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【K-1】石井慧を迎え撃つ愛鷹亮「自分が壁となってしっかり石井選手を倒せば、またK-1の強さを証明できる」

2021/09/17 23:09
【K-1】石井慧を迎え撃つ愛鷹亮「自分が壁となってしっかり石井選手を倒せば、またK-1の強さを証明できる」

柔道時代、雲の上の存在だった石井とK-1のリングで拳を交える愛鷹(C)K-1

 2021年9月20日(月・祝)神奈川・横浜アリーナ『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~よこはまつり~』の第14試合にて、スーパーファイトのK-1スーパー・ヘビー級 3分3R延長1Rで石井慧(クロアチア/チーム・クロコップ)と対戦する愛鷹亮(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が公開練習を行った。


 この日は2分1Rのパンチのミット打ちを披露した愛鷹。いつもはクルーザー級で戦っている愛鷹だが、今回はスーパー・ヘビー級での試合だ。そのため、「減量もないし飯もちゃんと食って激しい練習ができているので、コンディションはバッチリだと思います」という言葉通り、迫力あるパンチを連発し、好調ぶりをアピールしてみせた。

 一昨年にK-1クルーザー級王者のシナ・カリミアンにスーパーファイトでKO勝利し、クルーザー級のトップ戦線に躍り出た愛鷹だったが、満を持して臨んだ昨年3月の「K’FESTA.3」でのタイトルマッチではカリミアンにリベンジ負けを喫した。その後、目の怪我により長期欠場を余儀なくされ、今年3月の「K’FESTA.4 Day.2」日本武道館大会で復帰するもANIMAL☆KOJIに判定負け。続く7月のK-1福岡大会でもK-Jeeに逆転KO負けを喫し、連敗が続いている状況だ。

 そんな愛鷹に予想もしない選手との試合が組まれた。それが北京オリンピック柔道金メダリストで、現在は総合格闘家として活躍する石井との試合だ。「やっぱり石井選手は自分たちの世代には名前が通っている選手で、メダリストでもあるので反響はすごくありました。もともと自分も柔道出身なんで、柔道関係の人たちからもLINEをもらいました」と本人が語るように、知名度抜群の石井との試合は注目を集めている。


 柔道出身だけにメダリストの凄さも理解できている。愛鷹曰く「柔道時代の石井選手は“神”」で「自分も柔道やっていた時に全日本の強化選手たちと乱取りとかやらせてもらったんですけど、実際に組んだ時に人間じゃなくて岩と戦っているような印象を受けたんです。そんな選手たちのなかでトップに立った選手とと考えると化け物」だという。

 柔道では到底手の届かなかった相手との試合が決まり「まさか自分が石井選手と1vs1で向き合えることになるとは思っていなかった。本当にK-1は夢のある舞台だなと改めて感じました」と、愛鷹にとってはまさにドリームマッチとも言えるカードだ。

 石井へのリスペクトを口にする一方、K-1重量級のトップ戦線に踏み止まるためにも4連敗するわけにはいかない。前回のK-Jee戦では先に2ダウンを奪いながらも逆転KO負けを喫した。その反省を活かし、目の怪我からの復帰後は一度もやっていなかったというスパーリングも再開。「目の具合を考えながら、ダメージを与えない練習に重きを置いてきたんですけど、それではK-1という舞台では通用しないなことが身に染みて分かりました、今回は怪我には気をつけながら、週に2回のスパーリングも入れてやってきたので、受けのディフェンスに関してもバッチリだと思います」と、万全を期して石井との試合に臨む。


 石井の打撃については「映像で試合を見る限り、すごく打撃の技術が上手という印象はない」と語っていたが、「クロアチアでミルコ・クロコップ選手のジムにいてミルコ選手から打撃を教わっているわけで、K-1に挑戦するというのはそれだけ打撃に自信をつけていると思う。そこは油断せずにしっかり戦いたいですね」と甘く見ることはなく「僕らみたいな器用な動きやスピードは出てこないと思うので、しっかり動きを見れば対応できるんじゃないかなと思います」と攻略に自信を見せていた。

 石井がいくら金メダリストとはいえ、K-1では自分の方が先輩という意地もある。「石井選手はちょっとK-1やってみようかなというノリだと思うんですよ。自分は負けが続いていますし、自分より強い選手はK-1にいるんですけど、そこで自分が壁となってしっかり石井選手を倒せば、またK-1の強さを証明できると思っている」と、K-1を代表して石井と対峙するという覚悟も持っている。

 また、京太郎、石井とビッグネームの参戦が相次ぎ、K-1重量級も盛り上がりつつある。その中で「とにかく結果にこだわって、勝ちを第一に印象に残る選手になりたいですね。みんなにK-1の舞台で愛鷹の試合が見たいと思ってもらえるような選手になっていきたいです」という野望も強い。当然、一度は獲り損ねたクルーザー級のベルト奪取も大きな目標で、再びタイトル戦線に浮上するためにも、今回の石井戦突破は必須。「K-1を代表するという強い気持ちを持って、石井選手に必ず勝ちます」と必勝を強く誓っていた。

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