5連勝のKrushフェザー級王者・新美が初のK-1本選出場(C)K-1
2021年9月20日(月・祝)神奈川・横浜アリーナ『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~よこはまつり~』にて、スーパーファイトのフェザー級3分3R延長1Rで第2代Krushバンタム級王者・軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス)と対戦する第2代Krushバンタム級王者・第5代Krushフェザー級王者・新美貴士(名古屋JKファクトリー)のインタビューが主催者を通じて届いた。
新美は2018年8月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、連勝したが斗麗に敗れた。その後は佐野天馬、高橋直輝に連勝も7月に岡嶋形徒に判定で敗れている。「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」では1回戦が不戦勝、準決勝で優勝候補と目されていた玖村修平を破り、決勝では森坂陸に延長戦の末に勝利して王座に就いた。今年2月には6戦無敗の麗斗を退けて初防衛に成功、6月には岡嶋形徒に1Rわずか16秒でTKO勝ちして2度目の防衛に成功している。戦績は13勝(5KO)3敗のサウスポー。
今まで以上に練習するようになったことが飛躍のきっかけ
──Krushのベルトを獲得してからは初のK-1参戦・スーパーファイト登場となります。過去2回はプレリミナリーファイトでの出場でしたが、気持ち的に違いますか?
「試合をするという部分での気持ちはそこまで変わりません。ただK-1は見ているけどKrushは見ていないという人も中にはいると思うので、そういう人たちには自分をアピールできる機会になるのかなと思っています」
──新美選手は現在5連勝中、前戦は秒殺KOで王座防衛と絶好調ですよね。
「そうですね、すごくいい感じで、練習の成果が出ていると思ってます」
──昨年のフェザー級王座決定トーナメントからプレッシャーをかけて攻撃を出し続けるファイトスタイル、まさに“新美スタイル”が確立された印象があります。
「K-1ルールは組みが一切ないルールなので、そこを活用して、より勝ちやすい戦い方を選んだ結果、そうなったというところです」
──例えば今の新美選手の戦い方がハマれば、どんな相手にでも勝てるという自信はありますか?
「はい。どんな相手が来ても自分の基本的なスタイルは変わらないです」
──今回は軍司泰斗選手との対戦です。過去にKrush王座も獲得している選手ですが、どんな印象を持っていますか?
「すごく攻撃力がある選手だと思っていて、パンチが強いというイメージですね。スピードはすごく速いというわけではないですが、バランスがいいですよね」
──そのなかでも警戒すべき部分はどこでしょう?
「一発があるのでカウンターをモロにもらってしまったら危ないと思います。そこは警戒しないといけないと思っていますね」
──ずばり軍司選手の戦い方に対応する自信はありますか?
「自信はあります。軍司選手とだったらけっこう噛み合う試合になると思っていて、1Rから激しい試合になると予想しています。見ている人たちにもしっかりと『これがK-1だ』という試合をして、アピールしたいと思います」
──Krush王者としてK-1に参戦することで、どんなところをアピールしたいですか?
「Krush王者としての強さだったり、K-1のファンの方にもKrushを見てもらいたいという思いもありますし、逆にKrushのファンの方にもK-1を見てもらいたいですね」
──K-1での王座挑戦についても以前から口にされていますが、そこに関してはいかがでしょうか?
「軍司選手はK-1フェザー級でも強い選手なので、ここで軍司選手に勝てれば王座に近づくのかなと思います」
──現在の飛躍・活躍を1年前には想像していましたか?
「いや、全く予想できなかったですね。1年前と比べると、練習からの気持ちだったり、覚悟だったりが変わったと思います。僕は王座決定トーナメントの前の試合で負けてるんですけど、次もそういう試合をしたらやめようと思ったんですね。それで練習に取り組む姿勢からもう一度考え直して、今まで以上に練習するようになったことが飛躍のきっかけだと思います」
──名古屋JKファクトリーはK-1で活躍した佐藤嘉洋さんをはじめ、多くのチャンピオンを輩出した名門で、その伝統をつないでいく立場だと思います。
「ジムにチャンピオンがいるかいないかで活気も違ってくると思うので、僕がしっかり試合の結果・内容で見せて、ジム全体の流れもいい感じに持っていけたらと思ってます」
──横浜アリーナという大会場での試合ということについてはどうでしょう?
「横浜アリーナで試合するのは初めてで、映像を見てもカッコよくて素敵な会場だなと思っているので、そのリングに立つことがすごく楽しみです」
──改めてファンのみなさんには自分のどんな姿を見せたいですか?
「僕は最初から最後まで倒しに行こうと思っているので、そういう覚悟や気持ちの部分を見てもらえたらと思っています。そして最後は倒して勝ちたいですね」