2021年10月22日(金)東京・後楽園ホール『RISE 152』のメインイベントにて、同級1位・一馬(MONSTAR GYM)とRISEスーパーフェザー級(-60kg)暫定王者決定戦を争う同級2位・石月祐作(KAGAYAKI)のインタビューが主催者を通じて届いた。
石月は昨年8月に自身と所属ジム初のタイトル獲得となるDBS日本ムエタイスーパーフェザー級王座を奪取。10月にはKROSS×OVER同級王座も判定勝利で獲得。二冠王となって、今年2月に約1年4カ月ぶりにRISE参戦を果たすと竹内皇貴を2RKOで葬り、6月にはINNOVATIONスーパーフェザー級王者・櫻井健から強打で2度のダウンを奪って大差の判定勝ち。現在5連勝中と波に乗っている。師匠は伊藤隆RISE代表の現役時代のライバルであった元MA日本キックボクシング連盟ウェルター級王者・伊達皇輝。
新潟を背負った感じで頑張りたい
――(リモートで)一部しか見えていませんが、所属先のKAGAYAKIのジム、異常に広そうですね。小さな体育館くらいありそうですね。
「そうですね、めっちゃ広いと思います。ここでアマチュアの試合くらいなら出来そうなぐらい広いですね」
――都心ではちょっと考えられない環境で練習してるわけですね。
「そうですね、はい、いい場所です」
――今回ようやく暫定王者決定戦でチャンピオンベルトが懸かる試合が決まりましたけど、話が来た時はどんな気持ちになりましたか?
「本当チャンスだなって思いましたね。気合も入りましたし、モチベーションはやっぱり凄かったですね」
――すでに他団体ではチャンピオンになっていますが、やっぱりRISEのチャンピオンベルトが懸かっているとなったら気持ちの入り方が違いますか?
「自分はRISEでデビューさせてもらってRISEでコツコツ戦ってきて、一旦他団体の方でタイトルを獲らせてもらって、またRISEに戻ってこれて。RISEのベルトを目標にしてきたので、本当気持ちは違いますね」
――自分がRISEのチャンピオンベルトを腰に巻く、肩にかけるってイメージはどんな感じですか?
「相手強いので。6月の試合が終わったばっかりの時はちょっとやばいなーって思っていたんですけれど、それでケツに火がついていい練習が出来て、今となっては勝った時のマイクとかいろんなもん想像して良いイメージでやれてますね」
――頭の中ではニヤニヤしてる感じですね。
「もう自信満々です。これはもう誰に何て言われようが自分は勝つ気満々でいるので」
――獲ってベルトを新潟に持って帰ったら新潟在住ではRISEで初めてのチャンピオンになるんじゃないですか?
「そうですね。それも含めて新潟盛り上げたいなと思っています」
――周りも結構盛り上がってるんじゃないですか?
「盛り上がってくれてますね。それこそ今までは新潟とか会社の人とか周りのスポンサーさん、ジムの人、家族とかにしか認知されてなかったんですけれど、今年に入ってからABEMAの放送とかSNSを通していろんなところで応援してくれてる人が増えてきて、そこもやっぱり盛り上がってくれているので良い心のコンディションで過ごせてますね」
――今回の王座挑戦って部分では新潟の格闘技全体が盛り上がってる感じですね。
「おこがましいんですけれど、(新潟を)背負った感じで頑張りたいなと思っているので、はい」
――今もう新潟はかなり冷えてきたんじゃないですか?
「だいぶ寒くなって、今日は結構寒いっすね。でもこの季節がまた来たなって感じで」
[nextpage]
ガッツンガッツン殴りつけて削ってっていうイメージ
――今回暫定王座を争う一馬選手なんですが、先ほどかなり強い選手とおっしゃってましたが相手としてはどうですか?
「戦いたかった相手なので。あとは誰が見ても強いんで。上弦の三日月とかも本人が相手は見えないだろうって言ってたんですけれど、多分見えない攻撃なんだろうなとは思いますし、相手も一生懸命当てようとしてくるんでしょうけれど、俺もそれで当たらないように頑張るので。強いですよね、いろいろ出来て」
――でしたら上弦の三日月とか一馬選手のオリジナル技も耐える・凌ぐ・避けるって色々考えてるわけですか?
「そうですね、色々そういうのを気を付けるように練習してきたので。あと3分5Rなので、5Rのうちにどっかで捕まえてボッコボコにしたろと思っています。そんな感じであんまり…凄い技だなとは思ってるんですけれど特になんとも思ってないですかね」
―― 一馬選手の独特のキャラクターの部分はいかがですか?
「キャラクターの部分ですか…経歴が凄いなと思って(笑)。本当そこらへんは凄いなって思ってますね」
――現時点で明かせる範囲内で構わないんですけれど、どんな結末になってると想像しますか?
「3分3Rって結構『早よ倒さんば』って感じで焦ったりするんですけれど、今回は5Rなのでどっかで捕まえて引っぱたいてひっくり返ってくれればなって思っているので、気分的には楽ですね」
――延長戦も無制限で設けられていますけど、そこまで突入する可能性はありますかね?
「どうなんですかね、行ったら行ったでこっちの方が分があると思っているので、後半に行けば行くほど俺の方が有利かなと。ガッツンガッツン殴りつけて削ってっていうイメージではいますね」
――5R制の試合は経験ありますか?
「一回あるんですけれどその時は2Rて終わったので、フルで5Rやったことはないですね」
――仮の話になりますけれど、初めて4R以降に突入したら自分の体力・スタミナはどうなっているか想像できますか?
「どうですかね…でもスタミナに関しては自分のスタイル的に耐えられるくらいの練習量をこなしてきたので、いけるだろうなとは思っていますね」
――今年の夏も秋も試合はなかったけれど練習三昧って感じでした?
「そこはもうキックボクシングを始めてから常に(相手が)格上っていう気持ちで戦ってきたので、この試合に向けての何カ月というよりも始めた頃から一個一個ゴールだと思ってやってきたので遊ぶとか特になく、これが遊びなんで(笑)、まぁ本気の遊びっていうんですかね、やってきたので」
――そこまでキックボクシングにのめり込んで打ち込んでるっていうことですね。
「そうですね。面白いですよね、キックボクシング。立ってはたき合うっていうのが好きなので、楽しいっすね」
――それが今連勝を生んでる要因ですかね?
「あとはやっぱり地方からやってやるぞっていう、一回でも負けたらもうオファーは来ないんだろうなっていう気持ちでやっているので、負けてもすぐ大きいところにポンって呼ばれる人間よりは覚悟は違うかなって思います。そうチャンス来ないので年齢的にも一個一個モノにしてかんと先がないので、そういうところでの気持ちの強さっていうのはあると思います」
――やっぱりそこは地方在住のキックボクサーとしてのメンタルの強さも見せたいって気持ちはありますか?
「めっちゃありますね、それはあります(笑)」
――でもそんなにハンデは感じてないんじゃないですか?
「感じてないですね。みんながハンデあると言ってくれてるので、寝るときニヤけるっすよね(笑)」
――試合まで毎日毎日ニヤけながら眠れそうですか?
「もうやることやってきたので、身体の調子、減量とかもいつも通り良くて、モチベーションはいつも以上って感じなんで、本当あとは戦うだけっていう感じなんで。
――最後にRISEファン、石月ファンに向けて熱いメッセージをお願いします。
「多分下馬評では自分の方が不利だと思われているんですけれど、それでケツに火がついてこの数カ月でかなり伸びたと思うので、試合当日どうなるか楽しみにしててもらえればと思います。『RISE』を22日に見せられるように残りしっかり仕上げるので、期待してください」