多くの名選手を育てた木口宣昭会長(木口道場)が、9月12日に亡くなっていたことが29日(水)にNPO全国少年少女レスリング連盟の公式HPにて発表された。76歳だった。
同HPでは「国内の少年少女レスリングの黎明期から、普及、発展、そしてアメリカの少年レスリングとの交流など、永年にわたりご尽力を賜りました、木口宣昭氏が令和3年9月12日、享年76歳にて永眠されました。ご葬儀はご親族だけで営まれ、すでに納骨も終わられたとのことです」と伝えている。
木口会長は1944年11月8日生まれ。大学時代からレスリングを始め、1962年全日本学生選手権グレコローマンスタイル57kg級優勝、1969年世界選手権グレコローマンスタイル62kg級5位入賞、同年全米選手権大会グレコローマンスタイル62kg級優勝およびフリースタイル62kg級3位入賞などの実績を持ち、全米レスリング殿堂・優勝者刻印の栄誉を受けた。
1970年に木口道場を設立し、指導者としてレスリングではシドニー・アテネ・北京五輪代表の笹本睦、山本美憂・聖子姉妹らトップ選手を多数育成。総合格闘技では修斗創始者・佐山聡と共に修斗の黎明期から関わり、山本"KID"徳郁、須藤元気、佐藤ルミナ、桜井"マッハ"速人、五味隆典らスター選手を数多く輩出した。また、コンバットレスリングを考案し大会を運営するなど、レスリングと総合格闘技で多数の要職に就き、日本の格闘技界に多大なる貢献をした人物であった。