ビッグミットに闘志むき出しのラッシュを仕掛けた宮崎。ムエタイ才女粉砕を目指す(C)RISE
2021年9月12日(日)東京・後楽園ホール『RISE GIRLS POWER.5』にて、“ムエタイ世界三冠王”伊藤紗弥(尚武会)と対戦するRISE QUEENアトム級王者・宮崎小雪(TRY HARD GYM)が神奈川の所属ジムにて公開練習を行った。
宮崎は通常のキックミットではなく、トレーナーが持つビッグミットに気持ちがこもった攻撃を畳みかけ今までの試合とは違った一面も見せた。
■公開練習での質疑応答
――ビックミットお疲れ様でした。いつも1分半でやってるんですか?
「いつもはやってないですね。やる時は区切って、バッてやって他の人がやってる間は休んでみたいな感じですね。1分半はあまりやらないかもしれないです」
――いつもは30秒とか1分とかもっと時間を凝縮してやるような感じですか?
「そうですね。結構ギュッてやって休んで、ギュッてやって休んでっていう感じが多いです」
――左右のステップを踏んでパンチとキックのコンビネーションを程よく見せてくれた感じがしましたけど、これは実践でも使うような感じですか。
「3Rのラスト10秒、20秒とかは結構本能とかで戦う事になると思うので、そういう練習でもあり、っていう感じです」
――いつもラストは本能で戦ってる?
「そうですね、ほとんど何も考えずに戦っているっていう感じです」
――先日は姉の若菜選手が良い勝ち方をしましたけれど、良いバトンを渡されたっていう感じはありますか?
「相手に勝ったっていうのも凄い嬉しいんですけど、自分の殻を破ってたというか、そういう感じがして本当に強くなってるなっていうのは思いましたね」
――間近で見ててお姉さんが殻を破れた最大の要因は何だったと思いますか?
「やはりチームで戦ってるので、試合の日もそうなんですけど、試合前から皆でサポートして送り出してっていう感じが凄い良かったのかなって思います」
――では今回の小雪選手も、チームワークによってバックアップを受けて背中を押されて決戦のリングに上がるっていう感じになりますかね。
「はい。作戦とか対策とかしてるので、それが自信になっているし、それにより一層磨きをかけてリングに上がりたいなと思います」
――もう伊藤紗弥対策はバッチリ?
「そうですね。無意識に出来るようになってきてるので、そこはすごく良いのかなって思います。あとは実際に戦ってみないと分からない力加減だったり、距離感っていうのもあると思うので、それを試合中に掴んで戦えたらなって思ってます」
「うーん…RISEは打ち合いが求められてると思うんですけど、打ち合いっていうよりかは距離をとって技術戦みたいな感じになるのではないかなって思っています」
――一部ではお互い蹴りが得意なので蹴り合いになったらどうなるんだろうって見方もあります。
「ミドルとか前蹴りとかが凄い上手だなって印象があるんですけど、自分もそれに負けないくらいの技術を持ってると思うので、蹴りでもパンチでもどんな攻撃が来ても自分の方が勝ってる自信はあります」
――今回20数年ぶりに女子キックだけの後楽園ホール大会ですけど、その部分は意識しますか?
「女子は面白くないとかいろいろ言われたりするんですけど、それは昔の話だよっていうのをこの大会で証明して、これからも女子キックを後楽園ホールとか、後楽園だけじゃなくてもっと大きい会場でも開けるくらいにしていきたいなって思ってます」
――今大会で自分が一番目立つ勝ち方が出来る自信はありますか?
「ありますね。試合順はどうなるか分からないんですけど、メインである二人に負けないように。他の選手もそうですけど、女子選手しか出ないからこそ気持ちだったり技術だったりっていうのを今まで以上に見せていかないと、一番目立てないと思う。どういう勝ち方をすれば一番インパクトがあって目立てるのかも分かってるので、あとはそれを成し遂げるだけだなって思います」
――同じ大会に出る同門の平岡琴選手とはどんな事を話してますか?
「いろいろ練習もしてるので、こういう風に来るんじゃないとか対策もし合ったりだとか、試合の日の事とかも話したりして、コミュニケーションとって一緒に頑張ろうっていう感じですね」
「テーマは“圧倒する”っていうのが一番ですね。あとは一番目立つっていうのが頭の中にあります」
――どういった戦いが出来れば一番目立てると考えていますか?
「一番インパクトに残る試合をするには一つの方法しかないと思うので、それを成し遂げるだけだし、女子はKOが少ないって言われますけどそれをしないと目立てないので倒すだけかなって思ってます」
――何か練習で取り組んでることはありますか?
「私はパワーがないと言われるんですけど、そのパワーの部分だったり倒す力みたいのをつけています。練習して試合で発揮できればなって思います」
――王者になって王者の風格が出てきたように感じますが、王者として後楽園のリングに立つというのは気持ち的にはどうですか?
「RISEチャンピオンが3人いて3人とも後楽園ホール大会に出場するということはすごく嬉しいし、自分がその中の一人であるということも嬉しいんですけど、その分しっかり責任を持って他の選手よりもいい試合をしなきゃいけないし、誰にも負けない試合をしなきゃという責任はありますね」
――伊藤選手の試合を観たり、技術的対策はいかがですか?
「あまり作戦みたいなのは言えないんですけど、やっぱり蹴りが上手いというか全体的に技術がすごく高くて、今まで戦った選手で一番と言っていいくらい技術はあるのかなと思っています。その伊藤紗弥選手に勝って、自分の技術は本物だということを証明したいなって思ってます」
――伊藤選手はムエタイスタイルの選手だと思いますが、ホームのリングで他団体の選手を迎え討つということで対抗意識はありますか?
「自分のホームで戦う以上絶対に負けられないし、何が何でも勝たなきゃいけないし勝つのが当たり前で、勝ち方を問われるようになると思うので勝ち方を意識して試合をしていきたいなと思います」