MMAではトップから攻める岩本と、下になることも厭わない高橋(C)ゴング格闘技
2021年11月6日(土)東京新木場・USEN STUDIO COASTで開催されるプロフェッショナル修斗公式戦「PROFESSIONAL SHOOTO 2021 Vol.7 Supported by ONEChampionship」の追加カードが発表された。
黒部三奈vs.SARAMI、猿丸ジュンジvs.黒澤亮平のダブルチャンピオンシップ開催で盛り上がる同大会に、国内屈指のトップグラップラー岩本健汰(ロータス世田谷)の連続参戦が決定した。
▼フェザー級 5分2R
結城大樹(同級世界9位/マスタージャパン福岡)
岩本健汰(ロータス世田谷)
9月の後楽園ホール大会では、全日本アマチュア修斗王者の椿飛鳥を相手に、MMAグラップリングで強いテイクダウンを発揮。金網際のトップポジションから椿を徐々に手詰まりにしてリアネイキドチョークで一本勝ちを極めた。触れれば相手を極めるとまで噂された、そのグラップリングがMMAでも通用することを証明した岩本。
9月20日の大会から、1カ月半のインターバルで2戦目を迎える岩本の相手は、世界ランカーの結城大樹(9位/マスタージャパン福岡)。
元修斗世界ライト級王者・弘中邦佳の門下生となる結城は、MMA9勝4敗4分け。修斗、DEEP、PANCRASE、GLADIATORと渡り歩いた結城は、修斗で4勝1敗4分けと粘り強いグラウンドコントロールに定評があり、2021年7月の元環太平洋王者・仲山貴志との一戦では、完全バックを奪い、リアネイキドチョークを狙うもフィニッシュできずにドローに終わっている。
組み技をベースにする結城が、それをディフェンスに活かしてMMAの総合力で勝り、ランカーの意地を見せるか。それともMMAグラップリングの岩本が、今回も組みで隙を見せずに、わずか2戦で世界ランキング入りを果たすか。
▼フライ級 5分2R
高橋SUBMISSION雄己(和術慧舟會HEARTS)
山内 渉(FIGHT FARM)
そしてもう一人、話題のグラップラー・高橋SUBMISSION雄己の参戦も決定。2019年12月に大城匡史をフットチョークで極め、2021年3月には輝龍を相手にいきなりのイマナリロールからサドルロック、内ヒールフックで42秒、一本勝ち。下になることを厭わない、独自の足関節メソッドを持つ高橋ならではフィニッシュとなった。
その高橋の相手は“津田沼直系”山内渉。『格闘DREMAERS』でも活躍し、高谷裕之主宰FIGHT FARM所属の山内は、折れない気持ちの強さを全面に出しながら、倒されずに打ち勝つ津田沼スタイルを継承している。一方で、倒されてもスクランブルで競り勝つ回転の強さも見せており、2021年7月の前戦では試合終了目前に植木令和新を三角絞めで極めるなど、グラウンドでも勝負できる一面を見せた。グラップリング最前線を消化する高橋の足関節を、“津田沼ニュースタイル”山内がどう崩すか、注目だ。
アンダーカードとは言えない程の意味を持つこれらの試合は、勝利が即ち上への通行手形となる。両選手のスタイルは大きく異なるが、拘りが吉と出るか、凶と出るか。今後のフライ級を占う重要な一戦が決定した。
プロフェッショナル修斗公式戦
PROFESSIONAL SHOOTO 2021 Vol.7 Supported by ONE Championship
2021年11月6日(土)新木場・USEN STUDIO COAST
[開場]12:30[開始]13:00
▼女子世界スーパーアトム級チャンピオンシップ 5分5R
黒部三奈(王者・初防衛戦/マスタージャパン東京)
SARAMI(挑戦者・同級1位/パンクラスイズム横浜)
▼世界ストロー級暫定チャンピオン決定戦 5分5R
猿丸ジュンジ(同級1位/修斗GYM東京)
黒澤亮平(同級5位/パラエストラ松戸)
▼フェザー級 5分2R
結城大樹(同級世界9位/マスタージャパン福岡)
岩本健汰(ロータス世田谷)
▼フライ級 5分2R
高橋SUBMISSION雄己(和術慧舟會HEARTS)
山内 渉(FIGHT FARM)