ハイドレーションテストをパスしたのは試合当日でした(ハム)
──2019年大晦日以来の試合で、新たに参戦したONEでデビュー戦を終えました。振り返ってみていかがでしたか。
「そうですね、実際のところ前回の試合から1年9カ月も経ちました。今日試合をしましたが、試合をしたことが信じられないです。試合をすることができてとても嬉しかったですが、現実だと感じなかったです。よし、勝った! みたいな気持ちはなかったです」
──デニス・ザンボアンガ選手の判定勝利を支持する声もありますが、ハム・ソヒ選手はどのくらいこの勝利に自信を得ていますか。
「私が負けたとは絶対に思いません。ONE Championshipのルールを理解していれば。私は他の団体のルールセットとは少し違うのを理解しています。例えばテイクダウン、クリンチで彼女は有効な攻撃が無かったです。優位ではなかったですよね。ダメージを与えるという点では私が上回っていたことが明らかだし、判定について疑問がある人には、もう一度試合を見直して欲しいです。私が負けていたとは思えません」
──ハム・ソヒ選手ご自身は、ザンボアンガ選手との再戦を考えていますか。それとも決着がついていると思いますか。
「なぜこの試合結果に疑問を持たれているのか理解できないです。ザンボアンガ選手の顔を見てみてください。あの顔が結果を物語っていますよね。ファンの方々がもう少し、ONE Championshipのルールを勉強すれば、皆さんも私と同じように感じるでしょう」
──ザンボアンガ選手は試合後のインタビューで、「ONEにもう一度判定を見直して欲しい、すぐにでも再戦をしたい」と話していました。それについてどう思いますか。
「私の個人的な意見ですが、ザンボアンガ選手は、ONE Championshipのルールをもう一度勉強すべきだと思います。彼女がONEのルールをしっかり理解していれば、この結果に同意するでしょう。何を言えばいいか分かりません……」
──ザンボアンガ選手と対戦して、彼女へのリスペクトの気持ちは変わらないですか。
「試合前も後も同じです。私はいつでも彼女をリスペクトしています。彼女はONEアトム級1位であり、素晴らしいアスリートです。彼女をリスペクトしない理由なんてありません」
──初のONE Championshipでの独特な計量システム(※水抜き禁止のハイドレーションチェック)もあり、計量では苦労したと聞きました。そして今回の試合ではコンビネーションを使わず、左手のみで戦っていましたが、怪我やフィジカルのコンディションに何かあったのでしょうか。
「今回の試合がONEデビュー戦でした。計量とハイドレーションチェックはいつでも簡単ではないです。慣れるまでに時間がかかるものだと思います。実際に、ハイドレーションテスト(水分の尿比重値)では前日にパスすることができずに、今朝(※試合当日の朝)にパスすることができました。なので、リカバリーに充分な時間がなかったと感じています。そして正直なところ、自分のコンディションも100パーセントではなかったです。(試合で)左手だけを使っていたことについては、戦略の一つでした。相手のザンボアンガ選手の動きや、戦い方を考えた上でのものでした。私はただ練習してきた通りに動きました」
──3Rでのバッティングのアクシデントからの再開で、ハム・ソヒ選手はビッグテイクダインを受けました。インターバルが影響していると考えますか。
「そうですね。相手はあのテイクダウンのために、インターバルを使って充分に休めたと思います。あと、皆さんにも考えて欲しいのですが、あのインターバルの時点でもしデニス自身が勝っていると思っていたなら、あのように私に走って向かってきてテイクダウンをしなくても良かったですよね。彼女は自分が劣勢でいることを分かっていたから、勝つために何かしなければいけない、と思っていたのでしょう。だから判定は合っていたと思います。これが私の意見です」
──試合前のインタビューでこの試合に勝つこと、そしてトーナメントを勝ち抜くことに自信があるとお話ししていました。ザンボアンガ戦を終えてその気持ちは変わらないですか。
「はい、常に変わらないです。いつでも、どの試合でも自分に自信があります」