カイト・ウォーワンチャイこと福田海斗(左)が3大会連続でメインを務める
2021年10月10日(日)東京・後楽園ホールにて『SUK WAN KINGTHONG -step by step-』が開催される。
ノーナクシンムエタイジム東京が開催するムエタイ大会、6月と7月に続いてメインイベントには元True4Uバンタム級&スーパーフライ級王者カイト・ウォーワンチャイ (=福田海斗/キング・ムエ)が出場。元MAXムエタイ・フェザー級王者クンナムイサン・ショウブカイ(タイ/尚武会)と56.5kg契約3分3Rで対戦する。
カイトこと福田海斗はタイで活躍を続ける日本人選手。中学1年生でタイにてプロデビューし、タイで試合を重ねてルンピニーとラジャダムナンのランキングに何度も名を連ねる。2015年3月、WPMF世界フライ級王座獲得。同年11月には藤原敏男以来となる、日本人2人目のルンピニー&ラジャダムナン2大殿堂同時ランクインを果たし、12月にはタイ国プロムエタイ協会フライ級王座も獲得。同年の最優秀外国人選手に選ばれた。
2018年9月にTrue4Uスーパーフライ級王座を獲得、2019年10月には日本の『Suk Wanchai MuayThai Super Fight vol.6』でルンピニースタジアム認定スーパーフライ級王者ルンナライをKO撃破し、True4Uバンタム級王座を奪取するなど、本場タイのムエタイで最も活躍する日本人選手として知られる。新型コロナウイルスの影響でタイでの活動がままならず、2020年10月4日の『BOM』ではユットを圧倒KO、10月29日の『NO KICK NO LIFE』では馬渡亮太に大差の判定勝ちと国内で連戦したが、4月の『BOM』で大崎孔稀に判定負け。6月の『SUK WANKINGTHONG』で再起戦を行い、元WPMF世界スーパーフライ級王者・片島聡志から判定勝ち。7月大会ではぽんちゃんをTKOに破っている。
クンナムイサンは1月のジャパンキックで馬渡に判定負け。左右フックで前に出て、首相撲になるとヒジを狙った。6月の『BOM』では渡辺優太と3分5Rを戦うも判定負けを喫している。
セミファイナルではWMOインターナショナル・スーパーライト級王座決定戦3分5Rとして、ISKAムエタイ世界スーパーライト級王者マキ・チャーチャイ(タイ/真樹ジム愛知)と元J-NETWORKスーパーライト級王者・鈴木真治(フジマキックムエタイジム)が対戦。
チューチャイは元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級3位で、戦績は126勝40敗5分のサウスポー。2020年12月の『ホーストカップ』で大石駿介と引き分け、7月の再戦では3R43秒、ヒジ打ちによるTKOで大石を破り、ISKAムエタイ世界スーパーライト級王座を奪取した。
鈴木は2005年にプロデビューし、40戦以上のキャリアを持つベテラン選手。様々な団体に出場してトップ選手と拳を交え、2018年11月に開催されたシュートボクシング世界トーナメントS-cupでは決勝進出を果たしている(決勝は棄権)。ヒジ打ちやローキックを駆使する粘り強いファイトが持ち味。2020年2月の『KNOCK OUT』ではタップロン・ハーデスワークアウトと対戦したが、判定で敗れた。今年5月にはセーンアティット・Y'ZDと引き分け。タイ人選手からすっきりとした勝利をもぎ取りたいところだ。
第4試合ではジャパンキックのエースであるモトヤスック(治政館)がWMCインターコンチネンタル・ウェルター級王者・滝口幸成(キング・ムエ)と対戦。
モトヤスックは大学生キックボクサーで、2020年1月大会で同門の政斗と初代王座決定戦を争い王座に就いた。王者としての第一戦となった8月大会ではジャクチャイに判定負けを喫したが、今年1月にはNJKFウェルター級2位・野津良太に2RでTKO勝ち。メインの役割を果たし、大会プロデューサーの武田幸三からMVPに選ばれた。続く5月大会では元ルンピニージャパン・ウェルター級王者の喜入衆を1Rに左フックで失神KO。8月には国内70kg級トップクラスの緑川創に挑んだが、判定負けを喫した。
滝口は今年4月の『BOM』にてWMCインターコンチネンタル ウェルター級王座決定戦を誠と争い、右ミドルキックと左右ローキックを多用して判定勝ち。王座に就いた。パンチのモトヤスックとはパンチvs蹴りの戦いとなりそうだ。