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【GRACHAN】極真世界王者・上田幹雄がMMA2戦目で12秒KO勝ち! 川中が逆転のヒザ十字! 無差別級Tは荒東とハシモトが決勝進出、フェザー級Tで小島が決勝進出。BreakingDownで活躍の黒井海成が所英男の弟子にTKO勝ち

2022/12/04 17:12
 2022年12月4日(日)、千葉・幕張メッセ国際展示10ホールにて『GRACHAN58』が開催された(※選手名から見どころ記事)。  なお、大会中に、山田哲也のGRACHAN参戦、さらに2023年2月12日の東京ビッグサイト大会にて、GRACHANライト級王者・原口伸に小谷直之が挑戦することが発表された。 『GRACHAN58』速報 【LIVE 配信】GRACHAN 放送局 ▼第16試合 GRACHANウェルター級 5分2R〇川中孝浩(BRAVE/第3代GRANDウェルター王者)76.80㎏[2R 1分30秒 ヒザ十字] ×渡辺良知(SILVER BACK HOUSE)77.0㎏  1R、右で差して組む川中に四つから小外がけテイクダウンは渡辺。川中は下からダースチョーク狙いも首を抜く渡辺に、金網蹴って体勢変えて蹴り上げから立つ川中は、大きな左を振る。  互いの左が交錯しバランス崩し下になる川中。渡辺の足を手繰り、ヒールフックを狙うが潰され、立ちを選択。ここでも渡辺は小外がけテイクダウン。しかし、下から川中はシングルレッグでレッスルアップ。テイクダウンを奪い、サイドバックからパウンドもゴング。  2R、サウスポー構えから左ストレートを突く川中。しかし、渡辺が右を当てると、川中は後方にダウン! マットに音を立てて倒れる。  すぐさまパウンドする渡辺だが、川中は足が効いておりガードに入れると、下から右足を手繰り、 外掛けでヒールフック狙いからヒザ十字に切り替え、逆転のタップを奪った。  勝負あったかに見えたダウンから足関節で逆転勝ちした川中は、「渡辺選手とは4年前に戦って判定で負けました。再戦は絶対勝ってやるという気持ちがありましたが、危ない場面もあったんですけど、練習した技が決まって嬉しいです。まだまだ練習が足りないです。もっと練習して次はもっと強い僕を見せます」と語り、「ブラボー!」の大きな歓声を受けた。 [nextpage] ▼第15試合 GRACHANバンタム級 5分2R〇伊藤空也(BRAVE/第6代GRACHANバンタム級王者)61.6kg[判定3-0]×イ・ハンヒョン(AWE/Crazy Gwang Gym)60.50㎏  1R、右を振る伊藤にハンヒョンはダブルレッグへ。そこにギロチンを合わせた伊藤。首を抜くハンヒョンの下からの腕十字の仕掛けを潰して、腕十字で返す伊藤。  2R、サウスポー構えから左の蹴りのハンヒョンを金網に詰めて尻下でクラッチして、中央まで歩いてテイクダウンは伊藤! マウントを奪うとヒジ! ハイマウントでパウンドも、両足をかけてシザーズでフルガードに戻すハンヒョン。伊藤がインサイドからパウンドしてゴング。  判定は3-0で伊藤が勝利も苦い表情。「RIZINに参戦して、GRACHANで負けて、1年ぶりのGRACHANに参戦しました。ベルトも獲り返して、1個1個片づけていきたいです」と語った。 [nextpage] ▼第14試合 GRACHANライト級 5分2R〇ロクク・ダリ(TRI.H Studio/第2代GRANDウェルター王者)70.30㎏[判定3-0]×林RICE陽太(パラエストラ森ノ宮)70.75㎏  1R、ともにサウスポー構え。フルスイングのダリ。林の左の蹴りを掴んでテイクダウン。立ち上がる林は組んでテイクダウンを狙うが金網背に差し上げるダリ。  2Rも林の左の蹴りを掴んでテイクダウンしたダリは、フルガードから立ち上がる林に右インロー。林はダブルレッグで金網に押し込み四つからバックを狙うが、ダリが許さず。最後に林を剥がしてゴング。  判定は3-0でダリが勝利した。 [nextpage] ▼第13試合 無差別級トーナメント準決勝 5分2R×桜井隆多(R-BLOOD)92.45㎏[2R 4分48秒 判定0-3]〇荒東“怪獣キラー”英貴(パラエストラ大阪)128.05㎏※荒東のローブローにより2R4分48秒時点での判定。荒東が決勝進出  無差別級トーナメント準決勝で、いきなり桜井隆多(R-BLOOD・92.45㎏)と荒東“怪獣キラー”英貴(パラエストラ大阪・128.05㎏)の優勝候補同士が激突。前日計量では35.6kg差で荒東が重い計量となっている。  1R、ともにオーソドックス構え。左前手のフック、右ストレートを当てる桜井。荒東の詰めにはサークリングするが、荒東の重い左右から金網への押し込みには後退。金網背にヒザを受け体を入れ変えることが出来ず。桜井はヒザを受けるがローブローに。中断後、再開。  オーソから左ハイの荒東。桜井は細かい左右を当てて押し込むとダブルレッグも、差し上げる荒東が体を入れ替えボディ打ち。体を入れ変えた桜井はダブルレッグもここも差し上げる荒東が左から右ショートアッパー、さらにヒザと細かくラッシュする。またも金的も桜井は金網背に凌ぐ。  2R、細かい左右ラッシュで前に出る桜井。体を入れ変える荒東とクリンチアッパー、ヒザの打ち合い。細かい打撃は荒東。離れて左右から右を当てた桜井が前へ!  ダブルレッグも差し上げる荒東。荒東の体重のかかるがぶりに頭上げる桜井。今度は桜井のヒザで荒東にインターバル。再開。  体重差があり押し込まれた桜井だが猛ラッシュ! 今度は荒東のヒザで桜井が声を上げて悶絶。ドクターチェックも続行不可能で、2R 4分48秒の時点での判定に。判定は3-0で荒東が勝利。手を挙げられた荒東も険しい表情。桜井はセコンドの肩を借りてケージを後にした。 [nextpage] ▼第12試合 無差別級トーナメント準決勝 5分2R×瓜田幸造(掣圏会瓜田道場)95.30㎏[判定0-3]〇ハシモト・ブランドン(JAWS WEST)104.30㎏※ハシモトが決勝進出  もうひとつの無差別級トーナメント準決勝は、瓜田幸造(掣圏会瓜田道場・95.30㎏)と、ハシモト・ブランドン(JAWS WEST・104.30㎏)が争う。  1R、ともにオーソドックス構え。ハシモトがスイッチすると瓜田はインロー。ハシモトは打ち下ろしの右をガード上から当て、ジャブを突くが、アイポークとなり「注意」。再開。左をハシモトの喉元に当てる瓜田だが、そこに右を返したハシモト。瓜田はバランスを崩すがすぐに立ち上がる。両者ともに慎重な展開。  2R、サウスポー構えで右から左を届かせるハシモト。瓜田は頭を振って中に入り左を振るが、ジャブを突くハシモトは声を挙げて左右を連打。瓜田の右を首もとに受けながら前に。瓜田の鼻血のチェック。ガード固めて詰める瓜田にハシモトは右から左アッパー。  判定は手数、有効打を突いたハシモトが3-0で勝利。決勝進出を決めた。 [nextpage] ▼第11試合 フェザー級トーナメント準決勝 5分2R〇小島勝志(STYLE PLUS GYM)65.95㎏[2R 3分08秒 TKO] ※右ストレート×鍵山雄介(総合格闘技道場コブラ会)66.0㎏  フェザー級トーナメント準決勝。和田健太郎を下した小島勝志(STYLE PLUS GYM・65.95㎏)と、新鋭・大搗汰晟に逆転勝ちしたMMA21勝16敗2分のベテラン・鍵山雄介(総合格闘技道場コブラ会・66.0㎏)が対戦。  1R、オーソドックス構えの小島は、サウスポー構えの鍵山の左の蹴りを掴んで右ストレートでダウンを奪う。スーパーマンパンチを打つ鍵山。小島はさらに右ストレートで2度目のダウンを奪う。鍵山はサウスポー構えから前手の右を当て返す。  2R、鍵山の右の打ち終わりにテイクダウン奪う小島。サイドから肩固めに入るが、自身のヒザを抱えて防御し抜けた鍵山は左ミドルを当てて前進! しかし、体を入れ替えた小島は右ボディ、ハイ、左右でラッシュ。金網から抜けた鍵山のバックフィストに右ストレートを合わせてKOした。  試合後、小島は「決勝も必ずKOか一本で勝って優勝します」とフィニッシュして優勝すると語った。 [nextpage] ▼第10試合 フェザー級トーナメント準決勝 5分2R-高橋孝徳(リバーサルジム新宿Me,We )66.15㎏[1R1分42秒 ノーコンテスト] ※偶発性のバッティング-崎山 勲(マッハ道場)66.20㎏  フェザー級トーナメント準決勝。高橋孝徳(リバーサルジム新宿Me,We・66.15㎏)と崎山勲(マッハ道場・66.20㎏)が悲願の王座を目指し対戦。  1R、ともにオーソドックス構え。ムエタイスタイルで左ミドル、右ローの高橋。崎山はボディ打ちから顔面と頭下げて前進も、バッティングとなり中断。再開。右オーバーハンドを突く崎山だが、またもバッティングで高橋にドクターチェック。続行不可能で試合はノーコンテストに。GRACHAN岩崎代表は2023年3月の再戦をマイクで語った。 [nextpage] ▼第9試合 GRACHANライト級 5分2R〇岸本篤史(BRAVE)70.80㎏[1R 1分18秒 KO]×渡辺和幸(マッハ道場)70.45㎏  渡辺の金網に詰めての組みを切った、サウスポー構えの岸本が詰めての右でダウンを奪い、KO勝ち。 [nextpage] ▼第8試合 GRACHAN無差別級 5分2R ※無差別級の為当日計量〇上田幹雄(BRAVE)[1R 0分12秒 KO] ※左ハイキック×ソン・ムジェ(韓国:TEAM HON)  1R、ソンの前進に上田は左前蹴り、左内股下段蹴り、さらに左ミドル。さらにムジェを金網に詰めて今度はモーションを小さく左上段蹴り! ダウンしたムジェにパウンドし、レフェリーが間に入った。  RIZINでの高阪剛戦の敗北から再起を果たした上田は「4月にデビューして皆さんの期待を裏切り、イチから作り直しました。私自身は愛する空手の強さを証明するため、必ず総合の世界でもチャンピオンになります。押忍!」と力強く語った。 [nextpage] ▼第7試合 SJJJF提供試合 68㎏以下 5分1R〇村田良蔵(Yawara Jiu-Jitsu Academy)67.8㎏[4-2]×田中義篤(CARPE DIEM 十勝 )※当日計量(事前連絡あり)  バックを奪った村田が勝利、試合後、3月19日(日)にGRACHANとSJJJFのイベントを行うことを発表した。 [nextpage] ▼第6試合 GRACHANフェザー級 5分2R×萩原一貴(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)65.45㎏[1R 4分20秒 TKO]〇黒井海成(BRAVE)65.95㎏  黒井は、剛柔流硬式空手で小4と小6、中3の世界大会で3度優勝し、K-1甲子園でも2019年東日本トーナメント-60kgで優勝の実績を持つBRAVEジムの21歳。  アマチュュアMMAでは2021年9月に朝倉未来がアドバイザーを務めるBreakingDownで判定勝ち。試合後、朝倉から「ここからBreakingDownだけじゃなく、色んなMMAの団体に出ていくと思うので皆さん覚えて貰えたらなと思います」と評価されていた。  同年11月のBRAVE FIGHTでもKO勝ちすると、2022年3月の『GRACHAN 53×Brave Fight 26』でプロデビュー。CARPE DIEM 福岡の杉本静弥に2R TKO勝ちで初陣を飾った。5月の『GRACHAN』プロ2戦目では修斗で2勝1敗の村田俊を相手に寝技で下になり、スプリット判定で敗れている。  対する萩原は所英男の弟子 GRANDSLAMで連勝後、PANCRASE、ZSTに出場。2022年3月からGRACHANに参戦し2連勝も、2022年9月の前戦フェザー級トーナメント1回戦で崎山勲のギロチンチョークに破れている。  1R、サウスポー構えの萩原は、黒井の右の蹴りを掴んでテイクダウンへ。そこにジャンピングガードで引き込む黒井。  いったんは金網使い立とうとする黒井だが、腰を引いて背中を着かせる萩原のパウンドに、下から三角絞めへ。頭を引き付けるが、萩原が凌ぐと、上体を起こした黒井は金網使い立ち上がり。左ストレートを突く萩原に蹴り足を取られながらも、足を抜き、右から左を当ててダウンを奪い、パウンドアウト。 [nextpage] ▼第5試合 GRACHAN無差別級 5分2R ※無差別級の為当日計量〇石川 廉(BRAVE)[1R 0分22秒 KO]×田馬場貴裕(IMPACT)  1R、互いにオーソドックス構え。いきなり打ち合う両者。田馬場の右から左に右をかぶせてテンプルに当てた石川に、田馬場が前のめりにダウン。パウンド1発と同時にレフェリーが間に入った。 [nextpage] ▼第4試合 GRACHANバンタム級 5分2R×YO-HEI(Brightness 門馬道場)61.65㎏[判定0-3]〇ロバ・モー(AACC)60.70㎏  1R、サウスポー構えからスイッチ、右から左の二段蹴り、左ハイをガード上に当てるロバ。詰めるYO-HEIは右オーバーハンドを狙うが遠い。  2R、サウスポー構えから右のかけ蹴りを狙うロバ。右の後ろ廻し蹴りも。ガードするYO-HEIは右を振るが空振り。細かいローを突く。二段蹴りのロバ。ロバの蹴りがローブローとなり中断後、再開。  組みは無くアウトキックボクシングから出入りで左跳びヒザを打つロバは、後ろ蹴りでYO-HEIに尻餅を着かせる。ガード固めて前に出て拳を振るYO-HEIだが詰め切れず。判定は3-0でロバが勝利。 [nextpage] ▼第3試合 GRACHANバンタム級 5分2R×松本大輔( IMNグラップリング/X-TREMEEBINA) 60.9㎏[判定0-2]〇安部路人(フリー)61.60㎏ [nextpage] ▼第2試合 GRACHANバンタム級 5分2R〇松本尚大(拳心會)60.45㎏[1R 3分05秒 リアネイキドチョーク]×佐々木歩夢(AACC)61.15㎏ [nextpage] ▼第1試合 GRACHANフライ級 5分2R×水谷健人(リバーサルジム新宿Me,We)56.85㎏[1R 4分06秒 フロントチョーク]〇金井一将(BRAVE)56.90㎏ ▼オープニングファイト 1MC提供試合無差別級1R2分 2R1分〇新玄(渡辺道場)[判定3‐]0×クラッシャーコウ(フリー)
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