5月11日、東京・新宿FACEで昼の部の「ZST.64」に続き、「ZST.65」が開催され、メインでライト級王者の小金翔が韓国のクォン・ドヒョンとノンタイトルで対戦し、2R、腕十字固めで一本勝ちした。
これまで日本の武田光司、渡辺竜也に敗れ、岸本篤史に勝利しているドヒョン。組み技を主体とするドヒョンは、今回の小金との対戦でも開始早々に両脇を差してのボディロックで回すが、小金は倒れず。逆に小金が得意の四つ組みから大内刈で崩してのテイクダウン、2Rには四つからサバ折気味に浴びせ倒すと、バックからチョークを狙いつつ、腕十字に移行し、タップを奪った。
2018年10月に平信一に判定勝ちし、第3代王者に就いた小金は、2017年9月から判定試合が6試合(5勝1分)続いていたが、今回の一本勝ちに「ずっと判定が続いていたので、チャンピオンらしく一本でフィニッシュできて安心しました。皆さんの応援が力になりました。ありがとうございました」とリング上で安堵の表情で挨拶。
さらに、「MMAで他の団体に比べてZSTが盛り上がっていないかなと思うので、来年はもっと6回、8回と大会ができるように作っていきたいと思います」と王者として、ZSTを牽引する決意を語った。
さらに、「僕はRIZINに出たいという目標があります。そのために皆さんの後押しが、自分にとって必要だと思っています。そこまで頑張りますので、皆さん、応援してください」とRIZIN参戦をアピールした。
また、セミファイナルでは柏崎剛が返上した王座をかけて、「第3代バンタム級王者決定トーナメント」1回戦が行われ、ジェイク・ムラタが金井塚信之を判定で破り、8月13日の豊洲PIT大会での決勝進出を決めた。
2018年12月の「Fighting Nexus初代バンタム級王者決定トーナメント」でも決勝に進出していたムラタは、再三のダブルレッグ・シングルレッグで攻め、下になっても得意のディープハーフガードからスイープを狙うなど試合を作り、後半にはスタンドでも競り勝ち、判定3-0で金井塚に勝利。
試合後、ムラタは「金井塚選手は強かったです。金井塚さんの思いも込めて、しっかり大先輩(滝田J太郎)を介錯します。今まで格闘技に打ち込んできた自分を見届けてください!」と、決勝で対戦する46歳・ベテランの滝田J太郎に引導を渡すことを宣言し優勝を誓った。
◆「ZST.65」
(夜大会)新宿FACE 試合開始18時
▼第10試合 メインイベント ZSTルール ライト級 5分2R
○小金翔(第3代ZSTライト級王者/フリー)
[2R 4分13秒 腕十字]
×クォン・ドヒョン(韓国/GUMI MMA)
▼第9試合 第3代ZSTバンタム級王者決定トーナメント ZSTルール バンタム級5分2R
×金井塚信之(フリー)
[判定0-3]
○ジェイク・ムラタ(パラエストラTB/Fighting Nxus)
▼第8試合 ZSTルール フライ級 5分2R
×上田貴央(FIGTHER'S FLOW)
[判定0-3]
○ジョン・ウォン二(韓国/KINGDOM)
※再戦で上田はウォンニの腕、足を巻き込んでのグラウンドを狙うが、切って右ロー、がぶり打撃を入れるウォンニ。終了間際に上田はキムラで後方に回すもゴング。
▼第7試合 第3代バンタム級王者決定トーナメント リザーブマッチ ZSTルールバンタム級
5分2R
○諏訪部哲平(和術慧舟會駿河道場)
[判定3-0]
×上田直毅(パラエストラ東京)
▼第6試合 ZSTルール フェザー級 5分2R
○寺本大輔(リバーサルジム横浜グランドスラム)
[2R 4分24秒 リアネイキドチョーク]
×古根川充(U-FILE CAMP登戸)
▼第5試合 ZSTルール ストロー級 5分2R
○榊原 徹 (U-FILE CAMP登戸)
[判定3-0]
×望月卓弥(SUBMIT MMA)
※望月はこの試合が引退試合に。榊原の三角絞めを力強くスラムするなど最後まで諦めない姿勢を見せた。
▼第4試合 ZSTルール バンタム級 5分2R
×内田龍介(リバーサルジム戸塚グランドスラム)
[2R 1分46秒 足首固め]
○野沢零羽(和神会)
▼第3試合 SWAT! バウト ZSTルール フェザー級 5分2R
×萩原一貴(リバーサルジム武蔵小杉所プラス)
[判定0-3]
○高須将大(ストライプル茨城)
▼第2試合 SWAT! バウトZSTルール バンタム級 5分2R
○若林康弘(SAI-GYM)
[判定3-0]
×川端修介(ALLIANCE)
▼第1試合 SWAT! バウトSWATルール フライ級 5分2R
○長野将大(リバーサルジム武蔵小杉所プラス)
[1R 0分51秒 KO]
×宮國 要(アラバンカ柔術)