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インタビュー

【RIZIN】朝倉未来が萩原京平戦に向け公開練習「俺も嫌なことをしてやろうかな」「ヴォルカノフスキーvs.オルテガは精神的な強さが異次元」

2021/09/27 11:09
【RIZIN】朝倉未来が萩原京平戦に向け公開練習「俺も嫌なことをしてやろうかな」「ヴォルカノフスキーvs.オルテガは精神的な強さが異次元」

(C)RIZIN FF

 2021年10月2日(土)に開催されるRIZINの新シリーズ『RIZIN LANDMARK vol.1』のメインイベントで、萩原京平(SMOKER GYM)と対戦する朝倉未来(トライフォース赤坂)が9月27日(月)朝10時から公開練習を行った。

 朝倉は2分1Rのミット打ちを行い、サウスポー構えから得意の左ミドル、前手のジャブ、フック、左ストレートなどを披露、快音を響かせた。

 また、ミット打ちのなかで相手の動きに合わせて脇を潜り、バックに回る組みの動きも見せ、「相手が入って来れば来るほど楽に組める。テイクダウン能力や寝技は相手陣営の想像をかなり上をいっている。普通に1Rで一本取れるんじゃないかと思っています」と、MMA打撃のなかで組みも混ぜて、萩原を極めると予告した。

 現在はかつて魔裟斗のトレーナーを務めた土居進トレーナーを含む5人のトレーナーのもとで、フィジカルをアップ。パワーのみならず、瞬発力と身体の連動が上がっているという。

 また、前日にラスヴェガスで行われた、自身と同階級のUFC世界フェザー級タイトルマッチをネットでライブ観戦したといい、「どちらも精神的な強さが異次元。RIZINの選手とちょっと違うなって。本当の意味で命を賭けている選手たちなので、その気持ちを見習わなければいけないなと思いました」と刺激を受けたことを語った。

 その上で、「今まで1、2時間しか練習をやってきていなくて、試合のときだけ本気出せばいいという感じだったんですけど、やっぱり試合前の過程も見ていかないと、精神的にキツいトレーニングをしていかないと、ああいう試合は実戦で出来ない。最近の練習では精神的にキツい練習を続けてきたので、いまはそういう試合が出来る自信がありますね」と、自信ものぞかせた。

 朝倉未来がいまを語った一問一答の全文を下記に掲載。

魔裟斗さんをみた土居進トレーナーを含む5人のトレーナーがついている



──10月2日の萩原京平選手との試合に向け、コンディションはいかがでしょうか。

「バリバリいいですね。2週間前くらいから71kg台(※今回は68kg契約)で余裕です。明日できます、試合」

──ミット打ちでは、サウスポー構えから様々なパンチ、キックを打っていました。スパーリングやサンドバッグでなくミット打ちで変わったことは?

「今日は シチュエーション的な感じで打ったので、普段は量を打っています。シンプルに打撃のキレが増しました。クレベル戦の1カ月前から始めてずっと続けていますが、打撃のキレは全体的に上がった気がします」

──普段は追い込むようなミットもやっている?

「そうですね」

──今日の公開練習では、相手の脇を潜り組むような動きも見せていました。

「今回の試合はどんどん組んでいくんで。相手が入って来れば来るほど楽に組めるなと。それを想定して練習していますね」

──朝倉未来選手から組む可能性があると。

「全然ありますね」

──テイクダウンする自信はありますか。

「テイクダウン能力や寝技は相手陣営の想像のかなり上をいっている。相手がびっくりすると思いますね。“テイクダウン能力がこんなに強いのか”とか“寝技こんな上手いんだ”“なかな立てないな”とか。あいつ(萩原が)『嫌なことする』と言ってましたが、俺も嫌なことをしてやろうかなと。その辺の技を楽しんでもらえたらと思います」

──組んで削ることも考えられますが、寝技らしい寝技も視野に入れてますか。

「もちろんですね。寝技のみの練習も週1で続けていますし、普通に1Rで一本取れるんじゃないかと思っています」

──昨日の『BreakingDown』の総括では、「主催者としては面白い試合を期待する。それは打撃戦」とも言っていましたが、未来選手の組技・寝技になっても面白い試合になりそうですか。

「……盛り上げるかどうかはさておいて、僕が寝技で勝ったら面白いと思います」

──ミット打ちではパワーも上がっているように見えました。

「ツイッターでも書いた(130キロ軽い、220キロまで上げれた)んですけど、クレベル選手と戦うことで、魔裟斗さんのトレーナーだった土居進トレーナーらと、ウェイトトレーニングとランニングを行っていて、いまトレーナーが5人いて、チームを作ってウェイトも結構な頻度でやっています。瞬発力、身体の運動能力が全体的に上がっています。パワーも付いたと思います。ウェイトで(数値が)出ています」

──どんなウェイトを主にやっていますか。

「パワーリフティングを週1回、身体の連動、重さのあるウェイトだったりを全身で鍛えています。瞬発的な力と身体の連動を意識しています。魔裟斗さんの土居トレーニングではラントレと打撃の打ち込みを主にやっていますね」

──キレとパワーのほかに技の引き出しが増えてもいますか。

「打撃に関してはそんなに変わってないかなと思うですけど、2、3個増えましたね。寝技はすごい成長しているなと感じています」

──萩原選手も寝技を強化する中で「秘策を考えている」と。朝倉選手に秘策は?

「秘策? 別に寝技もともと出来るんで、皆さんが思っている以上に出来るんで。それがたまたま試合に出す機会がなかっただけで。今回、萩原くんが打撃がまあまあできるんで、相手の得意なところで戦う必要ないんで、打撃を見切りつつもテイクダウンを混ぜて寝技の展開も多く、削ったりもして、打撃で仕留めてもいいし、寝技で極めてもいいかなって」

──『BreakingDown』の1分間の大会を観て、1R5分の試合でも生かせると思ったものありますか。

「ラッシュとかは、効いたときには有効なんじゃないかなと思いますけど、それ以外はあんまり無かったですね。別競技なんで、まったく」

──セコンドについた朝倉海選手のアラン・ヒロ・ヤマニハ戦から感じたものは?

「うーん、まあ反省点も多い試合だったなと思いますね。力みだったり、倒そうとしすぎだったり、パンチもらいすぎたところは修正していかなければいけないなと。まあ、俺には全然関係ないし、相手も違いますし、自分の試合に対してどうこうは無かったです」

──昨日の「UFC 266」では、世界フェザー級タイトルマッチとして、王者アレクサンダー・ヴォルカノフスキーとブライアン・オルテガが凄い試合をしました。同階級の選手としてどのように感じましたか。

「リアルタイムで見ていました。とてもハイレベルなすごい試合だと思いました。どちらも精神的な強さが異次元です。RIZINの選手とちょっと違うなって。本当の意味で命を賭けている選手たちなので、UFCのトップ戦線にいる人たちは、その辺の気持ちを見習わなければいけないなと思いましたね」

──同じ階級の選手として、自分もそういう試合をしたいと感じましたか。

「やっぱり今まで1、2時間しか練習をやってきていないで、試合のときだけ本気出せばいいという感じだったんですけど、やっぱり試合前の過程も見ていかないと、精神的にキツいトレーニングをしていかないとああいう試合は実戦で出来ないなと。最近の練習では精神的にキツい練習を続けてきたので、いまは結構、そういう試合が出来る自信がありますね」

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