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2021年11月6日(土)東京・新木場のUSEN STUDIO COASTにて、5年2カ月ぶりに復活する「VTJ」の第1弾カードが発表された。
“グレイシー一族最強の男”と言われたヒクソン・グレイシーの初来日、中井祐樹とジェラルド・ゴルドーの伝説の一戦など、1994年から2回に渡る無差別級トーナメント「VALE TUDO JAPAN オープン」を経て“世界の強豪を迎え撃つ”という新たなコンセプトで行われた「VALE TUDO JAPAN」。
その最初の大会となったのが1996年に行われた「VALE TUDO JAPAN'96」だったが日本勢が惨敗を喫し、専門誌の表紙に「日本最弱」というショッキングなコピーが踊ることとなった。
しかし、その歴史的敗戦から僅か21日後に行われた全日本アマチュア修斗選手権の決勝に勝ち上がった二人の若者が、後に世界を舞台に戦うことになる。
その一人が桜井マッハ速人。そして、もう一人の若者が宇野薫だった。1996年10月にプロデビューを果たした両者は「修斗 LET'S GET LOST ~失地回復~」で対戦。その2年後の「VALE TUDO JAPAN '98」で宇野は、ヒカルド・“リッキー”・ボテーリョに3R パウンドでTKO勝ちしている。
翌年の1999年5月には「修斗プロ化10周年記念大会」で“修斗のカリスマ”佐藤ルミナにリアネイキドチョークで一本勝ち。世界王座に就くと、1999年に行われた「VALE TUDO JAPAN '99」では、“日本vsブラジル”7対7で副将を務め、アンドレ・ペデネイラスとフルラウンドの死闘の末ドロー。2000年12月にはルミナとの再戦をKO勝ちで勝利、修斗王座を返上した。
そこから宇野は海を渡り、ジェンス・パルバー、BJペンとUFCのタイトルを掛けて激闘を繰り広げ、DREAM、修斗後には2度目のUFC参戦。2013年6月には、VTJ 2ndからVTJ6thまで4大会に出場している。
そして5年ぶりの「VTJ」再開。今回のコンセプトの一つとして“世界で戦ってきた男”たちと、“これから世界で戦うファイター”たちの激突が掲げられており、宇野薫(UNO DOJO)はまさにそのコンセプトに相応しいファイターだといえるだろう。2021年5月の前戦では内藤太尊に2R KO負けを喫しているだけに、新世代を相手に再起を遂げることが出来るか。
その宇野に用意された“これから世界で戦うファイター”はGRADIATORフェザー級王者の原口央(BRAVE)だ。
近年、各団体のベルトを総なめにし、格闘技界を席巻している宮田和幸代表率いるヘラクレス軍団「BRAVE」の一員である原口は、9月26日に大阪で行われた「GRADIATOR 15」でMIKEが保持するフェザー級タイトルに挑戦。前回ロープローによるノーコンテストとなった試合の再戦を、今回は全局面で圧倒して完勝。GRADIATOR新王者に就いたばかりだ。
今後が注目される日本MMA界のホープを相手に、宇野はいかに戦うか。
2021年でデビューから25周年を迎え、46歳になり、対戦相手は最前線を走るトップランナーでなくとも良いのではないか? との周囲の声を他所に、年齢を一切言い訳にせず、ひたすら自らのMMA道に挑み続ける宇野薫。
我々はどの時代にも、何度も見せられた奇跡の大逆転を目にすることになるのか。それとも新星・原口が残酷な現実を突きつけるのか? 第1弾の発表からVTJらしい残酷すぎるマッチメイクが決定した。
VTJ2021
2021年11月6日(土)新木場USEN STUDIO COAST
[開場]16:00[開始]16:30
▼65.8kg契約 5分3R
宇野 薫(UNO DOJO)
原口 央(BRAVE)
宇野薫 CAOL UNO
第4代修斗ウェルター級チャンピオン
うの・かおる
[所属]UNO DOJO
[出身]神奈川県横須賀市
[生年月日]1975年5月8日(46歳)
[身長]170cm
[戦績]60戦34勝(18S・3KO)21敗5分
[SNS]@caoluno
原口 央 AKIRA HARAGUCHI
はらぐち・あきら
GLADIATORフェザー級チャンピオン
[所属]BRAVE
[出身]鹿児島県
[生年月日]1995年4月29日(26歳)
[身長]170cm
[戦績]7戦5勝(2KO)2敗
[SNS]@haraguchiakira