2021年9月20日(月・祝)神奈川・横浜アリーナ『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~よこはまつり~』にて、スーパーファイトのフェザー級3分3R延長1Rで第5代Krushフェザー級王者・新美貴士(名古屋JKファクトリー)と対戦する第2代Krushバンタム級王者・軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス)のインタビューが主催者を通じて届いた。
軍司はK-1アマチュア優勝を経て2015年2月にプロデビュー。2016年にK-1甲子園優勝を果たし、2017年9月にはKrushバンタム級王座を獲得(第2代)。2019年10月に将史の兄・玖村修平を破り、2020年2月にはK-1で大活躍したスリヤンレックから勝利を収める金星を得た。満を持して9月にKrushスーパー・バンタム級王者の玖村将史に挑戦したが判定負け。12月からフェザー級に階級を上げると亀本勇翔にKO勝ち、今年3月には森坂陸に判定勝ちと連勝中。戦績は14勝(4KO)5敗1分。
スピードにプラスしてパワーもついたかなと思う
──昨年末にフェザー級に階級をアップしてから2連勝ですね。減量から解放されたことが大きいですか?
「スーパー・バンタム級でやってた時は、減量できることはできたんですけど、当日よく動けなくて、100%の力が出せていませんでした。階級を上げてから、減量はキツいはキツいんですけど、当日の体調とかコンディションを考えたら、こっちの方がいいかなと思います」
──フェザー級の体作りという点ではどうですか?
「フィジカルトレーニングをすごくやってるというわけではないですけど、パワーをつけて戦いたいというのがあるので、基礎練習をしっかりやっているという感じです」
──そのうえで動けているという実感がある?
「はい。スーパー・バンタム級の時は、力強いパンチが打てていなかったんですけど、今は100%の力で打てている実感があります」
──言い方を変えればスーパー・バンタム級時代はそれでも結果を出せていたわけですよね?
「そう言われれば…そうですね。パワーは出なかったですけど、スピードとかはよかったんで。今の階級だったら、スピードにプラスしてパワーもついたかなと思います」
──そして今大会ではKrushフェザー級王者・新美貴士選手との対戦となりました。
「昨年のKrushフェザー級王座決定トーナメントのあたりからちゃんと見始めた感じなんですけど、僕も正直、新美選手が優勝するとは思ってなかったです。で、今回試合が決まって映像を見る回数が増えて、やっぱり戦いづらさはあるのかなと感じました。とにかく前に出てくるので、どういう感じで戦えば穴が見つかるのかな…というのは、すごく考えますね」
──軍司選手のように一発のキレで勝負するタイプにとっては、新美選手のようにひたすら前に出て手数で圧倒するスタイルは戦いづらそうな印象ではあります。
「打ち合ってくるのかは分からないですけど、打ちながら前に来るというのが一番の印象なので、そこでどう打ち分けていくかというのが作戦ですね」
──新美選手はトーナメントの後も王座を連続防衛しています。そこで自信をつけている感じはありますか?
「Krushのチャンピオンになってから2回防衛して、一つはダウンを取って判定勝ち、もう一つはKO勝ちということで、強さが出てきたかなというのは感じています。僕も新美選手もいい状態で勝ち進んでいて、当日もいいコンディションで試合ができそうなので、楽しみです。最終的には自分のKO勝ちで終わらせるのが目標です」
──ここで勝てば3連勝、タイトル挑戦も見えてくると思います。
「K-1で3連勝すればタイトルマッチも組まれるかなと思うし、チャンピオンの椿原龍矢選手とはプロ・アマチュア合わせて4回やっていて、2勝2敗のイーブンなんですよ。K-1のベルトをかけたタイトルマッチで決着をつけたいですね」
──椿原選手と最後に戦ったのは3年前で、そのときは軍司選手が勝利しています。今現在の自信はどうですか?
「今やっても負ける気はサラサラないです。椿原選手もテクニックがあるので、うまく戦ってくるんだろうなとは思いますけど、今は僕もパワーがついた分、堂々と戦えると思います」
──今回の会場、横浜アリーナについてはどうですか?
「お客さんもたくさん入ると思うので、楽しみですね。さいたまスーパーアリーナのメインアリーナでやった時も歓声がすごく大きかったので、大きい会場はやってて気持ちよかったです」
──K-1のタイトル挑戦も含めて、軍司選手の今後において重要な一戦になりますね。
「そうですね。この先が見える戦いだと思うので、しっかり勝って、そのままタイトルマッチまでつなげたいです」
──当日、お客さんに一番見てもらいたいところはどこですか?
「全試合の中で僕が一番輝いているところですね。当日はKO勝ちで終わらせます」