涅槃の境地か、相手に涅槃を見せるのか、ミッコ・ニルバーナ。(C)ゴング格闘技
2021年9月4日(土)新宿FACE『skyticket Presents DEEP JEWELS 34』にて、ミッコ・ニルバーナ(AACC)が、ケイト・ロータス(KING GYM KOBE)とフライ級(-56.7kg)5分2Rで対戦する。
ミッコは、アマチュア試合で藤田翔子に2勝、2019年6月にはブリットニー・ジョンソンからも勝利を収め、2020年10月大会で58kg契約にてプロデビュー。柔道出身のゆりなを2R2分51秒、パウンドによるTKOに仕留めると、12月大会ではキャリアに優るARAMIにも判定3-0で勝利。3月大会では奈部ゆかりに柔道仕込みの投げでテイクダウン、寝技でもコントロールされて判定負けを喫しているが、AACCらしく打撃も寝技もバランスよく使いこなす。
セミファイナルでの試合にミッコはどんな思いで臨むのか。
相手に合わせず、先手先手でやっていく
――再起戦でセミファイナル、ケイト・ロータス選手とと対戦します。率直にどんな印象を感じていましたか。
「ケイト選手がデビューしてから、階級が同じということもあって、早くやるだろうなとは思っていましたね。計量ではいい顔をしていたなと、仕上がりが良さそうだなと感じました」
――これまでミッコ選手は、ARAMI選手に組み勝つなど連勝もあった中で、前回は実力者の奈部選手に、圧力、投げという形でドミネートされたと感じました。あの試合から得た課題は?
「そうですね……グラップリングが好きだったので、それに偏った練習をしてしまっていた部分もあって、やっぱり寝技に繋げるために、しっかり打撃を練習することを意識して、前回の試合からやってきました。スタンドから、どういうふうに自分の得意な寝技に持っていけるか」
――ところで、ミッコ選手のバックボーンは?
「強いていうなら、キックボクシング、柔術だと思うんですけど、プロ経験はあるわけではなくて、フィットネス目的でジムに入って、そこでMMAの試合に出るようになりました」
――AACCのチームメイトからはどんなアドバイスをもらいましたか?
「けっこう練習とかでも感情的になると、前に出ちゃって、やり合っちゃったりするので、冷静にと(苦笑)」
――その熱いところは対戦相手にもあります。ケイト選手をどんな選手ととらえていますか。ストライカーに見えるようで、実は組みの動きも好んで見せるところがあります。
「そうですね。けっこう柔道の投げで押さえているような場面もあったり、と思えばバチバチ殴り合っている部分もあったりという。私は、相手に合わせていくというより、自分の先手先手でやっていきたいとは思っています。茨城育ちで根性だけは負けません(笑)」
――どんな試合になると考えていますか。
「あんまり私はキレイに勝つタイプではなくて、けっこうネチネチと攻めるタイプのファイターだと思っているので、今回もそれを徹底して出していけたらいいなと思っています」
――セミファイナルの試合です。
「そうですね。誰が相手でも倒せたら嬉しいですし、女子のMMAがまだ世間で知られているわけではないと思うので、今回の試合でわりと注目されることで、女子のMMAも自分のことも知ってもらえたらと思います」