プロレスラーらしいコメントも、鈴木の強さを称え、負けた悔しさも滲ませた奥田(C)RIZIN
2021年10月2日(土)に開催された『RIZIN LANDMARK vol.1』の第3試合にて、鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM)に1R1分42秒、パウンドによるTKOで敗れたプロレスラーの奥田啓介(フリー/DRAGONGATE)が試合後インタビューに答えた。
開口一番「なにこれ、レフェリー勝手に止めてるだけでしょ。俺まだまだ出来たし、3カウントも叩いてないだろレフェリー! ふざけんじゃねえよ。まだまだ全然出来た」とプロレスラーらしいコメント。
しかし、一拍置くと「でも今日は怪物くん、鈴木選手の方が強かった。今回3週間くらいで調整したつもりだったけれど。僕は最初にテイクダウンを取った時にこれはいけるなと思ったんですけれど、なかなかそこからが。タックルの警戒をしていたので、僕もオーバーハンドの練習を凄いしていたのでそれが当たるかなと思っていて、そこからのタックルを狙ってやっていたんですけれど、なかなか厳しかったです。一瞬何が起こったのか俺は全然覚えてないので。でも、僕が一番悔しいのはこの戦いに勝ってドラゴンゲートのベルトにもう一度挑戦したかったし、鈴木選手にも勝ちたかった。めちゃくちゃ悔しいですね。でもこんなの負けじゃないでしょう。これは勝ちへの途中だと思っているからね。まあ、今日で人生はまた変わらんかったね。それくらいかな」と、潔く負けを認めて結果を悔しがった。
鈴木の印象を聞かれると「めちゃくちゃ悔しい。やばいっすよ。今日俺は相手の力を9引き出して俺が10で勝とうと思ったが反対になってしまいましたね」と、いわゆる“風車の理論”を逆にやられてしまったと答えた。
負けた要因は何だったかとの問いには「ちょっと練習しすぎたからかな。俺、負けたの? 覚えてないんだけど。俺が覚えてないんだから別に負けてないでしょう。俺が覚えてないんだったら負けじゃないだろ!」と強がったものの、「冗談はさておき本当に悔しい。もう一回やりたい。こんなんじゃ終われないよ。リベンジもしたいし、もっといろいろな相手と追及してやりたい。まだまだ俺はできるなと思いましたね」と、MMAに再チャレンジしたいとやる気を見せた。
それでも今後の展望を聞かれると「ないっしょ」とニヤリ。プロレスラーとしての立場を貫き通した奥田だが、随所に本気の悔しさを滲ませていた。再チャレンジもありそうだ。