体格勝る渡部がチョークで一本勝ち「大晦日、五輪レスラーと戦いたい」
▼61kg契約 5分3R
〇渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘)
[1R 1分33秒 ダースチョーク]
×内藤頌貴(パラエストラ松戸)
渡部は、父に修斗初代ウェルター級チャンピオンの渡部優一を持つ父子鷹。柔道&レスリングをバックボーンに、2012年にPANCRASEでプロデビュー。以降はZSTで経験を積み、2018年にFighting NEXUS初代バンタム級王座決定トーナメントを制し、王座を戴冠。2019年にDEEPに初参戦し、必殺のマジカルチョークで一本勝ち。2020年8月にRIZIN初参戦し、元UFCファイターの井上直樹にリアネイキドチョークで一本負けも、続くNEXUS×PFCでの一本勝ちで再起を遂げると、2021年3月のRIZIN.27で、修斗の若き天才・田丸匠にマジカルチョークで一本勝ち。RIZINバンタム級GP出場を決めた。2021年6月の前戦では、RIZIN.28東京ドーム大会でのトーナメント一回戦で朝倉海と対戦。朝倉にギロチンチョークを仕掛けるも、強烈なパウンドを被弾し1R TKO負けを喫した。いったんは引退も考えたが、現役続行を決意。今回が再起戦となる。
内藤頌貴は、内藤のび太こと内藤禎貴の実弟。MMA9勝5敗3分で、修斗世界フライ級(-56.7kg)ランキング6位。2019年10月に「ONE Warrior Series」にワイルドカード参戦を果たし、ONE本戦行きを狙うアレックス・シールドに判定勝ち。2020年3月の前戦では、渡辺健太郎を1R 5分ちょうどに劇的なKOで沈め、2連勝を飾っている。右利きサウスポー構えから、自ら圧力をかけて試合を作る内藤はパンチ中心のストライカーだ。グラップリングでも兄のび太や、同門の扇久保博正らと鎬を削っており、寝技師・渡部修斗にとって簡単に極められるような相手ではない。今回、前日計量の61kg契約の緊急参戦で内藤はどこまで力を発揮できるか。
配信トラブルで開始時間が1時間遅延。ファイターにどんな影響を与えたか。
1R、サウスポー構えの内藤。オーソドックス構えの渡部は一回り身体が大きい。ダブルレッグからシングルレッグに切り替えテイクダウンし、サイドに回る渡部はダースチョークへ! 足をかけられないように手で押す内藤だが、体格差もあり二の腕でクラッチした渡部が絞め上げてタップを奪った。
父・優一氏、セコンドの青野ひかるの前で一本勝ちした渡部は、「記念すべきランドマークに出て、すごいプレッシャーでしたが、これがマジカルチョークです。内藤選手とチームの皆さん、急遽試合を受けていただいてありがとうございました。僕はそのおかげでリングに立てています。朝倉海選手との試合後、このまま格闘技から離れようと思ってんですけど、やり残したことがあって……セコンドについているひかるが、RIZINに出ていないので、一緒に出たいです。むしろ、俺出なくていいんで。セットじゃなくていいです単品でもいいので。あと、今日もレスリング時代のタックルだったんですけど、僕も大晦日出て、オリンピックレスラーとやりたいです」と太田忍との対戦をアピールした。