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【RIZIN】注目のフライ級で砂辺光久「査定試合を生き残れるか」×村元友太郎「世代交代する」、安谷屋智弘と宮城友一が沖縄対決=11月20日(土)沖縄

2021/10/14 12:10
 2021年11月20日(土)沖縄アリーナにて開催される『Yogibo presents RIZIN.32』大の会見が10月13日、同所にて行われた。  地元・沖縄から前ストロー級キング・オブ・パンクラシストの砂辺光久(reversal Gym OKINAWA CROSS×LINE)が参戦。村元友太郎(ALIVE)とフライ級の57.0kg契約で対戦する。  PANCRASEで初代フライ級・初代スーパーフライ級、初代ストロー級と3階級の初代を制覇した砂辺は、2019年7月の北方大地戦以来、2年4カ月ぶりの試合となる。  会見では、「PANCRASE王に憧れて20年前に僕はデビューしました。沖縄でPANCRASEの試合もしたし、PANCRASEでベルトも3つ獲りました。殿堂入りも果たしました。だけど沖縄でMMAの大会がまだなんですね。DREAMだったりPRIDEだったりHERO'Sだったりというのはまだで、ずっと自分がやって来た総合格闘技の今一番日本で熱い団体が自分の地元の沖縄で開催されるということで凄く嬉しく思っています」と地元開催を語った。 沖縄でちゃんと総合格闘技を高いレベルでやっていることを知ってもらいたい(砂辺)  しかし、初開催を喜ぶばかりではなく、RIZIN沖縄大会は「査定」試合だという。 「出たばっかの沖縄の子たちとはちょっと違って、今回僕は“査定”だと思っています。自分がフライ級に上げて、来年きっと盛り上がるであろうフライ級で生き残れるか、あと沖縄をRIZINで熱く出来るか、沖縄が毎年のようにRIZINを開催できるのか。それも含めていろんな査定が掛かっていると思っているので、全部自分で持って行こうと思います」と、盛り上がりを見せるフライ級戦線で“生き残りたい”とした。  また、地元開催は、自身のためだけではなく、沖縄のMMA選手のいまを知ってもらう大会にしたい、と語る。 「沖縄で格闘技というと、みんなボクシングというイメージで、具志堅用高さん、比嘉大吾選手がいて、それからスターがいないんですよ。でも(総合格闘技の)チャンピオンがいて、自分もずっと続けているんですけど、なかなか沖縄の人に認知されない状況があります。『格闘技をしている』というと『ボクシングをしているの?』としか出てこない。そういう人たちにいまの選手、いま沖縄を背負って全国に出ている選手、沖縄を大好きな選手たちが、ちゃんと総合格闘技を高いレベルでやっていることを、みんなに、一人でも多くの人に知ってもらいたいなと思います」  砂辺は、2017年大晦日にRIZIN初参戦も、キックのワンデイトーナメントでの出場で藤田大和に敗戦。2018年9月にMMAで初参戦も、当時DEEPストロー級王者の越智晴雄に3R KO負けを喫している。フライ級に人材が揃いつつあるなか、越智同様にストロー級からフライ級に転向し、再び頂に登ることができるか。  会見後、「砂辺光久の試合は塩にはなりません。村元選手相手なら間違いなくフィニッシュ決着でしょう」とSNSに記している。  対する村元友太郎は、名古屋でアマチュア修斗から始め、PANCRASEでプロデビュー。グアムのPXCを経て、DEEPを主戦場に活躍し、2018年8月の川原波輝との再戦でドロー。2019年8月にRIZINに初参戦し、59kg契約で征矢貴相手に2R TKO負けを喫した。怪我での長期療養していたが、2020年8月のDEEPで鮎田直人に一本勝ちで復活。2021年3月のRIZIN.27で山本聖悟と対戦すると、山本の跳び膝にカウンターを合わせ1R KO勝利、RIZIN初白星を飾った。  会見には出席しなかった村元は、「『琉球のスピードスターvs.北陸の牛若丸』のスピード対決を、瞬き厳禁でお楽しみください。日本軽量級を引っ張ってきた砂辺選手をぶっ倒して世代交代します!」とのコメントを発表。さらに、「最高のマッチメイクに感謝です。敬意を持ってブッ倒します」と記している。 [nextpage] 練習仲間との対戦も安谷屋「リングに上がれば関係ない」vs.宮城「指導している子供子たちに頑張る姿を」  また、同じ57kg契約のフライ級で、安谷屋智弘(フリー)と宮城友一(DROP)が沖縄勢同士で対戦。  安谷屋は2007年デビューのベテラン。2014年からDEEPに参戦し、2017年3月にフライ級時代の井上直樹と対戦。2-0のマジョリティ判定の接戦で敗れたものの、“日本人で最も井上直樹を苦しめた”組み技師だ。2018年4月からは引き分けを挟んで3連勝。連勝相手の中には、現修斗世界フライ級王者の福田龍彌も含まれる。2020年12月には、パンクラスランカー・秋葉太樹に判定負けしたが、2021年2月には現GRACHAN&GRANDフライ級王者・松場貴志に勝利し再起。2021年6月の前戦で伊藤裕樹に2R 逆転のリアネイキドチョークで敗れている。  会見で安谷屋は、「地元沖縄でRIZINが開催されるということで、すごく光栄に思うのと同時に、すごく興奮しています。宮城選手とは過去に何度か一緒に練習したこともありますが、リングに上がればそんなの関係ないです。友情とか関係ないので、しっかりリスペクトを込めてボコボコにしたいと思います。オイ、宮城友一! 11月20日、沖縄を盛り上げようね」と笑顔で激闘を宣言。  さらに「いままでDEEPで戦ってきて、東京や大阪で戦う機会が多く、なかなか地元で応援してくださっている人たちに生で試合を観ていただく機会がなかったので、今回、生で観せれること、こんな状況なので、多くの人に観ていただいて元気になってもらえればと思います」と、試合で沖縄を元気づけたいとした。  対する宮城は、第3代GLADIATORライトフライ級王者。2021年4月に修斗沖縄で西村大地に判定勝ち。2021年9月27日の前戦では、GLADIATORフライ級王座に挑戦するも、NavEに判定負けで王座戴冠を逃している。  安谷屋との対戦に向け、「2020年で自分なりに積み上がてきたものがあるので、それをこの試合で安谷屋に全てぶつけて行きたいです。現役も結構長くて、長く続けていると、たくさんの応援してくださる方がいて、ジムで多くの子供たちにも指導しているので、そういう子たちにも自分が戦う姿、頑張っているところを見せせられる、ほんとうに最高の舞台だと思っています」と、教え子たちに闘う姿を見せたい、と語った。 [nextpage] どうなる!? 群雄割拠の国内フライ級戦線  砂辺が「沖縄にもチャンピオンがいる」という通り、フライ級は、日本人にとっても世界の可能性を秘めた階級だ。修斗では、扇久保博正(パラエストラ松戸)が返上した王座を、平良達郎(Theパラエストラ沖縄)が獲得し、世界フライ級新王者に輝いている。  そのほか、6戦負け無しの宇田悠斗(総合格闘技道場HOPE)、関口祐冬(修斗GYM東京)、RIZIN参戦の宮城友一(DROP)、内藤頌貴(パラエストラ松戸)らも名を連ねている。  DEEPフライ級では、正規王者の神龍誠(神龍ワールドジム)が、2019年6月の柴田“MONKEY”有哉(KIZUNA)戦での戴冠以降、Bellator JAPANでの中村優作(10.24 vs.伊藤裕樹)戦、2020年8月のRIZINでの伊藤盛一郎(10.24 vs.橋本薫汰)戦で勝利。10月23日に修斗前王者の福田龍彌(MIBURO)を相手に復帰戦を控えている。神龍は正規王者の存在感を示せるか。  DEEP暫定王者の藤田大和(リバーサルジム新宿Me,We)は、山本聖悟(フリー)にKO勝ち後、伊藤裕樹(ネックスイチムエ)とスプリット判定の大激闘を繰り広げており、その伊藤裕樹は、10.24 RIZIN横浜大会で中村優作(TEAM FAUST)と対戦する。  伊藤裕樹は、RIZINでPANCRASEの杉山廣平(SPLASH)を33秒KOに下し、6月DEEPで実力者・安谷屋智弘(フリー)に一本勝ち後、藤田との暫定王座戦に惜敗。安谷屋は沖縄大会で宮城との対戦が決定。そして、伊藤に敗れた杉山はDEEPで駒杵嵩大(FightBase都立大)に判定勝ちで復活を遂げている。  そのほか、前述の通り、フライ級転向初戦で渋谷カズキを降した前ストロー級王者の越智晴雄(CAVE)。修斗で6勝1敗1分け後、DEEPで初陣を飾った本田良介(CAVE)も怪我からの復帰待ち。パラエストラ千葉ネットワーク・鶴屋浩代表の次男・鶴屋怜もプロデビューから2連勝を飾っている。  伊藤に判定勝利している鮎田直人(CAVE)、鮎田に一本勝ちも藤田にTKO負けし戴冠を逃した渋谷カズキ(高本道場)、伊藤には敗れたものの、第7代修斗同級王者の福田に判定勝利し、元ZST暫定王者・坂巻魁斗、GRACHANフライ級王者の松場貴志にも判定勝ちしている安谷屋、2年間試合から遠ざかっている柴田“MONKEY”有哉も2022年復帰を宣言しており、互いに鎬を削り合っている状況だ。  そして、PANCRASEフライ級では、5月大会で猿飛流(リバーサルジム川口REDIPS)が上田将竜(G-face TEAM緒方道場)に判定勝利、小川徹(TRIBE TOKYO M.M.A)が秋葉太樹(フリー)に判定勝利し、猿飛流と小川による決勝が決定も、猿飛流の怪我による欠場で小川徹が暫定王者となり、10.17「PANCRASE 324」で、上田将竜の挑戦を受けることが決定している。  ONE参戦中のフライ級正規王者・仙三(パラエストラ千葉ネットワーク)、前暫定王者の升水翔兵(升水組)の動向も気になるところだ。また、現ストロー級王者でRIZINではフライ級に参戦中の北方大地(パンクラス大阪稲垣組)が、12.12「PANCRASE 325」で2年5カ月ぶりにデカゴンに帰還。ストロー級1位の宮澤雄大(K-PLACE)を相手に初防衛戦に臨むことも決定しており、後縦靱帯骨化症の難病を克服し、再起を果たすことができるか。  また、ZST勢では、RIZINで中村優作、北方大地を相手に2連勝、MMM12勝連勝中の竿本樹生(BRAVE)、RIZINではマネル・ケイプと戦うなど階級上とも戦ってきた伊藤盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム)らが活躍中。  さらに、北米では、LFAで活躍する堀内佑馬(チームオオヤマ)という逸材も存在。RIZINで川原波輝、村元相手に2連勝も、持病が再発し、闘病中の征矢貴(パラエストラ松戸)も復帰を諦めていない。  国内メジャー以外でも、GLADIATORフライ級王者NavE(N★TRUST)を下し、初代GRANDフライ級のベルトを巻いたGRACHAN王者・松場貴志(ALIVE)、9月に宮城友一に判定勝ちで王座防衛に成功したNavE。宮城を腕十字に極めている初代FightingNexus王者の駒杵も再起を目指している。  バンタムに並び人材豊富なフライ級で、頭角を現すのは誰か?
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