2021年9月26日(日)都内にて試合時間1分の総合格闘技大会『BreakingDown 02』が開催された。
同大会は、朝倉未来と朝倉海、トライフォース赤坂の堀鉄平代表がアドバイザーとなって立ち上げたもので、第2回大会は、第1回大会の20試合より多い全26試合が組まれ、『レスリングvs.柔道』や『空手vs.キックボクシング』、『柔道vs.相撲』など異なる格闘技をバックボーンに持つ選手同士の対戦カードが並んでいる。
『BreakingDown』は、ケージを使用した試合時間1分(延長30秒)1R、寝技時間制限10秒の変則MMA。スペシャルマッチ以外は、プロ戦3試合以下のアマチュア選手が参加可能で、時間内に決着がつかない場合は3人のジャッジにより旗判定で勝敗が決まる(2本以上で勝利)。ヒジ打ち無し。 顔面ヒザ蹴り無し。 グラウンド状態は基本10秒でブレイクも、今回から「キャッチ」の状態での寝技にはさらに時間を取るようになっている。大会は「ABEMA PPV ONLINE LIVE」で全試合・完全生中継された。
メインの第26試合では、無差別級スペシャルワンマッチとして、元パンクラスウェルター級王者で元ボクシング日本スーパーミドル級日本ランキング1位の三浦広光(40歳・SAMURAI SWORD/リングス)が出場。大相撲の先代時津風親方=坂本正博(47歳・元前頭時津海)と対戦。判定3-0で有効打を当てた三浦が勝利した。
試合後、三浦はケージの中で「無差別級ルールで未来選手どうでしょうか? 冗談です」とマイク。解説席の未来は「僕もBreakingDown出たいと思ってるんで、出る時は面白いかもしれないですね」と答えた。
また、次回大会は11月開催を予定しているという朝倉未来は、大会後、「面白い試合が前回より増えた印象です。まだ修正できるポイントはありそうなので、視聴者の皆さんのコメントを読んで更にアップデートしていきたい。また、今大会を見て、自分の方が面白い試合を見せられるという自信がある選手は次回大会に応募してほしい」と、さらなる未知の強豪の発掘に期待。
同時に「勝ちに徹しちゃうと1分間(しかないこと)を忘れちゃうので、1分ですべてを出し切ってほしいですね。主催者としては面白い試合に価値がある。今日も3、4試合面白い試合があったので、今後はベストバウトに賞金を出していくとか考えたい」と今後の展望を語った。
また、朝倉海は「勝敗よりも試合内容で魅せようとする選手が多かった印象だったので、全体的に面白かったと思います。なかでも第17試合に登場した安井選手はセンスがあり、今後が楽しみな選手だと思いました」と第2回大会を振り返り、今後について「1R1分ならワンデイトーナメントが出来る」とトーナメント戦の可能性を語った。
朝倉未来は10月2日の『RIZIN LANDMARK vol.1』のメインイベントで、萩原京平(SMOKER GYM)との試合を控えているが、今回の『BreakingDown』では、朝倉未来伝説のケンカ”50対2”の逃亡者でYouTubeのメンバー岡康平が名誉挽回の判定勝利で「未来、次、RIZIN頑張ってください」とエール。さらにマネージャーの宮島翔も判定勝ちで「未来、来週KOで勝てよ」と背中を押した。
セミファイナルでは判定勝利した盟友の瓜田純士から「未来、萩原を黙らせてください。秒殺で」とKO勝ちをリクエストされた。
そのことについて問われた未来は、「最初から黙らせるつもりなので、あと1週間後を見てください」と自信の表情。さらに萩原が公開練習で発した「格闘技界の主役が変わる。これから先は俺に任せとけ」という言葉にも「やったら分かる」とばっさり切り捨てた。
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BreakingDown 02 全試合速報
9月26日(日)14時30分
▼第26試合 無差別級 スペシャルワンマッチ〇三浦広光(第10代キングオブパンクラシスト)[判定2-0]×坂本正博(元幕内 時津海)
メインの第26試合では、無差別級スペシャルワンマッチとして、元パンクラスウェルター級王者で元ボクシング日本スーパーミドル級日本ランキング1位の三浦広光(40歳・SAMURAI SWORD/リングス)が出場。大相撲の先代時津風親方=坂本正博(47歳・元前頭時津海)と対戦する。
坂本は大相撲現役時代に十両優勝2回、技能賞を4回獲得。最高位は東前頭3枚目。2007年に33歳の若さで時津風部屋を継承し親方に。2020年9月に新型コロナウイルスの影響で、相撲協会のガイドラインで不要不急の外出が禁じられていた時に、ゴルフコンペに参加。また、初場所中に雀荘に出入りするなど不要不急の外出をし、退職勧告処分が2月の臨時理事会で決定していた。
対する三浦は、MMAではウェルター級(77.1kg)で戦っており、「無差別級」での坂本との体重差はいかほどか。
相撲時代は右四つでの寄りに強さを見せた時津海だが、組めないともろく、突き押し相撲の相手を苦手としていただけに、離れて戦えて、組んでも柔道ベースの投げを持つ三浦相手に苦戦は必至か。
道衣を着こんで登場した三浦。体重差を活かして頭を下げて押し込む坂本に三浦はヒザ蹴り。道衣を掴む坂本に三浦は払い腰も、潰した坂本。すぐに立つ三浦は押し込む坂本に右を振り、いなしてヒザを着かせるが、立ち上がる坂本は電車道で反対側の金網まで押し込み、そこに三浦はヒザを打ち込み、ゴング。
判定は3-0で三浦が勝利。ケージの中で「無差別級ルールで未来選手どうでしょうか? 冗談です」と挨拶。解説席の未来は「僕もBreakingDown出たいと思ってるんで、出る時は面白いかもしれないですね」と答えた。
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▼第25試合 ライト級 スペシャルワンマッチ 71㎏以下×丸出し りょうた[判定0-3]〇瓜田純士
「THE OUTSIDER」に出場し、朝倉兄弟との親交でも知られる瓜田純士も参戦。丸出しりょうたとライト級スペシャルワンマッチ71kg以下で対戦。
瓜田はオーソドックス構えから懐深く右ストレートを、さらに左ミドルでりょうたをダウンさせるなど、接近戦でも打ち負けず判定3-0で勝利。
試合後、ケージの中で、「1分、1分って言うけど長ゲェよ(苦笑)。最初、朝倉未来は朝食みるくを当てようとしていて、ずっと朝食みるくを対策していたのに(笑)。ずっとインターネットなんかで『あいつは弱い』『口だけだ』と言われ続けて10年以上きました。4年以上前に格闘技に出会ってガラにもなく真面目にやってきました。いまでは大好きな朝倉未来がコラボして、最愛の妻もいて、40過ぎて格闘技の素晴らしさがわかって、“もう俺は弱くないぞ”というのを見せようと思ってきました。これからも、もっともっとカッコいいとこ見せていこうと思っています。未来、萩原を黙らせてください。秒殺で」と、解説席の朝倉未来にエールを送った。
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▼第24試合 ライト級 スペシャルワンマッチ 71㎏以下×みんなでいこな信利[判定0-3]〇宮島 翔
朝倉未来のマネージャーの宮島は左右スイッチしての懐の深い打撃で信利に打撃を当てさせずミドルを当て、判定3-0勝利。ケージの中から「ずっとマネージャーやっていて太ってしまって、未来からオファーをもらって練習が出来てダイエットにもなっていい機会でした。未来、来週KOで勝てよ」と、未来にエールを送った。
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▼第23試合 ライト級 ワンマッチ 71㎏以下×AKIO[判定0-3]〇イヌイサン
首投げテイクダウンはイヌイサン。2度の投げを決め、サイドからパウンドで判定勝ち。
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▼第22試合 ウェルター級 ワンマッチ 77㎏以下尾花瞬夢右乳
パンツに多くのスポンサーがついている右乳。スタンディングバウト、大振りの左右の合間に右ローも当てるが、近づくと反則の首投げで警告。再開後も左右から右ロー当て判定勝ち。
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▼第21試合 ヘビー級 ワンマッチ 120㎏以下×GORI猛男[判定0-3]〇井上悠司
右の下段蹴りからダブルレッグテイクダウンを2度決めた井上がパウンドも10秒ブレーク。判定3-0で勝利した。
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▼第20試合 ライトヘビー級 オーバーエイジワンマッチ 93㎏以下〇西谷一磨[判定3-0]×早川健市
ダブルレッグテイクダウンを決める西谷。ブレーク後も右で金網詰めて判定勝ち。
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▼第19試合 ミドル級 ワンマッチ 84㎏以下×にっけん君[0分48秒 TKO]〇倉本大悟
詰めて左右連打のにっけん君をさばく倉本はしっかりジャブから突いて効かせると金網に詰めてラッシュ。TKO勝ち。
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▼第18試合 フェザー級ワンマッチ 66kg以下×WATARI[判定1-2]〇RO$CH川口
ダブルレッグテイクダウンのWATARIにギロチンチョークの川口。「キャッチ」が入るもブレーク。スタンドから首投げテイクダウンは川口。それをWATARIが返して上になったところでゴング。判定2-1で川口が勝利。
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▼第17試合 ウェルター級 ワンマッチ 77㎏以下×オバクルメン ヒロト[0分11秒 腕十字]〇安井飛馬
安井はシングルレッグでテイクダウン。サイドからバック、すぐに腕十字へ。腕が伸びてレフェリーが止めた。「待て」がある、柔道らしい速い仕掛けだった。
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▼第16試合 フェザー級ワンマッチ 66kg以下×武雷安[判定0-3]〇ショウエイ
左右連打で詰めて胴廻し蹴りも見せるショウエイ。金網に詰めての連打で追い込み判定3-0勝利。
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▼第15試合 ライト級 スペシャルワンマッチ 71㎏以下×HYUGA[判定0-3]〇DJマルコ
ダブルレッグテイクダウンからマウント&パウンドのマルコだが10秒ブレーク。スリップしたHYUGAの上を取るがフィニッシュし切れず。判定勝ち。
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▼第14試合 ミドル級 スペシャルワンマッチ 80㎏以下×とらのこ[判定1-2]〇岡 康平
朝倉未来の中学生時代からの友人で、現在は朝倉のYouTubeチャンネルのスタッフとして知られる岡康平の参戦が決定。ミドル級スペシャルワンマッチ80kg以下でYouTuberのとらのこと対戦する。とらのこは中国武術歴20年だという。
朝倉は岡について「マジで実は強いんですよ」と評し、朝倉未来と10年前の路上スパーリングで殴り合ったほか、同じく路上スパーリングでは朝倉海に勝利しているという。朝倉未来のYouTubeチャンネルでは格闘技歴1年の斉藤とガチスパーリングを披露し、ローキックと振り回し系のフックでパワーのあるところを見せている。
マスクをつけたまま戦うとらのこ。イコールコンディションではなく視界もどうか。タイガームエタイのパンツのとらのこだが、キックは出さない。岡は詰めての右を当てるが、前に出たところにカウンターも被弾。しかし終始前に出続け、スプリツト判定勝ち。
岡「疲れたっス。ちょっとショッパイ試合をしてしまって。未来、次、RIZIN頑張ってください。帰って酒のみますわ(苦笑)」
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▼第13試合 ライトヘビー級ワンマッチ 88㎏以下×高田大輝[判定1-2]〇丸田喬仁
スタンディングバウト。掴みで注意の高田。両者ともにノーガードの打ち合いから圧力で優る丸田がスプリツト判定勝ち。
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▼第12試合 ライト級ワンマッチ 71㎏以下〇黒井海成[判定2-0]×山下大希
黒井が右ローからダブルレッグテイクダウン、マウントからパウンド。山下がリバーサルしてゴング。判定2-0で黒井が勝利。
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▼第11試合 ライト級ワンマッチ 71㎏以下〇中野 元[0分31秒 TKO]×グレートティーチャーイワモト
左の後ろ蹴りを見せる中野が下がりならもカウンターの右フックでTKO
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▼第10試合 ライトヘビー級ワンマッチ 93㎏以下〇井土徹也[判定2-1]×マツモモ峰周(金持ちの息子)
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▼第9試合 ライト級 スペシャルワンマッチ 71㎏以下×まいこん[判定1-2]〇朝食みるく
朝倉未来のクオリティの高いモノマネで知られる朝食みるくはライト級スペシャルワンマッチ71kg以下でまいこんと対戦。
朝倉未来似のサングラスで登場の朝食みるくは、サウスポー構えではなくオーソドックスから右ミドルや二段蹴りでスプリット判定勝ち。「いやー、格闘技経験者強いね。でも未経験者、下剋上果たしたんじゃないですか」と未来調で語った。
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▼第8試合 ヘビー級 オーバーエイジワンマッチ 120㎏以下〇原 良介[0分19秒 KO] ※道衣で引き倒してのパウンド×岩斬り大地
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▼第7試合 ライト級ワンマッチ 71㎏以下×周平[0分45秒 TKO] ※払い腰→パウンド〇ぼんしゅん
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▼第6試合 ウェルター級オーバーエイジワンマッチ 77㎏以下〇石井一也[判定3-0]×エーヤンダー・やんぶ
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▼第5試合 フェザー級スペシャルワンマッチ 63㎏以下×山田京平[判定1-2]〇アシダ・ヴォルク・ユウキ
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▼第4試合 バンタム級ワンマッチ 61kg以下〇三笠貴大[0分18秒 KO]×ビスケット織部
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▼第3試合 ミドル級ワンマッチ 84㎏以下 ×fgty手賀堅丈[判定0-3]〇川島悠汰
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▼第2試合 フェザー級ワンマッチ 66kg以下×本郷清志[判定0-3]〇鈴木嵐士
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▼第1試合 フライ級ワンマッチ 56.5kg以下×村杉侑哉[0分39秒 KO]〇小坂和成