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レポート

【K-1】まさに“怪物”野杁正明が全試合KOでトーナメント制覇、カリミアンが延長戦で京太郎に判定勝ち、石井慧が延長戦の末に判定勝ちで大阪大会にも参戦表明

2021/09/20 13:09
K-1 WORLD GP 2021 JAPAN ~よこはまつり~2021年9月20日(月・祝)神奈川・横浜アリーナ ▼第21試合【株式会社メディオック Presents】K-1 WORLD GP第2代ウェルター級王座決定トーナメント決勝 3分3R延長1R○野杁正明(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)KO 3R 2分51秒 ※3ノックダウン×安保瑠輝也(CLUB es/team ALL-WIN)  第2代ウェルター級王座決定トーナメントの決勝戦は、戦前の予想通り野杁と安保によって争われることに。野杁は1回戦でFUMIYAを初回KO、準決勝も寧仁太・アリを初回KOに沈めた。安保は1回戦わずか31秒でアラン・ソアレスをKO、準決勝では松岡力の粘りに手間取るも3RにKOして決勝へ駒を進めてきた。  1R、一発目の左インローでバランスを崩した安保だが、強烈な左ボディを打つ。安保の強打をしっかりブロックする野杁に安保は関節蹴りを見せる。野杁は安保の飛びヒザもブロック。安保は野杁が近付いてくるとヒザを突き上げ、後ろ蹴りも見せる。野杁はじりじりと間合いを詰めていくが、安保が先手を打って野杁に攻撃を出させない。  2R、野杁がジャブと左インロー、安保も右ローを蹴って前蹴り。野杁はガードを固めて前へ出ていく。クリンチしてきた安保に野杁はヒザ蹴りを3連打。だんだんと野杁に下がらされる場面が増えてきた安保。野杁は圧を強めて前へ出ていく。  3Rも前に出る野杁に安保は飛びヒザ、胴廻し回転蹴り。いずれもかわした野杁が前へ出で左ミドル、右カーフ。ワンツーを打つ安保だが、すかさず野杁が左ボディ。安保はこれを嫌がり離れる。残り1分を過ぎたところで、ロープを背負った安保へ野杁が左ボディでダウンを奪う。  左三日月蹴りで2度目のダウンをカウントすると、やっと立ち上がった安保へとどめの左三日月蹴り。野杁が3度のダウンを奪い、全試合KOでトーナメントを制覇した。 [nextpage] ▼第20試合 スーパーファイト K-1ヘビー級 3分3R延長1R×京太郎(チーム未完)延長R 判定1-2 ※9-10、10-9、9-10○シナ・カリミアン(イラン/POWER OF DREAM)※本戦の判定は29-29、29-30、29-29。  京太郎は2006年5月にJ-NETWORKでキックボクサーとしてプロデビュー。2007年12月にK-1 JAPANの強豪・中迫強をKOする大番狂わせを起こし、2008年4月にK-1本戦初出場。マイティ・モーから勝利を収め、20086がつにはK-1 JAPAN GPで準優勝。2009年3月、第2代K-1ヘビー級王者決定トーナメントでメルヴィン・マヌーフ、グーカン・サキを破り日本人初のK-1ヘビー級王座に就くと、2010年4月の初防衛戦ではピーター・アーツをKOした。  K-1活動休止後はボクシングに転向し、2013年7月に56年ぶりに復活した日本ヘビー級王座に就いたほか、日本人初のWBC世界ヘビー級ランキング入り、2017年1月にはOPBF東洋太平洋ヘビー級王座を獲得。同年5月にはWBOアジア太平洋ヘビー級王座も獲得した。2020年11月にK-1への復帰を発表し、2021年3月に第2代Bigbangヘビー級王者・実方宏介を2Rに右フックで仕留めた。  カリミアンはアマチュアムエタイで活躍後、2018年9月の「K-1 WORLD GP初代クルーザー級王座決定トーナメント」に初来日。トーナメントを制して初代王者となった。2019年3月には加藤久輝を下して初防衛に成功、2020年3月には愛鷹亮の挑戦を退けて2度の防衛に成功したが、2020年12月の3度目の防衛戦でK-Jeeに敗れてタイトルを手放した。しかし、2021年3月のダイレクトリマッチでK-Jeeを2RにバックハンドブローでKOし、王座を奪還している。戦績は11勝(6KO)2敗。  1R、京太郎は右カーフキックを狙い撃ち、カリミアンも右ローを蹴る。この展開が続くが、京太郎の右カーフが効いたか、カリミアンが巨体を躍らせて前へ出る。しかし、カリミアンのワンツーをかわした京太郎はそのまま組み付いて追撃を許さない。  2Rも右カーフを蹴る京太郎。ガードを固めて前へ出るとカリミアンは得意のバックハンドブロー、これは京太郎がかわす。カリミアンはアッパーを連発して京太郎を追うが、京太郎はかわし続ける。そして右カーフ。さらに右ストレートも。  3Rも京太郎は右カーフ狙いとワンツー、カリミアンは左ミドルを蹴る。足を止めての打ち合いで左右フックを両者が放ったところで、カリミアンの右フックがクリーンヒット。京太郎はすぐにステップで離れるが、ダメージを感じさせる。その隙を見逃さないカリミアンが前へ出る。バックハンドブローは空振りするが、右フックを再びヒット。するとカリミアンはノーガードになって挑発。京太郎がクリンチしたところで試合終了。  両手をあげて勝利をアピールするカリミアン。本戦の判定はジャッジ1名がカリミアンを指示したが2名はドロー。延長戦へ突入する。  カリミアンがワンツー、京太郎は右を打ち返す。カリミアンはカモンゼスチャーし、ガードを下げて京太郎のパンチをわざと顔にもらって“効かないぞ”との表情。京太郎は右ストレートを放っていく。前へ出るのはカリミアン。ジャブと右フックを当てていき、余裕の表情で延長Rを終えた。  判定は2-1と割れ、勝者はカリミアン。京太郎はK-1復帰2戦目にして黒星を付けられた。 [nextpage] ▼第19試合 スーパーファイト K-1スーパー・ライト級 3分3R延長1R×林 健太(FLYSKY GYM)判定0-3 ※26-27、27-28、26-28○佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)  林はK-1参戦経験のある空手家の父を持ち、2013年にKrushでプロデビュー。強打を武器に2018年12月のK-1ライト級世界最強決定トーナメントで優勝すると、2019年3月にK-1 WORLD GPライト級王者・卜部功也に挑戦。下馬評を覆す勝利で第3代K-1ライト級王座に就いた。その後は順調に白星を重ねて6連勝を飾ったが、2020年3月に朝久泰央に不覚を取り、12月にはゴンナパーに敗れライト級王座を失った。5月大会よりスーパー・ライト級に階級を上げ、ヴィトー・トファネリに2度のダウンを奪われながらも3度倒し返して逆転KO勝ちを飾った。戦績は19勝(14KO)7敗2分。  佐々木は2008年にK-1甲子園でベスト8入り、同年5月にプロデビューし、2016年にKrushライト級王者となった。2018年4月の2度目の防衛戦で同王座を失い、スーパー・ライト級に転向すると同年11月のK-1スーパー・ライト級王座決定トーナメントでは準優勝。2019年6月大会では不可思をTKOで下している。2020年2月大会で鈴木勇人を破り、ライト級に続いての2階級制覇に成功。7月に近藤拳成を相手に初防衛し、12月のK-1では大和哲也を判定3-0に降している。今年5月には平山迅を破り2度目の防衛に成功。戦績は29勝(6KO)17敗1分。  1R、林はスピードのあるジャブを出しながら前へ。佐々木をローブ際まで追い詰めると右ストレートを放つ。佐々木も負けじとジャブを打ち、左ミドルを蹴るが、相打ちの形になると仰け反る。佐々木はジャブを打ち、左ボディからの右ストレート。終盤は佐々木がパンチを当てていった。  2Rもジャブを突き合う両者、右ストレートにつなげる。佐々木はロープを背負う場面も多いが、しっかり打ちあ返して右クロスでグラつかせると右を連続で当てに行ってダウンを奪う。苦笑いしながら立ち上がった林。すると今度は林が右ストレートでダウンを奪い返す。打ち合いを繰り広げる両者だが、佐々木が右ストレートを打ち抜いてダウンを追加する。  3Rも両者は打ち合う。ジャブとワンツーの応酬が繰り広げられ、一進一退の攻防。右フックを叩きつける林に、佐々木はジャブを突きながら動き続ける。佐々木も左右ストレートの連打でヒットを奪い、林も負けじと打ち返す。最後まで激しくパンチのみで打ち合い、終了のゴングが鳴ると佐々木は笑顔。  ダウンの応酬、そして最後まで打ち合った好試合は佐々木が判定3-0で制した。 [nextpage] ▼第18試合 スーパーファイト -61kg契約 3分3R延長1R×卜部弘嵩(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)判定0-3 ※28-30、27-30○芦澤竜誠(Dragon Fish)  卜部は初代・第4代Krushスーパー・フェザー級王者として5度の防衛に成功、2015年11月には卜部功也との兄弟対決に勝利して、第2代K-1スーパー・フェザー級王者となった。2017年2月の初防衛戦に敗れるとフェザー級に転向。2019年3月、2階級制覇を目指して村越に挑戦したが判定負けを喫した。11月の「K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント」では準決勝進出もジャオスアヤイに敗退。約1年ぶりの試合となった2020年12月の才賀紀左衛門戦では、計量を1.9kgオーバーしたうえに試合ではヒザ蹴りがローブローとなってしまい、才賀が試合続行不可能となって反則負け。今回はそれ以来の試合となる。37勝(18KO)18敗3分。  芦澤は2018年6月の第2代K-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメントで第3位に輝き、9月には小澤海斗に勝利。しかし11月大会で卜部弘嵩に逆転KO負けし、2019年3月の『K'FESTA.2』でスペインのホルヘ・バレラにも3ノックダウンでKO負けして連敗。スーパー・フェザー級に階級を上げて臨んだ6月の両国大会でも大岩龍矢に敗れて引退を表明したが、2020年9月のK-1 DX「芦澤竜誠を殴りたいやつ、大募集」で現役復帰を宣言。12月のK-1両国大会で島野浩太朗にTKO勝ちして復活したが、今年3月の村越優汰戦では判定負け。7月にはK-1DXの非公式試合で元THE OUTSIDER 60-65初代王者・幕大輔を1RでKOして話題を呼んだ。戦績は22勝(14KO)12敗1分。  両者は2018年11月のK-1で対戦し、この時は芦澤が左ハイキックでスリップ気味のダウンを奪うも、卜部が右ストレートで2度のダウンを奪い返して3R2分28秒、KO勝ちしている。  1R、卜部が右ローで前へ出ると、芦澤が飛びヒザ蹴りで押し返す。卜部のジャブに芦澤は左ロー、左フック。お互いにローを蹴る。両者とも慎重な出足。  2Rは手数を増やす芦澤。左右フックからの右ハイを見せる。卜部は左ミドルを多用。芦澤はジャブを多用する。芦澤は笑顔を浮かべながらジャブを当てていき、ワンツーからボディへヒザ。終了直前、卜部が右フックを決める。  3Rもジャブを突く芦澤。左ボディ、右フックでもゆさぶりをかけ、右ロングフックでぐらつかせる。一気に攻める芦澤だが卜部も打ち返す。しかし、芦澤がボディと顔面へのヒザで卜部をコーナーへ釘付けに。芦澤はヒザ、左ハイ、ジャブ、左アッパーと攻め込むが、卜部は前へ出ていく。左右のハイキックで逆転KOを狙った卜部だったが、クリーンヒットはならず。  判定3-0で芦澤が勝利。冷静かつ丁寧な試合運びをするという進化を見せた。 [nextpage] ▼第17試合 スーパーファイト K-1スーパー・フェザー級 3分3R延長1R○村越優汰(湘南格闘クラブ)判定3-0 ※30-27×2、30-26×西元也史(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)  村越は2011年4月にプロデビュー。2014年7月には第5代RISEバンタム級王座を獲得。K-1には2017年12月から参戦し、2018年6月の第2代K-1フェザー級王座決定トーナメントで優勝して王座に就く。2019年3月に卜部弘嵩の挑戦を退け初防衛に成功すると8月にスーパー・フェザー級転向のため王座を返上。11月には武尊に敗れるも武尊を苦しめた。2020年3月にレオナ・ペタスに敗れて連敗を喫したが、12月の両国大会で山本直樹からダウンを奪って再起。今年3月には芦澤竜誠も判定で破っている。戦績は30勝(11KO)9敗。  西元は伝統派空手をバックボーンに持ち、2019年9月大会からKrushに初参戦。友尊をハイキックでKOするインパクト大のKrushデビューを飾ったが、朝久泰央、松本涼雅、TETSUに泥沼の3連敗。しかし、2021年3月のKrushでSATORU成合をKOして連敗から脱出すると、5月のK-1ではMOMOTAROをKO撃破した。戦績は11勝(11KO)6敗2分。  1R、前に出る西元にサウスポーの村越は前蹴り、西元が打ちに来たところで右フックでいきなりのダウンを奪う。村越は左ミドル、右へ回り込んでのジャブ。西元はローから左フックを狙う。村越は左ミドルで距離を作っての右フック。西元はじりじりと圧をかけていく。  2R、間に出る西元を前蹴りとけん制する村越。両者とも相手の前足に関節蹴りのような蹴りを出す。ロープを背負い続ける村越だが、西元の強打はもらわず、西元が近付いてくると左ミドル、左ストレート。西元はその左ミドルに右ストレートを合わせに行く。村越がコーナーを背負ったところで右ヒザ、左右ストレート連打を繰り出す西元。  3Rも前に出るのは西元。村越はロープやコーナーを背負っての戦いとなるが、西元には打たせず左ミドルやヒザ蹴りで迎え撃つ。さらに左ボディストレート。村越の一定の距離に入れさせないような戦い方。近付けばヒザ蹴り、左ストレート、右フックを打つ村越。西元の強打は空振りさせる。  ゴングが鳴ると村越は両手を広げて勝利をアピール、西元はがっくりとうなだれる。判定はその通り、村越の文字通りの“完封”勝利となった。 [nextpage] ▼第16試合 スーパーファイト K-1スーパー・フェザー級 3分3R延長1R○朝久裕貴(朝久道場)KO 1R 2分59秒×MOMOTARO(OGUNI-GYM)  朝久は父であり、朝久道場の朝久篤館長のもとで5歳から空手を学び、10歳の時にキックボクシングの練習を始めた。2015年からKrushに参戦し、無尽蔵のスタミナから繰り出すパンチ&蹴りのラッシュで小澤海斗や佐野天馬から勝利を収めている2016年からは中国の格闘技イベント『武林風』に定期参戦し、中国でも活躍。2018年3月には武林風WLF -60kg級王座決定トーナメントで優勝を果たした。2020年11月にはK-1で大岩龍矢に判定3-0の完勝を収めている。戦績は21勝(6KO)7敗。  MOMOTAROは2010年10月にNJKFでプロデビューし、2014年11月にNJKFフェザー級王座に就く。2015年9月には10連勝でWBCムエタイ日本統一王者になると、2016年4月にはWBCムエタイ米国フェザー級王者にも完勝。タイ、中国でも試合を重ね、2017年6月にはWBCムエタイ・インターナショナル王座を獲得。2019年には『ONE Championship』と契約し、3勝2敗の戦績を残して今年3月にK-1参戦を発表。しかし、5月の第一戦では西元也史にKO負けを喫し、今回が再起戦。戦績は32勝(8KO)12敗1分。  1R終盤、朝久は左ミドルで飛び込むと続く大きく外から回した左フックでダウンを奪う。そしてパンチで畳みかけると左フックをクリーンヒットさせ、MOMOTAROをマットに沈めた。  マイクを持った朝久は「久しぶりの試合ということで気合い入れて練習した結果でいい結果を出せたと思っています。MOMOTARO選手は尊敬していますし、僕も世界チャンピオンである以上、これからも強い日本人選手と戦うことになると思います。これからも頑張ります。これでスーパーフェザー級最強は誰か分かったと思います」と満面の笑顔で語った。 [nextpage] ▼第15試合 スーパーファイト K-1スーパー・ウェルター級 3分3R延長1R○城戸康裕(谷山ジム)KO 2R 2分25秒×山内佑太郎(HALEO TOP TEAM) 今回が78戦目となる城戸は38歳の大ベテラン。2019年3月のK-1ウェルター級タイトルマッチでは敗れたが、元々の階級であるスーパー・ウェルター級に復帰すると連続KO勝ち。しかし、今年3月の「K-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント」では準決勝で若い和島大海に判定で敗れた。11月の『スーパービッグバン』で藤村大輔に判定勝ちで再起を飾ると、今年3月には松下大紀にダウンを奪われるも逆転KO勝ち。戦績は52勝(24KO) 24敗1分。 山内は2002年1月に全日本キックでデビュー。2003年3月に全日本ウェルター級王座、2006年4月に全日本スーパーウェルター級王座を獲得するなど活躍。2007年4月にはK-1 WORLD MAXに出場し、ドラゴと対戦している(3RにTKO負け)。2010年9月にWBCムエタイルール日本統一スーパーウェルター級王座を獲得し、Krush初期にも活躍した。2018年1月にKrushスーパー・ウェルター級王者ジョーダン・ピケオーに挑戦するも2RにKO負け。今回はそれ以来、約3年8カ月ぶりの試合でこれが引退試合となる。戦績は28勝(11KO)18敗5分の43歳。  1R、サウスポーに構え、手を伸ばして長い距離を保つ城戸。山内は時折、右ストレートからの蹴りを放つが、城戸の出方を警戒する。  2Rが始まってすぐ、ローで前に出ていく山内だが、城戸の右フックでダウン。立ち上がった山内は再び前へ出ると右ボディや飛び蹴りを繰り出す。下がる城戸は左右のショートフック。左フックで山内がフラつく。打ち合いに行く山内だが、城戸が狙いすました右フックで2度目のダウンを奪う。  城戸がラッシュを仕掛け、左右フックの連打。最後は左フックで山内がダウンし、城戸のKO勝ち。山内の介錯人を務めた。 「勝ちましたね。山内さんと20年間戦ってきてますからいい感じで。本当にありがとうございます」と言って山内にマイクを渡す。 「僕はパワーがあるとかテクニックがあるとか秀でたものがある選手ではなかったんですが、いつも応援してくれるメンバーがいてみんなにいいところを見せたいと思って頑張って来た結果、20年間続けてこれて大舞台で最後に戦うことができました。ありがとうございました。感謝感謝の20年間でした。ありがとうございました」と山内は最後の挨拶。  そしてマイクをバトンタッチされた城戸は「山内さん、僕の5歳年上ですが、僕は来年40歳。山内さんは格闘技は22年目、僕は24年なので先輩です。辞めるのはまだ早いです。きいちゃんは50歳までやるからね!」と、50歳まで現役宣言をした。 [nextpage] ▼第14試合 スーパーファイト K-1スーパー・ヘビー級 3分3R延長1R○石井 慧(クロアチア/チーム・クロコップ)延長R 判定3-0 ※10-9×3×愛鷹 亮(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)  石井が1年8カ月ぶりの日本での試合に選んだ舞台はK-1だった。MMA戦績25勝13敗1分。2021年7月の前戦ではドイツ「EMC 7」でピエトロ・カペリを相手に1R ノースサウスチョークで一本勝ちしたばかり。プログラップリングでも多数の戦績を持つ石井だが、立ち技のみの試合は今回が初。日本帰国時に京太郎(※同じ横浜大会でシナ・カリミアンと対戦)と練習を積んでいた石井は、クロアチアでかつてのライバル=ミルコ・クロコップの指導を受けて臨むことになる。  愛鷹は中学・高校時代は柔道を学び、高校卒業後は静岡県警に就職して機動隊員になった。しかしプロ格闘家になる夢を諦められずに除隊、キックボクシングを始めて2016年12月にBigbangヘビー級王座を獲得。2017年8月にKrushに初参戦すると同年11月からはK-1にも参戦。  2019年8月にK-1初代クルーザー級王者シナ・カリミアンとノンタイルマッチで対戦すると、カリミアンを右フックでマットに沈める“ジャイアントキリング”を起こして一気に注目を集めた。2020年3月にタイトルマッチでの再戦が実現したが、判定で敗れタイトル奪取ならず。その後、6月に両眼網膜剥離で手術。今年3月に復帰戦を行うもANIMAL☆KOJIに判定で敗れ、7月のK-1福岡大会では1Rに2度のダウンを奪うもK-Jeeに逆転KO負けを喫して連敗中。戦績は22勝(10KO)9敗。  1R、サウスポーの石井はガードを高く上げて左インロー、愛鷹もローを返す。まずはローの蹴り合い。愛鷹が右ストレートを伸ばすと、石井は左フック。愛鷹が右ローを蹴った離れ際には右フックで快音を発する。愛鷹は右インローを狙い撃ち、石井は左ハイも見せた。両者1Rは慎重だ。  2R、石井は左ロー、左ミドル、左フックも振ってくる。愛鷹は右インローを蹴りつつ、左右でボディを打つ。石井は手が出なくなり、愛鷹にインローを蹴られる。  3Rも愛鷹はジャブを突き、右インローを蹴る。石井が右フックを振ってくると右を合わせる。さらにボディも打つ。石井はパンチを繰り出すが1Rほどの力がなく、愛鷹の右インローに足が流れる。ショートのフックを出す石井が前へ出て愛鷹をコカす。愛鷹はジャブを突く。石井は両手を広げて“来い”と誘う。  判定は30-29で石井に一票も2名は30-30でドロー。延長Rに突入する。前に出る石井が左ストレート、愛鷹は右インロー。石井も左インローを帰り返し、至近距離でローを蹴り合う。愛鷹の右アッパーは空振り、石井は右フックを当てる。石井の左インローに足が流れる愛鷹。愛鷹の左ローに石井が左フックを合わせ、愛鷹が後退。石井が左ロー、左ミドルで最後は手数を出して終了。  最後は石井が一発一発のパワーと、お互い疲れた中で手数を出す気持ちの強さを見せた石井が判定勝ち。K-1デビュー戦を勝利で飾った。  マイクを持った石井は「無事に勝ててよかったです。12月5日、大阪大会、地元大阪で是非試合をやりたいです。相手は誰でも大丈夫です」と、連続参戦をアピールした。 [nextpage] ▼第13試合【株式会社メディオック Presents】K-1 WORLD GP第2代ウェルター級王座決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R○安保瑠輝也(CLUB es/team ALL-WIN)KO 3R 2分37秒×松岡 力(K-1ジム五反田チームキングス)※安保が決勝へ進出。  1回戦でアラン・ソアレスを1R31秒でKOした安保と、ドゥワンソンポンに2RでTKO勝ちした松岡が準決勝を争う。  1R、思い切りストレートを打ち込む安保は左右にスイッチする。松岡は得意の右ロー、右ミドル。安保のパンチをよく見てかわす。しかし、安保が踏み込んで伸ばした打ち下ろすような右ストレートでダウンを奪う。  松岡のハイキックをバービーのようにしてよけた安保。松岡は焦ることなく圧力をかけて右フック、安保のパンチをかわしてのカンターを狙っていく。  2R、松岡はボディロックすると安保を投げ捨てる。安保のストレートに負けじとストレートを返して打ち合いを見せる安保。至近距離で危険な打ち合いが行われる。安保の右ストレートをかわすと松岡は飛びヒザを狙う。慎重になる安保は松岡が出てくるのを待って回り込みながらの右フック。  3Rも前に出るのは松岡。右ロー、左ミドルを蹴り、安保のパンチはかわす。距離を保つ松岡に安保が左ストレート、右フックで勝負をかけ、何度もアタックを仕掛けて左フックでダウンを奪う。  さらにジャブを直撃させて松岡をフラつかせ、左ボディを入れると松岡がしゃがむこむようにしてダウン。安保が粘る松岡をついに振り切った。 [nextpage] ▼第12試合【株式会社メディオック Presents】K-1 WORLD GP第2代ウェルター級王座決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R×寧仁太・アリ(ガーナ/K-1ジム総本部チームペガサス)KO 1R 2分32秒○野杁正明(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)※野杁が決勝戦へ進出。  1回戦でFUMIYAを1R2分12秒でKOに仕留めた野杁と、小嶋瑠久に判定3-0で勝利した寧仁太が準決勝を争う。  1R、右ローの蹴り合い。野杁は左インローと左ミドル、寧仁太はヒザを蹴るが、野杁は左三日月をグサリと突き刺すと、下がった寧仁太に左ボディからの左フックでダウンを奪う。  再開後も圧力をかけて寧仁太にロープを背負わせると、左フックから左ボディのダブルでダウンを追加し、2連続初回KO勝ちで決勝進出を決めた。 [nextpage] ▼第11試合【サイクリー Presents】スーパーファイト K-1フェザー級 3分3R延長1R○小澤海斗(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)判定3-0 ※30-29×2、30-28×國枝悠太(二刃会) 小澤は空手とアマチュアボクシングをバックボーンに2014年6月のKrushでプロデビュー。11戦目で武尊の相手に抜擢され、乱闘騒ぎを起こすなど武尊に喧嘩を売って注目を浴びた。2016年8月には大岩龍矢を破り、第2代Krushフェザー級王座に就く。武尊には2016年11月の初代フェザー級王座決定トーナメント決勝戦で連敗を喫するもののライバルとして君臨。しかし、西京春馬に連敗を喫して2戦目でタイトルを奪われ、ジョージ・バレラ、芦澤竜誠にも敗れるなど大きく後退。覇家斗、鷹大に連勝して再び波に乗るかと思われたが、鷹大戦で左手拳を骨折し、2020年3月の約9カ月ぶりの復帰戦でもジャオスアヤイにTKO負け。さらに1年後の2021年3月に篠塚辰樹に敗れて連敗中。戦績は14勝(7KO)9敗2分。  國枝はMA日本キックボクシング連盟を主戦場にし、今年1月からKrushに参戦。初戦は龍斗に判定で敗れたが、3月の2戦目では林京平を1Rで豪快KO。6月には鷹大も初回KOで仕留め、戦績を11勝(6KO)5敗3分とした。  1R、サウスポーの小澤が前へ出る。小澤はサウスポーのセオリー通りではなく、相手の右側に入って左ストレートを連打する。國枝のパンチをよく見てかわし、左フック、右ミドル。バックステップも使う。小澤が左ストレートで突っ込みすぎ、バランスを崩したところへ國枝がボディを見舞う。  2R、小澤は左ミドル、左ローで距離をとり、國枝がワンツーで前へ出てくるとバックステップでかわしていく。ノーガードで誘う小澤だが、出入りが速く國枝にパンチを当てさせない。自分は左ロー、左ミドルを蹴る。  3Rも左ミドルを駆使する小澤。國枝は距離を詰めて左右フックからボディを見舞う。絶妙に距離を取ってなかなか國枝にパンチを当てさせない上手さを見せる小澤。國枝のパンチをかわして左のパンチを当てに行き、試合終了。判定3-0で小澤が久しぶりの勝利を飾った。 [nextpage] ▼第10試合 スーパーファイト K-1フェザー級 3分3R延長1R○軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス)判定3-0 ※30-27、30-29、30-29×新美貴士(名古屋JKファクトリー)  軍司はK-1アマチュア優勝を経て2015年2月にプロデビュー。2016年にK-1甲子園優勝を果たし、2017年9月にはKrushバンタム級王座を獲得(第2代)。2019年10月に将史の兄・玖村修平を破り、2020年2月にはK-1で大活躍したスリヤンレックから勝利を収める金星を得た。満を持して9月にKrushスーパー・バンタム級王者の玖村将史に挑戦したが判定負け。12月からフェザー級に階級を上げると亀本勇翔にKO勝ち、今年3月には森坂陸に判定勝ちと連勝中。戦績は14勝(4KO)5敗1分。  新美は2018年8月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、連勝したが斗麗に敗れた。その後は佐野天馬、高橋直輝に連勝も7月に岡嶋形徒に判定で敗れている。「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」では1回戦が不戦勝、準決勝で優勝候補と目されていた玖村修平を破り、決勝では森坂陸に延長戦の末に勝利して王座に就いた。今年2月には6戦無敗の麗斗を退けて初防衛に成功、6月には岡嶋形徒に1Rわずか16秒でTKO勝ちして2度目の防衛に成功している。戦績は13勝(5KO)3敗のサウスポー。  1R、開始と同時にサウスポーの新美が距離を詰めて攻撃を繰り出すが左ローがローブローになり一時中断。再び前へ出て連打から左ミドルを打つ新美。軍司も左ボディの連打で新美を押し返す。足を止めて打ち合い、ローを蹴り合う両者。再び前へ出ていく新美に軍司は左ボディを狙い撃ち。新美は左右フックとヒザ。軍司はしつこいほど左ボディを連打するが、新美は下がらず前へ出て手数を出していく。  2Rも前に出てくる新美に軍司も負けじと左ボディを打つ。回り込みながらの左フックからの右ローも。新美は左フック、左ロー。両者至近距離で打ち合いを続け、軍司が左右フック連打で勝負に出るが、直後に新美が左右フック連打で逆襲。両者の譲らない意地の張り合いに場内から大きな拍手が沸き起こる。  3R、一気に距離を詰めてパンチを打っていく新美に軍司も左右連打を叩き込む。軍司は時折頭を付け、左右フックを打つ。新美もすぐに打ち返す。軍司が攻めると新美も打ち返すという展開。両者一歩も退かず、クリンチもせず打ち合う。軍司がやや押し気味となり、左右フックを顔面とボディへ。さらにヒザ蹴り、互いにハイキックも。新美も打ち返すが下がらされた印象だ。  3分3Rフルの殴り合いとなったタフファイトは、軍司が判定3-0で制した。 [nextpage] ▼第9試合 スーパーファイト K-1フェザー級 3分3R延長1R○斗麗(WIZARDキックボクシングジム)KO 2R 2分05秒 ※左ストレート×佑典(月心会チーム侍)   斗麗はオランダの名門Mike's Gymでも練習を重ね、2018年12月に16歳の若さでプロデビュー。5連勝で「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」にエントリーされ、優勝候補と目されていたが、右手首キーンベック病(手首の月状骨がつぶれて扁平化する病気)で全治2カ月のため無念の欠場。2021年2月に6戦無敗でKrushフェザー級王者・新美貴士に挑んだが、判定で初黒星を喫した。5月のK-1で亀本勇翔に判定勝ちして再起。戦績は7勝(3KO)1敗。  佑典は身長170cmのサウスポーで、戦績は15勝(6KO)5敗。K-1 JAPAN GROUPには2021年2月のKrushで初参戦し、桝本翔也を1R2分36秒、左ストレートで2度ダウンさせてTKO勝ちしている。欠場者を受けて3月のK-1に緊急参戦し、一階級上のスーパー・フェザー級で横山朋哉と対戦するも初回29秒でKO負けを喫した。今回も篠塚辰樹の欠場を受けての代打出場となる。  1R、サウスポー同士。斗麗は左ミドル、佑典は右ローで蹴り合う。両者距離を測りながらの技を繰り出すが、斗麗が上下に蹴りを散らせて行く。  2R、斗麗は左ストレート、佑典が返そうとしたところへ右ハイキックをヒットさせる。バッティングからの再開後、斗麗がクリンチ状態からヒザを顔面まで届かせてダウンを奪う。  佑典はパンチで必死の反撃も斗麗は左右に構えをスイッチしながらのストレートで追い込む。佑典はダウンしたヒザ蹴りで鼻から出血し、ドクターチェックに。再開後、打ち合いに行く佑典が左ストレートをヒットさせたが、直後の打ち合いで左ストレートを直撃させてダウンを追加。これでKO勝ちとなった。  斗麗はマイクを持つと「僕は絶対世界一になるので、ここからもっと強くなって世界チャンピオンになります」と宣言した。 [nextpage] ▼第8試合 スーパーファイト K-1女子-53kg契約 3分3R延長1R○壽美(NEXT LEVEL渋谷)判定3-0 ※30-28×3×櫻井梨華子(優弥道場)  壽美はKHAOSとKrushで3連勝をあげて2019年8月にヨセフィン・ノットソンと対戦したが、判定で敗れた。12月のK-1初代女子フライ級王座決定トーナメントのリザーブマッチでは真優に判定勝ち、2020年6月のKrushでNA☆NAに判定勝ち。そして11月のK-1で女王KANAを破る大番狂わせを演じ、一躍脚光を浴びる存在に。今年4月にはトーナメントを制して第5代Krush女子フライ級王座に就いた。戦績は11勝(2KO)4敗。  櫻井は元全日本キックボクシング連盟ウェルター王者にして、K-1 WORLD MAX 2009世界トーナメント第3位の実績を持つ山本優弥率いる優弥道場に所属し、第3回・第5回K-1アマチュア全日本大会チャレンジ女子Bクラスにて2回優勝しプロデビュー。2020年11月の『BOUT』では熊谷麻理奈から勝利を奪っている。ダンスのインストラクターでもあり、「私はHIPHOPダンスとK-1を融合させて戦うファイター」と話す。プロ戦績は2勝3敗。  1R、サウスポーの壽美はどっしりと構えて櫻井を前蹴り、左ロー、左ミドルで迎え撃つ。櫻井は右ストレートを繰り出すが、壽美もすぐにワンツーを打ち返す。ワンツー、左ミドル、そして左ストレートと攻撃し、櫻井が返そうとするとバックステップでその場にいない。  2Rは壽美が前へ出る。左ストレートを打つ壽美に櫻井は右ミドルとワンツーで前へ出るが、壽美が左ストレートで下がらせる。壽美は左右フックの連打で櫻井を下がらせ、左ストレートで大きく後方へ吹っ飛ばす。体勢を立て直した櫻井も打ち合いに応じる。  3Rも壽美が左ストレートを直撃させる。サークリングする壽美を櫻井が追っていく。櫻井は右ストレートを何度も伸ばすが、壽美に届かない。逆に壽美は左ストレートを当てる。最後は打ち合いに行く壽美がパンチの連打から前蹴り。櫻井もジャンプしてのパンチを繰り出した。  判定は3-0で壽美の勝利。王者としての第一戦をしっかりと白星で飾った。 [nextpage] ▼第7試合 スーパーファイト K-1スーパー・バンタム級 3分3R延長1R○金子晃大(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)KO 1R 2分33秒 ※右ヒザ蹴り×晃貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)  金子は第2回K-1アマチュア全日本大会チャレンジAクラス-55kgで優勝し、2006年9月にKrushでプロデビュー。無敗のまま6戦目で軍司泰斗を破りKrushバンタム級王座を奪取、第3代王座に就いた。卓越したテクニックと攻撃力で9連勝を飾っていたが、2020年3月に玖村将史に判定で敗れ初黒星。今年3月に1年ぶりの復帰を果たすと、鬼山桃太朗にTKO勝ちした。戦績は10勝(5KO)1敗。  晃貴は現K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者の武尊と同じ鳥取県出身で、鳥取時代も同じジムにいた弟分。2019年1月に第4代Krushバンタム級王座に就いた。2019年11月の2度目の防衛戦で佐々木洵樹に敗れて王座を失い、2020年からはスーパー・バンタム級に転向。2021年は2月に野田蒼にKO勝ち、5月に黒田勇斗から判定勝ちと連勝中。戦績は10勝(3KO)7敗1無効試合。  1R、金子が左アッパーから左ボディと鋭い右ヒザ。金子はここから左ボディを狙い撃ち。晃貴はこの金子の鋭いパンチのコンビネーションに下がる。金子のワンツーからのコンパクトかつ力強い左フックで晃貴は仰向けにダウン。  続いて金子はジャブでガードを固めさせておき、飛びヒザ蹴りでダウンを追加。  晃貴は右フックを返そうとするが、そこへカウンターの右飛びヒザ蹴り。これがジャストミートし、晃貴ははじけ飛ぶようにダウン。金子が圧巻のKO勝ちを飾った。  金子はマイクを持つと「皆さん、お久しぶりです。僕は去年初めて負けちゃってめちゃくちゃ練習して強くなって帰って来たと思うので、僕がこの階級で一番強い男になります」と宣言した。 [nextpage] ▼第6試合 スーパーファイト K-1ライト級 3分3R延長1R×谷山俊樹(谷山ジム)判定0-3 ※30-26、30-25、30-27○篠原悠人(DURGA)  谷山は学生キックを経て、2008年3月にプロデビュー。Bigbang以外にもK-1やKrushで活躍し、これまでWBKF王座のほか、WKA世界スーパー・ライト級、初代Bigbangスーパー・ライト級、ISKAインターコンチネンタル63kgなどの王座も獲得。今年3月のBigbangではPFCフェザー級王者・林優作を1RにハイキックでKO勝ちしている。戦績は33勝(10KO)10敗2分のベテランだ。K-1には2017年2月以来の出場となる。  篠原は高校生時代にK-1甲子園2015 -65kgで優勝し、2016年4月にK-1初参戦。2018年K-1ライト級世界最強決定トーナメントでは1回戦でゴンナパーをKOする大番狂わせを起こして3位になり、2018年8月にはKrushスーパー・ライト級王座に就いた。同王座は返上してライト級に本格転向し、2020年6月ゴンナパー・ウィラサクレックが保持するKrushライト級王座に挑んだが判定で敗れ王座奪取ならず。9月のK-1大阪大会で卜部功也、今年3月のK’FESTAで西京佑馬に敗れて3連敗中。戦績は13勝(6KO)6敗。  1R、篠原のジャブに谷山は右ロー。谷山は左ミドル、右ローと蹴りを多用するが、そこへ篠原が右ストレート、ジャブを合わせてくる。攻める谷山にカウンターを狙う篠原という展開。篠原は後ろ蹴りも繰り出す。  2Rも谷山はジャブを出し、左ミドルと右ロー。篠原がジャブ、ワンツーを合わせる展開に。前へ出始めた篠原が左フック、右ストレート。プレッシャーをかけて谷山にロープを背負わせ左フック、右アッパー、右ストレート。谷山も左ミドルを返すが圧力に押され気味。  3R、谷山は至近距離からの右ハイで勝負を懸けるが、篠原は前へ出てジャブを当てていく。さらに谷山が前へ出ようとするところへワンツー。そして谷山の右ストレートに右を合わせ、左フックの追撃でダウンを奪う。  ワンツーの連打で追い詰める篠原が右フックでダウンを追加。谷山が立ち上がったところで試合終了のゴングとなった。篠原が大差の判定で連敗をついに脱出した。 [nextpage] ▼第5試合 スーパーファイト K-1ライト級 3分3R延長1R○龍華(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER)KO 2R 1分48秒 ※右ハイキック×蓮實 光(パラエストラ栃木)  龍華は2018年11月にプロデビュー。K-1甲子園では2018年こそ準優勝に終わったものの、2019・2020と-65kg級で史上2人目の連覇を達成した。今年3月には弘輝を1RでKOに沈め、破竹の7連勝をマーク。戦績は7勝(4KO)1敗。多彩な蹴り技を持つサウスポーだ。  蓮實は総合格闘家でもあり、Krushには2018年6月から参戦。パワーを活かしたファイトスタイルで4勝(2KO)2敗の戦績をマークし、2020年3月には東本央貴とダウンを奪い合う試合を演じてKO勝利。7月には大沢文也からも3度のダウンを奪ってKO勝ちしているハードパンチャーだが、12月大会では朝久泰央にKO負け、今年3月には卜部功也に判定で敗れ連敗中。戦績は5勝(3KO)4敗。  1R、サウスポーの龍華は下がりながら右へ回り込み、蓮實がジリジリと間合いを詰めていく。そこへ龍華は左ミドル。  2R、1Rよりも前へ出て来た蓮實に龍華はは左テンカオ。ワンツー、左ミドルも放って手数を増やしてきた龍華は左ハイでダウンを奪う。2度目もワンツーで下がらせての左ハイでダウンを奪うと、蓮實は立ち上がることが出来ず龍華の鮮やかなKO勝ちとなった。  龍華はマイクを持つと「前回に続きK-1参戦でKO出来てほっとしています。自分は8連勝目、3連続KOなのでそろぞろベルトに挑戦させてください」とアピール。さらに小林幸子とのツーショットに収まった。 [nextpage] ▼第4試合【株式会社メディオック Presents】K-1 WORLD GP第2代ウェルター級王座決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R○松岡 力(K-1ジム五反田チームキングス)TKO 2R 3分00秒×マキ・ドゥワンソンポン(タイ/真樹ジムAICHI)※松岡が準決勝へ進出。  松岡は空手からキックボクシングに転向し、新日本キックボクシング協会でプロデビュー。2017年に現在のK-1ジム五反田に移籍し、2018年1月からKrushに参戦した。2019年8月のK-1で近藤魁成にKO負けを喫して引退を口にしたが、2020年7月に復帰宣言。2021年4月には加藤虎於奈を判定で破り、第9代Krushウェルター級王座に就いた。戦績は10勝(4KO)7敗2分。  その松岡と1回戦で対戦するドゥワンソンポンは、ムエタイで78勝(5KO)27敗2分の戦績を持ち、今年3月にK-1初参戦。近藤魁成に判定2-0で惜敗するも、右ミドルと前蹴りで前へ出るタフファイトを見せた。7月には中野滉太との試合が決まっていたが、中野の欠場により試合中止に。戦績は78勝(5KO)28敗2分。  1R、松岡はムエタイスタイルにどっしりと構え、リズムもドゥワンソンポンに合わせる。しかし、ドゥワンソンポンが右を蹴り始めると松岡も右アッパー連打&右フックで応戦して手数が増えていく。ドゥワンソンポンは右を繰り出していくも松岡はよく見て当てさせない。  2R、右ミドルの蹴り合いから松岡が左の三日月、右ヒザ。ジャブを伸ばす松岡にドゥワンソンポンは右を狙って何度も打っていくが、松岡はよく見てかわす。逆に左右フック、右ハイ、ヒザ蹴り、さらに連打とヒザ蹴りでロープに釘付けにし、ダウンを奪う。  続いて右アッパー、左フック、右ハイ、ヒザ蹴りと猛攻を加えてドゥワンソンポンは防戦一方となり、レフェリーがストップ。松岡が猛攻で1回戦を突破した。 [nextpage] ▼第3試合【株式会社メディオック Presents】K-1 WORLD GP第2代ウェルター級王座決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R○安保瑠輝也(CLUB es/team ALL-WIN)KO 1R 0分31秒 ※×アラン・ソアレス(ブラジル/ブラジリアンタイ)※安保が準決勝へ進出。  安保は2019年6月、ゲーオ・ウィラサクレックを延長戦の末に判定で破り、第4代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座に就いた。12月にはゲーオを相手に初防衛戦を行い、またも延長戦の末に判定勝ち。2020年3月にはわずか3カ月のスパンで2度目の防衛戦に臨み、不可思を判定に下している。しかし、9月の3度目の防衛戦で山崎秀晃に初回KOで敗れて王座を失った。今年7月大会からウェルター級に階級を上げ、幸輝を1Rわずか53秒でKOして初陣を飾っている。戦績は20勝(10KO)5敗。  その安保と1回戦で戦うのは初参戦のソアレス。K-1にも多くの選手を送り込んでいるダニロ・ザノリニ率いるブラジリアンタイに所属し、強靭な肉体とタフネス、パワフルなフックを武器とする攻撃的なファイトスタイルで戦績は13勝(4KO)3敗。これまでFIGHT DRAGON -67kg王座、GOLD RUSH同級王座を獲得している32歳。  1R、安保は左ミドルを蹴ると、続く二段飛び蹴りの左ハイでさっそくダウンを奪う。続いての左三日月蹴りからの左フックでダウンを追加。2ノックダウンでわずか31秒、1回戦を突破した。 [nextpage] ▼第2試合【株式会社メディオック Presents】K-1 WORLD GP第2代ウェルター級王座決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R○野杁正明(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)KO 1R 2分12秒 ※右ストレート×FUMIYA(ポゴナクラブ)※野杁が準決勝へ進出。 野杁は空手からキックボクシングに転向し、2009年にK-1甲子園初となる高校1年生王者になり、“怪物”と呼ばれるようになった。圧倒的なテクニックと類まれなるセンスでプロ転向後すぐにトップクラス入りし、WBCムエタイ日本スーパー・ライト級王座、第2代Krushウェルター級王座、NDC -66kg王座などを獲得。2017年6月には日本人選手として初めてゲーオ・ウィラサクレックに勝利し、第2代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者となった。翌年にはウェルター級に転向し、ジョーダン・ピケオーには敗れたもののその後は5連勝している。戦績は43勝(19KO)10敗。  FUMIYAは水泳でジュニアオリンピックに出場し、陸上でも関東大会出場を果たしたフィジカルエリート。2017年3月にKrushでプロデビュー。勝っても負けても全てKO決着というレコードで戦績は8勝(8KO)8敗。8月29日の『Bigbang』で第7代Krushウェルター級王者・山際和希との再戦を初回KOで返り討ちにして今大会への出場を決めた。  1R,いきなり右クロスをヒットさせる野杁。続いての左フックも鋭い。FUMIYAは得意のバックハンドブローを繰り出すが、野杁はしっかりブロック。ロープを背負わせるとヒザを突き上げ、これが空振りすると一度バックステップ、そこから踏み込んでの左ストレートでダウンを奪う。  野杁は再びロープを背負わせると左ボディを打つが、FUMIYAが左右フックで反撃。野杁はFUMIYAのパンチをよく見ながらかわし、ブロックしてコーナーを背負ったFUMIYAに左フックから右ストレートで2度目のダウンを奪い、トーナメントルールの2ノックダウンで圧倒的な強さを見せつけて初戦を突破した。 [nextpage] ▼第1試合【株式会社メディオック Presents】K-1 WORLD GP第2代ウェルター級王座決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R×小嶋瑠久(PURGE TOKYO)判定0-3 ※29-30、28-30×2○寧仁太・アリ(ガーナ/K-1ジム総本部チームペガサス)※寧仁太が準決勝へ進出。  小嶋はフルコンタクト空手出身で、2017年のK-1甲子園準優勝。ウェルター級からスーパー・ライト級に転向すると堀井翼、松岡翔大を破り2連勝を飾ったが、2019年11月の山崎秀晃戦では初回KO負けを喫し、下克上を阻止された。2020年7月に中野滉太に敗れ、ジムを移籍してリングネームも瑠久から小嶋瑠久に改名しての再起戦となった4月の斉藤雄太戦では2RでKO勝ち。今回はウェルター級に階級を戻しての出場となる。戦績は8勝(4KO)3敗。  その小嶋と1回戦で戦うのは寧仁太。184cmの長身を誇り、第25回K-1アマチュアAクラス -70kg優勝。3月のK-1では海斗をKOで葬り、6月のKrushでは第7代Krushウェルター級王者・山際和希をも判定で降し、戦績を5勝(4KO)無敗としたホープ。  1R、両者の身長差は12cm。長身の寧仁太がジャブを突くと、小嶋は思い切って右フックを繰り出す。それに右ストレートを返す寧仁太。小嶋はリーチ差をものともせず、ボディから顔面のコンビネーションを見事に決めていく。左右ロングフックでも寧仁太を襲う小嶋だが、寧仁太はガードをしっかり固めて右ストレートで小嶋をグラつかせ、飛びヒザ蹴りも放つ。  2R、小嶋は左右フックからの右ロー、寧仁太はガードを固めての左フック。さらに左ヒザを突き上げると小嶋がグラつく。後ろ廻し蹴り、バックハンドブローも繰り出す小嶋だが寧仁太はかわす。ロングリーチを活かした右ストレートの寧仁太だが、小嶋は右ローの集中砲火。  3R、ジャブと右ストレート、飛びヒザで小嶋を下がらせる寧仁太だが、小嶋はしつこく右ローと右カーフを蹴り続ける。ややスピードが鈍ってきた寧仁太に小嶋の右ストレート、ワンツーが入る。それでも右ストレートを繰り出すと小嶋がグラつく。小嶋はしつこく右ロー。終盤には右の連打もヒットさせる小嶋。寧仁太も必死に打ち合う。  判定は3-0で寧仁太が準決勝進出を果たすとともに、無敗記録を6に伸ばした。 [nextpage] ▼【株式会社メディオック Presents】K-1 WORLD GP第2代ウェルター級王座決定トーナメント・リザーブファイト 3分3R延長1R×ダルビッシュ黒木(KING EXCEED)KO 1R 2分45秒 ※右ストレート○大久和輝(チーム上光)  黒木は九州を主戦場とし、2017年10月(裕樹とドロー)、2018年5月(北井智大とドロー)と2度『RIZIN』に参戦している。2018年3月に福岡で行われた「RISE WEST -63㎏ 九州最強決定トーナメント~Road to RIZIN~」で優勝。直近の試合は9月5日『九州プロキックボクシング vol.4』にて第2代KPKBウェルター級王座決定戦を行い、栗原陵に判定3-0(30-29×3)で敗れている。リングネームはダルビッシュ有に顔が似ているとのことから名付けられたもの。  対戦相手の大久は2017年4月に新日本キックボクシング協会でプロデビュー、今回がK-1初参戦。6勝(1KO)1分というプロ無敗のファイター。  1R、右ローからの右ストレートでダウンを奪った大久は打ち合いに来た黒木に強烈な右を叩き込んでのKO勝ち。強打者ぶりを見せつけた。 [nextpage] ▼プレリミナリーファイト K-1ウェルター級 3分3R×清水卓馬(K-1ジム川口TEAM SIRIUS)KO 2R 2分12秒 ※右ストレート○小林孝彦(K-1ジム総本部チームペガサス)  小林はアマチュアボクシングで中学3年生時に全国大会優勝、高校3年生時にはインターハイで5位、戦績は20勝(8KO)8敗。プロボクシングでは13戦9勝(7KO)4敗の戦績を誇り、その中には後にOPBF東洋太平洋ウェルター級王者となる豊嶋亮太との対戦、平岡アンディとの初代日本スーパーライト級ユース王座決定トーナメント決勝戦も含まれている。2016年東日本新人王準優勝、2015年度C級トーナメントスーパーライト級優勝。ボクシングは2020年11月の試合を最後に、今年7月に行われた第3回『K-1 DX』では神保克哉とも激しい打ち合いを展開して引き分けている。今回がK-1デビュー戦。  対する清水は2019年からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、ウェルター級王座決定トーナメントに出場する寧仁太・アリやFUMIYAとも対戦経験がある。戦績は1勝3敗。  1R、サウスポーの清水に小林はジャブでけん制しての強烈な左ボディ。清水は左ローで対抗する。オーソドックスにスイッチした清水に小林は右フックで襲い掛かる。左ロー、前蹴りも蹴る小林。  2R、ジャブを伸ばす小林にオーソドックスの清水はガードを固めて右ローを蹴っていく。しかし、清水が前に出たタイミングで小林が右ストレート一閃。ダウンを奪う。コーナーに詰める小林だが清水も打ち返して反撃。小林は左ボディでロープを背負わせ、最後は右ストレートで仕留めた。
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