2021年9月20日(月・祝)神奈川・横浜アリーナ『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN ~よこはまつり~』の一夜明け会見が、21日(火)都内にて行われた。
プレリミナリーファイトを含む全22試合が行われた今大会は、KO決着が13試合と半分以上がKO劇に。メインである「K-1 WORLD GP第2代ウェルター級王座決定トーナメント」では野杁正明(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が全試合KOでの完全制覇で2階級制覇を成し遂げ、K-1クルーザー級王者シナ・カリミアン(イラン/POWER OF DREAM)は京太郎(チーム未完)にK-1復帰後初黒星を付け、初参戦となった石井慧(クロアチア/チーム・クロコップ)は愛鷹亮(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)を延長戦の末に破り白星デビューを飾った。
中村拓己K-1プロデューサーは「K-1らしい大会をお届けできたと思います。ABEMAでの生中継は数字が非常に良かったです。武尊vsレオナ・ペタスが行われた今年3月のK’FESTA.4 Day.2と非常に近い数字が出たとの報告を受けています」と、ライブ配信での視聴者も多かったと発表。
総括では「優勝した野杁選手は一言で言うと強かった。見ているこちらも怖さを感じるようなKOを3つ続けての優勝。試合前の怪我を感じさせない戦いで、K-1王者に相応しい王座戴冠劇だったと思う」と振り返り、「そして大会の注目度を高めたMVPは瑠輝也選手だったと思います。野杁選手と瑠輝也選手がいるからトーナメントが成立するところがありました。瑠輝也の活躍を評価したい」と野杁と決勝戦を争った安保瑠輝也(CLUB es/team ALL-WIN)が大会MVPだと評価した。
2人の今後に関しては「状況が変わって呼べるようになれば強豪外国人選手との試合を組んでいきたい。状況を見ながらマッチメイクを考えていきたいと思います」と2人は世界と戦ってほしいとした。
また、8連勝を飾った龍華(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER)に「ライト級は若い選手が出てきて初代トーナメントをやった時から顔ぶれが変わってきた。今後の展開が楽しみ」だと言い、金子晃大(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)は「55kgの試合は昨日唯一だったが階級を感じさせない倒しっぷりを見せてくれた」、フェザー級3試合ではKO勝ちした斗麗(WIZARDキックボクシングジム)が「インパクトを残した」と評価。
そして初参戦で初勝利となった石井慧(クロアチア/チーム・クロコップ)については「立ち技にチャレンジしたいということで、しっかり準備して練習してきた成果が出たと思います」とし、「K-1は軽量級が先にクローズアップされて注目を集めましたが、重量級も今後盛り上げていきたい」と重量級にもスポットライトを当てていきたいと話した。
K-1は次回大会を12月4日(土)にエディオンアリーナ大阪で開催。 2022年2月27日(日)には東京体育館での初開催も決定している。