▼セミファイナル 第5試合 DEEP JEWELS フライ級 5分2R
〇ミッコ・ニルバーナ(AACC)56.80kg
[判定3-0] ※20-18×2, 19-19マスト判定ミッコ
×ケイト・ロータス(KING GYM KOBE)55.80kg
ケイト
「半年ぶりの試合なので少し緊張していますが、明日は“魅せる”とか“面白い試合をする”とか、そんなのは一切考えず、死ぬ気で勝ちに行きます」
ミッコ
「明日の試合を見ていただければ、私のSNSの発言の意図は分かっていただけると思います。明日はメインのつもりで試合しますので応援していただけたら嬉しいです」
柔道、糸東流空手の型、ボディビル、スポーツインストラクターを務めていた経験をバックボーンに持つケイトは、2020年10月に『DEEP JEWELS』でアマチュアSPルール(防具無し、3分2Rでパウンドは禁止)にて初試合。熱戦の末に藤田翔子に敗れるもその可能性を見せつけて、12月にはプロデビュー戦で熊谷麻理奈を腕十字で極める一本勝ちを飾った。その美貌も含めてデビュー前から大きな話題を呼んだが、3月大会で前に出るHIMEの打撃に後退し、プロ2戦目で初黒星。今回は約半年ぶりの再起戦。適正階級というフライ級での試合となった。
対するミッコはDEEP JEWELSのアマチュア試合で藤田翔子に2勝、2019年6月にはブリットニー・ジョンソンからも勝利を収めた。2020年10月大会で58kg契約にてプロデビュー戦を行い、柔道出身のゆりなを2R2分51秒、パウンドによるTKOに仕留めると、12月大会ではARAMIにも判定3-0で勝利。3月大会では奈部ゆかりに柔道仕込みの投げでテイクダウンされ、寝技でもコントロールされて判定負けを喫しているが、AACCらしく打撃も寝技もバランスよく使いこなし、女子としては大型のため今後が期待されている選手だ。試合コールに“ニルバーナ”らしく涅槃のポーズか、マットで寝そべる。
1R、新宿FACEの小さなリング。ケイトの右にダブルレッグから腰につき押し込むミッコ。コーナーを背にするケイトにヒザも突き尻下でクラッチすると、差し上げを狙い粘るケイトを引っこ抜いてテイクダウン! ガードに入れるケイトは、右腕をオーバフックして、コムロック、オモプラッタ狙い。
しかし腕を抜くミッコ。その際で立とうとするケイトだが、ミッコは鉄槌から押し込み寝かせると内ヒールへ! さらにヒザ十字狙い。横回転して逃れようとするケイトはミッコの首を抱え上体を起こして鉄槌! しかし、再度ヒザを伸ばしたミッコはヒールへ。もう片方の足を突っ込み蹴ろうとするケイトがヒザを曲げ防御。足関節のミッコに鉄槌を落とす。
2R、左の蹴り、ストレートはケイトも、押し込むミッコ。コーナー背にヒザを突くケイト。ミッコは左で差して頭をつけてバック狙いもブレーク。
左ストレート、左ハイも当てるケイトだが、構わず詰めるミッコがコーナー背に顔を剥がそうとするケイトは大内刈を狙うが捨て身気味に。外足をかけているミッコはボディロックしてテイクダウン。クローズドガードに入れるケイトは両手首を掴み下から鉄槌! ミッコも細かいパウンドを狙うが疲れたか、手数が減る。最後は互いに打ち合いもクリーンヒットならず。判定へ。
判定は3-0(20-18×2, 19-19マスト判定ミッコ)でテイクダウン&足関節をしかけたミッコが勝利。再起を飾った。ケイトは連敗に。