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2021年9月4日(土)東京・新宿FACE『skyticket Presents DEEP JEWELS 34』メインイベントのアトム級で、にっせー(フリー)が古瀬美月(K-PLACE)と対戦する。
にっせーは、2019年9月に山崎桃子に腕十字による一本勝ちでプロ初白星を飾ると、同年12月にプロ3戦目にして女王しなしさとこをパウンドでTKOに仕留めるなど一躍注目を浴びたが、現在は強豪相手に3連敗中。
2020年9月に大島沙緒里に一本負け、2021年3月のアトム級(-47.6kg)GP1回戦では優勝候補のパク・シウに判定負け。6月の前戦、アトム級GP準決勝では、欠場した村上彩に代わって敗者復活で青野ひかると対戦。1R、腕十字で敗れている。
にっせーは青野戦後、「トーナメント出場して、初めてアトム級で戦って沢山勉強になりました。こんなに成長させてくれたDEEPJEWLSアトム級GPに感謝です。にっせーはまだまだ強くなれる。ここ半年くらいでとっても成長したと思う。もう一度見つめ直して強くなる。絶対全員ぶっ飛ばしてやる」と復活を誓っていた。
高校時代に学んだレスリングをベースに、しなしを破った右前蹴り&右フック、粘り強いケージレスリングが持ち味のにっせーは2勝4敗と戦績は黒星先行だが、「強い相手」ばかりを選択してきた試合が、アトム級でどう活きるか。
計量を終えたにっせーに、メインに臨む思いを聞いた。
練習場所が無いなか、出来ることをやってきた
――今回の試合に向けて、練習、減量はいかがでしたか?
「減量はもういつもどおり、うまくいきました。練習はちょっとコロナの状態がひどすぎて、練習場所がない状況が、もうずっと1年ちょっとになります。特に沖縄は女子の練習相手がいないので、マネジャーにお願いして、殴られてもらって、やっている感じです(苦笑)。その中でもできる技術を向上したり、ウエイトもやってけっこう仕上がってきています」
――身体が大きくなったようです。
「そうですね。ちょっとずつアトム級の身体つきになってきているのかなと思っています」
――6月のアトム級GPでは、青野選手のテイクダウンを切ってバックを奪いながらも、降りたところを切り替えされて、最後は肩固めから上を取り返したところを腕十字に極められました。あの試合をどうとらえていますか。
「あれは……勝てると思ってたんですけど、パウンドに行こうと思ったときにきれいに十字にはめられた感じです。あの対処が上手ければ勝ててたのになと思いました」
――でも、肩固めからの十字は、腕が深く入っている分、もしかしたら青野選手がいつもやってる動きなのかもしれないです。
「そうですね……」
――あそこでバックで降りたのは、いい形で乗れず落とされたのでしょうか?
「打撃で行きたかったんです。それで背中から1回、降り打撃したほうがいいのかなと。そこもちょっと自分の甘かったところかなと思います。もうちょっとバックでキープして、こだわっても良かったのかなと思っています」
――あの試合から約3カ月。どんな試合を見せたいと考えていますか。
「やはり、誰が来てもぶっ倒しに行くつもりで、練習はしているので、誰が来ても大丈夫なように、練習をしてきました。相手は関係ない。強ければ誰でもいい。強い人とやりたいといつも思っています」
――そんな中の対戦相手が、再起戦の古瀬選手になりました。どう捉えていますか?
「正直、あんまり……本当に興味がなかったので、どうなんですかね。今まで3戦くらい負けちゃってるので、コロナの中で応援に来てくれる家族だったり、ファンの方に楽しんでいただけるように、喜んでもらえるように、やっぱり一本かKOで倒していきたいと思います」
――大島選手、パク選手、青野選手と強豪続きの3連敗でした。復帰戦とはいえ、古瀬選手が対戦してきた相手を見れば、にっせー選手にとって、この階級で現在地がはかれるような試合になるかもしれません。
「MMAをします。MMAをして、圧倒的に、どんな局面でも勝てます」