやっていまのUFCを作ったか。42歳でチャンピオンになった。このオクタゴンが僕の家だよ。ずっとここで過ごしてきた。このマットの血とともに。ここが僕の家だよ」とベルトを巻いた感慨を語った。  続けて、ブラホビッチに「彼はここまでアデサニヤやあらゆる相手を倒してここまで来た。偉大なチャンピオンだ」と前王者の軌跡を賞賛。  そして、「みんなにお礼を言いたい。家族もジムも。約束した、言った通りベルトを持って帰ると」とベルトを手に語ると、次の相手を問われ、「彼がここに来たことを尊敬しているよ。そこにいる彼と試合をしなければいけない。イリー、こっちにおいで。5月か、何カ月かは休みたいけど(笑」と、バッアップファイターとしてアブダビ入りし、計量をパスし、観戦していた元RIZINライトヘビー級王者のイリー・プロハースカを指名した。  最後に「夢を追うこと、ほかの誰かに何を言われようと聞くことは無い。あなたを落ち込ませるようなことは聞くことは無い。あなたの夢を諦めないで。42歳でも自分の気持ちがモチベーションだし、若者にもモチベーションを与えたいです」とファンにメッセージを贈った。  続けて、敗者は、「(敗因は?)すべてがうまくいかなかった。でもこれが自分の物語の終わりじゃない。また戻ってきます。チョークはあごではなく喉にしっかり入っていました」と語り、ケージを後にした。 [nextpage] ▼UFC世界バンタム級暫定王座決定戦 5分5R○ピョートル・ヤン(ロシア)16勝2敗(UFC8勝1敗)[判定3-0] ※49-46×3×コーリー・サンドヘイゲン(米国)14勝4敗(UFC7勝3敗)  コ・メインイベントは、5R制のバンタム級暫定王座決定戦。同級1位のピョートル・ヤン(ロシア)と、3位のコーリー・サンドヘイゲン(米国)が王座を争う。  MMA15勝2敗のヤンは、2018年6月の石原夜叉坊戦でUFC初参戦。2020年7月の「UFC 251」の「UFC世界バンタム級王座決定戦」で、元UFC世界フェザー級王者ジョゼ・アルドと対戦し、5RTKO勝ち。オクタゴン7連勝で王座獲得に成功。UFC世界ライト級王者ハビブ・ヌルマゴメドフに次いでロシア人史上2人目のUFC王者となった。  2021年3月の『UFC259』では、挑戦者のアルジャメイン・スターリングを相手に初防衛戦を行い、優勢に進めるも、4Rに反則のヒザ蹴りを打ち込んでしまい、ベルトを手放していた。  対するサンドヘイゲンは、キックボクシングでWKA世界王座を獲得後、MMA(総合格闘技)に転向。2018年1月にUFCに参戦すると、2021年2月に元UFC世界ライト級王者のフランキー・エドガーを28秒 跳びヒザKO。7月のT.J.ディラショー戦ではスプリット判定負けを喫したものの接戦の内容だった。今回が初の王座挑戦。  当初、現王者スターリングとヤンでダイレクトリマッチが行われる予定だったが、スターリングが4月に手術した首が回復せず欠場。さらにサンドヘイゲンに勝利したTJ.ディラショーもヒザの手術により試合ができず、今回の暫定王座戦となった。  1R、先に中央を取るヤン。サウスポー構えのヤンに、オーソドックス構えのサンドヘイゲンは右ロー。さらに右ミドル! インロー、アウトローと前足を蹴る。スイッチを繰り返すサンドヘイゲン。  右から左ボディを当てるサンドヘイゲン! ヤンも左ミドル。さらに左を振るが、左にサークリングはサンドヘイゲン。ヤンの入りにカウンターの組みでバックテイクも突き放すヤン。スイッチし右ミドルを当てる!  右から左を当てるサンドヘイゲン! 距離を詰めて右をガード上に当て、テンカオ! ヤンもブロック。前足にローを打ち、シングルレッグも無理はしないサンドヘイゲン。しかし、ヤンの右ローにバランスが崩れる。サンドヘイゲンはヒザ蹴りもヤンはブロック。  2R、スイッチを繰り返すサンドヘイゲン。ヤンは右前手を突き、右ミドル! サンドヘイゲンの左脇腹が腫れる。前に詰めて左レバー打ちはサンドヘイゲン! しかし、ヤンも右ミドルを当てる。ガードが高いヤンにボディ打ちはサンドヘイゲン。さらに右ハイも。ヤンの蹴り足を掴んで右を打ち込む。  ヤンの左ジャブにアゴが上がるサンドヘイゲン。サンドヘイゲンもジャブを刺し合うと、詰めて角度をつけて左ストレート! しかしヤンもバックフィスト。ここはサンドヘイゲンがブロック。互いに右ローを当てる。シングルレッグに入るサンドヘイゲンをがぶるヤン。さらに右ヒジ。ブロックするサンドヘイゲンはその場跳びのヒザもブロックされる。左のダブルのサンドヘイゲンを追うヤン。  3R、ともにサウスポー構えから。左ジャブはサンドヘイゲン。ヤンの入りに当てる。右の後ろ蹴りをボディに当てるヤン! 左回りのサンドヘイゲンは、細かくスイッチを繰り返し、前手を前手で落として打撃を狙う。角度をつけてステップするサンドヘイゲン。ワンツーから右ロー! 左ストレートで詰めるヤンにサンドヘイゲンは左右のリターン! ヤンは左右を強振するが遠く、空振りに。詰めるヤンをステップでかわし、ヤンの右ハイもかわすサンドヘイゲン。右ローを当てて右を突くサンドヘイゲンは前へ。  そこにヤンは右バックフィストから左フック! ダウンするサンドヘイゲン。しかし、パウンドに来たヤンを下からスイープするサンドヘイゲンはバックに着こうとするヤンに正対するが、そこにヤンはスイッチ、スクランブルでバックに。ヤンはなおも前へ。  4R、詰めるヤン。サンドヘイゲンも跳びヒザを狙うが、かわされる。ともにサウスポー構え。ヤンの右から左ストレートにサンドヘイゲンのアゴが上がる。届き始めたヤンの拳。左右に回るサンドヘイゲンだが、徐々に間合いは近くに。右ジャブをダブルで突くヤンは左ストレートも! サンドヘイゲンはダブルレッグから小外テイクダウン。そこに外がけヒールフック狙いはヤン。サンドヘイゲンも足関節狙いに足を抜いて立つヤン。  詰めるヤンは左右から左ボディを当てるヤン! 下がるサンドヘイゲンはシングルレッグへ。がぶるヤンは小手に巻いて耐えると、両者スタンドに。右ハイを見せるヤン。右をかわしたサンドヘイゲン。凄まじい激闘。  5R、詰めるヤン。左右にサークリングしながら機をうかがうサンドヘイゲン。右ジャブダブルレッグのサンドヘイゲンに右ローはヤン。サンドヘイゲンは跳びヒザもブロック。左ミドルのヤン。回るサンドヘイゲンを追うヤン。サンドヘイゲンは右ジャブを突く。ヤンの左右をかわすサンドヘイゲン。ヤンは高いダブルレッグも突き放すサンドヘイゲン。しかしヤンは左ミドル! 左を振るヤン。その打ち終わりを狙うサンドヘイゲン。勝つためには攻撃が必要だ。  右から左はヤン。サンドヘイゲンは右ジャブのトリプル。前蹴り、左ジャブ。ヤンは飛び込んでバックフィストも。最後までフレッシュなままのヤンのスピンキックに、サンドヘイゲンも跳びヒザを見せてブザー。両者は背中を叩き合い、健闘を讃えた。判定は3-0(49-46×3)でヤンが戴冠!  試合後、息子を肩車にしたまま、オクタゴンの中でインタビューを受けたヤンは、「皆さん応援ありがとう。コーリーは素晴らしい選手でした。こういう試合になると思っていました。たくさん動いてくることは分かっていました。でもこちらはプレッシャーをかけ続けました。チャンピオンになったのは2回目。どちらもアブダビでした。(アルジャメインに言葉は?)みんな誰がチャンピオンか知っている。僕が本物のチャンピオンです。あの道化師のスターリングだって、TJだって僕はやってやるよ。みんなありがとう」とベルトを巻いてコメント。  続けて、敗者は「(歓声に顔を覆い。「勝てると思いましたか?」)いえ特に。ヤンは素晴らしいファイターです。世界最強と戦いたいと思いました。それが自分をベストにすると思いました」と語り、オクタゴンを後にした。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R○イスラム・マカチェフ(ロシア)21勝1敗(UFC10勝1敗)[1R 2分23秒 キムラロック]×ダン・フッカー(ニュージーランド)21勝11敗(UFC11勝7敗)  1R、サウスポー構えのフッカー。オーソドックス構えのマカチェフはフッカーの右ローにカウンターのダブルレッグテイクダウン!  ハーフガードから右で枕に巻き背中を着かせるマカチェフ。フッカーの右手首を掴んでキムラクラッチ。右足で頭をまたいでキムラロックへ! フッカーがタップし、レフェリーが止めた。  試合後、マカチェフは、ハビブが抱きかかえてきた“ミニハビブ”として人気の19歳のハスブラを抱いて歓喜。  ケージの中で、「15位に勝ち、彼は6位だっけ? 僕は9連勝かな、次はタイトルマッチの話もできる。ときは来た、という気分だ。なぜならライト級は少し停滞している。だから俺が面白くするよ。みんなタイトルマッチだろう? ビジネスでやっていて僕に負けたくない人もいるだろうけど、僕はチャンピオンになるためにここに来た」と、王座挑戦をアピールした。 [nextpage] ▼ヘビー級 5分3R○アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)34勝9敗(UFC8勝3敗)[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×マルチン・ティブラ(ポーランド)22勝7敗(UFC9勝6敗・5連勝中)  ヘビー級5位のヴォルコフ、8位のティブラ。  1R、サウスポー構えのティブラ。オーソドックス構えのヴォルコフ。右を突きながら組んでいくティブラだが、差し上げるヴォルコフ。ティブラの近距離からのダブルレッグを潰して上になるヴォルコフ。ハーフからヒジを狙うが、ティブラは抱き着いて凌ぐ。  2R、サウスポー構えから左を振って組みに行くティブラ。金網に詰めるが、ヴォルコフはヒザを狙う。なおも右を振ってテイクダウンを折り混ぜ、金網詰めてヒジも狙う。ヴォルコフはティブラの頭が下がると左ヒザを狙う。リーチの長いヴォルコフの懐に入っていくティブラ。左のダブルもかわすヴォルコフ。しかし、長い左右でヴォルコフの上体を立たせて胴に組むのはティブラ。  3R、オーソドックスに戻し左を振って前に出るティブラ。そこにヒザを合わせるヴォルコフ。距離が空くと、左から右がヒット! ティブラは左を振ってテイクダウン狙いも、差し上げているヴォルコフはバックに回り、突き放して右! さらに左右も深追いはせず。ティブラは左右からバックフィストも。ブロックするヴォルコフ。詰めるティブラは最後も飛び込むが、ヴォルコフも決定打を許さず。  ブザーに金網背に座ったティブラ。ヴォルコフもその隣に座り、互いに健闘を讃えた。  判定は3-0(30-27×2, 29-28)でヴォルコフが勝利。ケージの中で、「子供が生まれたばかり。ティブラの連勝を止めて、自分が連勝するために戦った。普段からスタンド中心だけど、テイクダウンデフェンスに力を入れて来た」と勝因を語った。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R○カムザット・チマエフ(スウェーデン)10勝0敗(UFC4勝0敗)[1R 3分16秒 リアネイキドチョーク]×リー・ジンリャン(中国)18勝7敗(UFC10勝5敗)  ウェルター級11位のジンリャンと、ノーランカーながら66日でオクタゴン3連勝をマークしたチマエフ。レオン・エドワーズ戦が3度組まれたが、新型コロナウイルスに感染し入院。後遺症により一時は引退も示唆したが、復活。今回、再計量でパスしている。  対するジンリャンは、2019年に“カポエイラ”ドス・サントスにKO勝ちして中国人男子ファイターとして初のランクインを果たした。2020年3月にニール・マグニーに判定負け。2021年1月に7連勝中にサンチアゴ・ポンジニッビオをKOに降している。  1R、いきなりダブルレッグからバックテイクし持ち上げて、ケージ外のダナ・ホワイトに何やら話しながらテイクダウンはチマエフ! ジンリャンに左足をかけて立ち際を狙う。バックから左でパウンド。ジンリャンの立ち際を再び崩すと左足を外し、右足に変えて背後からかけて、ジンリャンの身体を伸ばすと、バックマウントから左右のパウンド!  さらに左手を喉元に入れてパームトゥパームで絞めると、組み直して頭後ろで絞め直し、最後は喉元を右手に変えて絞めて、リアネイキドチョーク! ジンリャンが腕に力が無いことが分かり失神、レフェリーがすぐに止めた。  試合後、10連勝をマークしたチマエフはハイテンションで、「ここは俺のホームだ。みんなありがとう! みんなのために帰ってきた。ここでは俺がキングだ。全員ぶっ殺してやろうと思って戦っている。(会場のビデオを見ながら、テイクダウンの際に)ダナに俺がチャンプだと伝えようと思って。(誰とやりたい?)全員、誰とでもやってやる、全員、ブッ殺す! 連れて来い!」と叫んだ。 [nextpage] ▼ライトヘビー級 5分3R○マゴメド・アンカラエフ(ロシア)16勝1敗(UFC7勝1敗・UFC7連勝中)[判定3-0] 30-27×2, 29-28×ヴォルカン・オーズデミア(スイス)17勝6敗(UFC5勝5敗) ライトヘビー級7位のアンカラエ、8位のオーズデミア。  1R、サウスポー構えのアンカラエフ、オーソドックス構えのオーズデミア。アンカラエフはノーモーションの左ストレートでダウンを奪う! 2R、サウスポー構えになるオーズデミア。アンカラエフもオーソドックス構えに一瞬変えるが、オーズデミアがオーソになるとサウスポー構えに戻し、圧力をかける。  左ローを打つアンカラエフ。オーズデミアも右インロー。さらにカーフキック。嫌ったかアンカラエフはボディロックテイクダウン! オーズデミアは金網使い立つがバックテイクを狙うアンカラエフ。ブザー。  3R、詰めるのはアンカラエフ。後半ながら強い左ミドルを当てて圧力をかける。さらに右ジャブ、オーズデミアの右に返しの右を当てる。オーズデミアは右で飛び込むが、左で迎撃するアンカラエフ。入れないオーズデミア。アンカラエフは左三日月蹴りを腹に突く。右から左で頭を下げて入るオーズデミア。そこに的確に打ち抜くアンカラエフ。最後の拍子木でダブルレッグ、さらに左差しに変えて押し込んだところでブザーを聞いた。  判定は3-0(30-27×2, 29-28)でアンカラエフが勝利し、7連勝をマーク。試合後、「もっとエキサイティングな試合を予想したけど、勝利は勝利。タイトルマッチをしたいと言っていますが、あまりうまく進んでいません」と、王座戦のチャンスが欲しいとした。 [nextpage] 【プレリム】 ▼女子ストロー級 5分3R○アマンダ・ヒバス(ブラジル)11勝2敗(UFC5勝1敗)[判定3-0] ※29-28×3×ヴィルナ・ジャンジローバ(ブラジル)17勝3敗(UFC3勝3敗)  女子ストロー級10位のヒバスと、12位のジャンジローバのランキング戦。  1R、ダブルレッグテイクダウンはジャンジローバ。ヒバスは下から両足で首を挟み、それを両手で外側からロックしてティピーチョークに。耐えるジャンジローバに足を外したヒバス。上のジャンジローバはヒジ! ヒバスはクローズドガードでブレーク。右の後ろ蹴りを見せたヒバスにジャンジローバは右のオーバーハンド! ヒバスがダウン! 立ち上がるとブザー。  2R、前に出るジャンジローバに右を当てて、ジャンジローをのけぞらせるヒバス! しかしジャンジローバも左右を返す。なお追うヒバス。ジャンジローバはボディロックから小外がけで後方にテイクダウン! しかしすぐに立つヒバスは前に。金網に詰めてボディロックから前方に崩すが、ジャンジローバも倒れず。  3R、右を当ててワンツーから右ローを当てるヒバス! ジャンジローバの打ち返しをかわして詰めて右アッパー! ジャンジローバの組みを差し上げてヒザを突く。なおもジャンジローバはシングルレッグから得意のまたいで小外がけで片足を引き込み倒そうとするが、倒れないヒバスは、ジャンジローバの右にカウンターの左ハイ! 崩れたジャンジローバにジャブを突き、アゴを上げさせ、ジャンジローバの組みを切り、左右で詰めてブザー!  判定は3-0(29-28×3)でヒバスが勝利。1月のマリナ・ホドリゲス戦の敗北から再起を果たした。村田夏南子にTKO勝ちしたジャンジローバだが、上位のヒバスからダウンを奪うも、逆転負け。トップ10入りはならなかった。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R○ズバイラ・ツフゴフ(ロシア)20勝5敗(UFC5勝2敗)[判定3-0] ※29-28×3×ヒカルド・ハモス(ブラジル)15勝4敗(UFC6勝3敗)  1R、ともにオーソドックス構え。リーチはハモスが長い画、徐々に詰めるツフゴフは右のオーバーハンドが伸びる。的確にジャブ、ストレートを当てるツフゴフに、ハモスは左目周辺から出血。しかし金網に詰まりながらもハモスは右のバックヒジ! 左右で盛り返す。  2R、ジャブ、ストレートで詰めるツフゴフに、左右を打ち返すハモスだが、目がいいツフゴフはスウェイバックでことごとくパンチをかわす。右カーフキックを効かすツフゴフ。ハモスは大きな右から左もかわすツフゴフは詰めてボディロックから右足を外に、左足内側からかけてテイクダウン! 金網使い立つハモス。  3R、左ジャブを刺すツフゴフ。さらに左ジャブから組みに行くが、ここは切るハモスが左右で前に。右を振るが、左ジャブの刺し合いはツフゴフ! 左にサークリングするハモスを追うツフゴフ。右で差して組むと崩すもハモスは残すと、背後のツフゴフの腕をスタンドでストレートアームバーに狙うがブザー。  判定は的確な左ジャブ、ストレート、ローも決めたツフゴフが判定3-0(29-28×3)で勝利。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R○アルベルト・デュラエフ(ロシア)15勝3敗(UFC1勝0敗)[判定3-0] ※30-27、29-27×2×ロマン・コピィロフ(ロシア)8勝2敗(UFC0勝2敗) [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R○エリゼウ・ザレスキ・ドス・サントス(ブラジル)23勝7敗(UFC9勝3敗)[判定3-0] ※29-26×3×ブノワ・サン・ドゥニ(フランス)8勝1敗(UFC0勝1敗) 1R、サウスポー構えのサンドゥニにオーソドックス構えのドスサントスは右インロー。詰めるサンドゥニはダブルレッグテイクダウン。しかし立ち上がるドスサントス。左ヒザを当てるサンドゥニ! ダブルからシングルレッグに入るが、ドスサントスは切る。逆にドスサントスがダブルレッグもサンドゥニも切る。サンドゥニの左ハイをかわし軸足払いはドスサントス。すぐに立つサンドゥニ。  2R、右ヒザを効かせたドスサントスは、さらに左右連打から左フック! グラつくサンドゥニのダブルレッグを切り、打ち下ろしの右! 下がるサンドゥニにドスサントスは左右ラッシュ! ケージ背に半身になってしまうサンドゥニだが、レフェリーは止めない。ドスサントスは首相撲からヒザ! 連打を受けながらサンドゥニもカウンターの右を返し、ボディロックから小外がけテイクダウン! しかしすぐに立つドスサントスだが、残り時間を追撃できず。ゆっくりと歩み寄るサンドゥニ。ブザーにドスサントスはケージの上に両手を着く。  3R、開始と同時に打ち合う両者。ドスサントスの左が、サンドゥニの左目にアイポークとなり中断も再開。サンドゥニはコーナーの「相手は疲れてる」の声に左ミドルをヒットさせる。サンドゥニはタックルもザレスキー潰してトップからヒジ、鉄槌。下のサンドゥニは三角狙いもドスサントスが潰し、スタンドに。左で差して崩すサンドゥニ。しかし体を入れ替えるドスサントスのヒザがローブローに。これでドスサントスに「減点1」が言い渡された。ドスサントは前蹴り、右ハイ、ミドル、右ストレート。サンドゥニも左ミドルを返すが、ドスサントスが右ロー、跳びヒザを出してブザー。危険な状態に追い込まれたサンドゥニだが、止められることなく3Rを戦ったが……。  判定は3-0(29-26×3)で減点1があったもののKO寸前まで追い詰めた“カポエイラ”ドス・サントスが勝利。UFC戦績を9勝3敗とした。 [nextpage] ▼ライトヘビー級 5分3R○ミハウ・オレクシェイチュク(ポーランド)16勝4敗(UFC4勝2敗)[1R 3分31秒 TKO]×シャミル・ガムザトフ(ロシア)14勝1敗(UFC1勝1敗) ※ケージに詰めての左アッパー [nextpage] ▼フェザー級 5分3R○リローン・マーフィー(英国)11勝0敗(UFC3勝0敗)[2R 0分14秒 KO]×マクワン・アミルカーニ(フィンランド)16勝7敗(UFC6勝5敗) サウスポー構えのアミルカーニは、マーフィーのダブルレッグに、瞬時にスイッチしてカウンターの右ヒザ! [nextpage] ▼ミドル級 5分3R○アンドレ・ペトロスキー(米国)7勝1敗(UFC2勝0敗)[3R 4分46秒 肩固め]×フー・ヤオゾン(中国)3勝3敗(UFC0勝3敗) [nextpage] ▼フライ級 5分3R○タギル・ウランベコフ(ロシア)14勝1敗(UFC2勝0敗)[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×アラン・ナシメント(ブラジル)18勝56敗(UFC0勝1敗) 【中止】▼ライト級 5分3Rマゴメド・ムスタファエフ(ロシア)14勝3敗(UFC3勝2敗)ダミル・イスマグロフ(ロシア)23勝1敗(UFC4勝0敗)※イスマグロフが体重超過で試合中止
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