緊急参戦、本来の階級ではないことを一切言い訳せず、渡辺の実力を称えた内藤(C)RIZIN
2021年10月2日(土)に開催された『RIZIN LANDMARK vol.1』の第1試合にて、渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘)に1R1分33秒、ダースチョークで敗れた内藤頌貴(パラエストラ松戸)が試合後インタビューに答えた。
内藤頌貴は、内藤のび太こと内藤禎貴の実弟。MMA9勝5敗3分で、修斗世界フライ級(-56.7kg)ランキング6位。2019年10月に『ONE Warrior Series』でONE本戦行きを狙うアレックス・シールドに判定勝ち。2020年3月の前戦では、渡辺健太郎を1R 5分ちょうどに劇的なKOで沈め、2連勝を飾っているパンチ中心のストライカー。
しかし、今回の試合では持ち味を全く見せることが出来ず、試合後の感想は「消えてなくなりたいです」との言葉から始まった。
渡部の印象を「強い選手だったなと思います」と評し、得意のバックチョークではなくダースチョークで極めにきたことは「本当の作戦としてはそういうのも狙ってくると話していたんですけれど、やっぱり片足タックルから足を抱えられてしまって。そこから抱え上げられてしまったという時点で自分の中で焦りがあって動いてはいけない方向に動いてしまったなというのがありました」と、自分の焦りからミスがあったと振り返った。
本来はフライ級ながら一階級上で戦ったことには「それは61kg契約なので。僕がしっかり抑えることができなかったということの方が強いと思います。パワー差を感じる前に終わってしまったというか。渡部選手を感じる前に終わってしまったという部分が強いので、渡部選手も何も感じていないでしょうし、僕もその前に終わらされてしまったなという想いです。だから実質パワー差というより実力者があったんでしょう」と、言い訳せず素直に渡部の実力を称えた。
急遽の参戦となったことで調整は出来たのか、との質問にも「凄く短かったですけれど調整はできていたし、試合が決まると人生が締まったりするのでとても充実した日々でした。なので特に後悔はないです」と答える。
初参戦のRIZINについては「作りからリング上がるまでもそうですし、凄く素晴らしいイベントだと肌で感じることができました」との感想を述べたが、今後の展望を聞かれると「こんな試合をしておいて展望も何もないので、今はどこにも行きたくないようなそんな気持ちです」と苦笑。
次は本来のフライ級で実力を見せたいとの想いがあるのでは、と問われると「本当はいい結果を出せたりいい内容を残せたら、そういうのもあるかなと思ったんですけれど、この結果でそんなおこがましいことを言うつもりはありません。けれど、次に自分がどこで試合をするにしてもフライ級でやるだろうなと思っています」と、悔しさに唇を噛みしめた。