K-1K-1
K-1
ニュース

【K-1】過去2勝2敗の椿原龍矢と軍司泰斗がタイトルマッチで決着戦、椿原「天下統一する」軍司「僕の方が王者に向いている」

2021/10/11 19:10
【K-1】過去2勝2敗の椿原龍矢と軍司泰斗がタイトルマッチで決着戦、椿原「天下統一する」軍司「僕の方が王者に向いている」

王者・椿原(左)が軍司を挑戦者に迎えての初防衛戦。両者はアマチュアとプロで2勝2敗のライバルだ

 2021年12月4日(土)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第1競技場)『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』の第一弾対戦カード発表記者会見が、10月11日(月)都内にて行われた。

 K-1 WORLD GPフェザー級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、王者・椿原龍矢(月心会チーム侍)に軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス)が挑戦する。椿原はこれが初防衛戦。


 椿原はK-1甲子園2017 -55kg王者。2020年7月にフェザー級に階級を上げ、その一戦目ではかつて江川優生に勝利した桝本翔也を左ハイキック一発でKO。同年9月、K-1で江川から番狂わせの勝利を奪い、2021年3月のタイトルマッチでの再戦でも返り討ちにして第4代K-1 WORLD GPフェザー級王者となった。5月の王者としての第一戦はノンタイトル戦で玖村修平に判定3-0で勝利。戦績は13勝(3KO)3敗1分。


 軍司はK-1アマチュア優勝を経て2015年2月にプロデビュー。2016年にK-1甲子園優勝を果たし、2017年9月にはKrushバンタム級王座を獲得(第2代)。2020年9月にKrushスーパー・バンタム級王者の玖村将史に挑戦したが判定負け。12月からフェザー級に階級を上げると亀本勇翔にKO勝ち、今年3月には森坂陸に判定勝ち、9月に現Krush王者・新美貴士から判定勝ちと3連勝。戦績は15勝(4KO)5敗1分。

 両者はK-1甲子園で1勝1敗、プロになってからも1勝1敗と完全にイーブンの戦績で、今回がタイトルマッチという最高の形での決着戦となるライバル同士。


 会見で軍司は「フェザー級に上げてから4戦目ですが早い時期にタイトルマッチが決まったことに感謝しています。(椿原とは)5戦目なので、しっかりここで圧倒的な差で勝って王者になりたい」、椿原は「せっかく王者になったのにフェザー級戦国時代と言われても。一番強いのは僕なので、天下統一を大阪でしてしまおうと思っています」と、それぞれ意気込んだ。

 オファーを受けて、軍司は「大阪ということもあってアウェー(椿原は大阪が地元)な感じですが、しっかりここで勝ちたいと思っています」、椿原は「横浜大会を見に行っていて、その中でも強かったのでさせてもらえるだろうなと思っていました」とそれぞれ思ったという。


 椿原は「僕がデビューした時には軍司選手はすでにプロデビューしていて、Krushのベルトを獲ったりして先にいる形でしたが、今回は僕が上の立場で勝負出来るのでもう上には行かさないで叩き潰そうと思っています」と、もう自分の上には行かせないと言い放つ。

 軍司は「前に試合をやった時よりも強くなっていて、ディフェンスもそうですが成長している、強いなと思っていますね」と、2018年12月にKrushで対戦して自身が延長Rで判定勝ちした時よりも椿原は強くなっていると認める。

 K-1タイトルマッチという形で迎える決着戦に両者は何を思うか。軍司は「アマチュアの頃からやっていて、K-1タイトルマッチという形なので見本になるじゃないけれど、そういう試合をしていきたい。僕はアグレッシブな試合をするので、僕の方が王者に向いていると感じる。K-1王者は凄い存在なので、戦い方をみんな見ていると思う。そこで僕の戦い方をしてみんなに見てもらって王者にふさわしい試合をしたい」と、自分の方がK-1王者にふさわしい戦いをするとした。


 それに対して椿原は「何を想うとかはないですが、ずっと試合を見ていて(軍司が)階級を上げてから“やっぱり来たな”と思ったので準備はバッチリです」と、以前から意識していたという。

 王者になってからは「僕だけのスタイルを作れるように頑張っていきたい」としていたが、前戦では「イメージしていたものがあったんですが、昨日試合をやってみて一旦リセット。やり直さないといけない」と話していた椿原。そのことについて聞かれると「僕のスタイルを作ると言っていたんですが、技術をあの試合では出せなかった。今回は何から何まで見てくれって思うので、因縁の対決なのでしっかり見ておいて欲しいと思います」と言い、「これは実際に試合をしてみないと分かりませんが、倒せるスタイルには近付いている。そこは試合で見てもらって。楽しんで欲しいと思います」と、完成に近づいている実感はあるとした。


 今回は初防衛戦という最もプレッシャーのかかる一戦となると思いきや「今のところプレッシャーもないですね。ベルトを獲ったからには10度防衛します。10度の次は100回防衛を目指します」と、誰にもこのベルトは渡さないと断言。

 対する軍司は「最近の試合を見ていて凄く動いて戦う選手なので、しっかり逃げられないように最後は仕留めたいと思っています」と椿原の持ち味であるステップワークを攻略するとし、「ずっと見ているので作戦は練っているので、そこでどうやって打ち合いに持ち込めるかがこれからの練習の課題です」と打ち合いに持ち込みたいとした。

 それに椿原は「僕は僕のスタイルを貫き通してやっていく。そして最後は倒す。ゴールは一緒で道が違うだけなので、最後はいいゴールで終わりたいと思っています」と、何を言われようと自分のスタイルを貫き、今回はKOというゴールを決めたいと答えた。

<決定対戦カード>

▼K-1 WORLD GPフェザー級タイトルマッチ 3分3R延長1R
椿原龍矢(月心会チーム侍/王者)
軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス/挑戦者)

▼スーパーファイト K-1バンタム級 3分3R延長1R
黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード/K-1 WORLD GP 2021 K-1バンタム級日本最強決定トーナメント優勝)
壬生狼一輝(力道場静岡/Krushバンタム級王者)

▼スーパーファイト -66kg契約 3分3R延長1R
平山 迅(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
ヴィトー・トファネリ(ブラジル/ブラジリアン・タイ/闘英館/FIGHT DRAGON -70kg王者)

▼スーパーファイト K-1スーパー・ライト級 3分3R延長1R
大和哲也(大和ジム/元WBCムエタイ世界スーパー・ライト級王者)
大野祐志郎(ALL-WIN team 華王州)

▼スーパーファイト K-1ライト級 3分3R延長1R
大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER/K-1 WORLD GP 2018 K-1ライト級世界最強決定トーナメント準優勝)
弘輝(team ALL-WIN)

▼スーパーファイト K-1女子ミニマム級 3分3R延長1R
高梨knuckle美穂(Y'ZD GYM/第2代Krush女子アトム級王者)
美伶(WARRIOR OSAKA)

▼プレリミナリーファイト -51kg契約 3分3R
山脇飛翼(日本/K-1ジム心斎橋チームレパード/K-1甲子園2019 -55kg王者)
大夢(WIZARDキックボクシングジム)

▼プレリミナリーファイト K-1フェザー級 3分3R
石田龍大(POWER OF DREAM/K-1甲子園2019 -60kg王者)
小松貴哉(K-1ジム五反田チームキングス)

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア