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【BOM】吉成名高の対戦相手がようやく決定「美しいムエタイを魅せられるよう、しっかりと仕上げます」

2021/08/27 14:08
【BOM】吉成名高の対戦相手がようやく決定「美しいムエタイを魅せられるよう、しっかりと仕上げます」

RIZINでも3連続KO勝ちとその実力を示している“ハマの神童”名高(左)

 2021年9月26日(日)東京・大田区総合体育館で開催されるムエタイのビッグマッチ『BOM~The Battle Of MuayThai~-ouroboros 2021-』の追加対戦カードが発表された。

 出場が発表されていた名高・エイワスポーツ(吉成名高/エイワスポーツジム)の対戦相手は、佐藤仁志(新宿スポーツジム)に決定。


“ハマの神童”名高は2018年12月、ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王座を奪取し、日本人として7人目の同スタジアム王者になり、2019年4月15日にはルンピニースタジアム認定同級王座も獲得。日本人初のルンピニー王者になると同時に、ムエタイの2大殿堂であるルンピニーとラジャダムナンの王座を同時に保持した史上2人目の外国人(タイ人以外)選手となった。

 また、2017年4月にWMC世界ピン級王座、2018年4月には日本人4人目の快挙となるWBCムエタイ世界タイトル(ミニフライ級)を獲得。さらに同年9月にはIBFムエタイ世界ミニフライ級王座もKOで獲得し、日本人初のIBFムエタイ世界王者となっている。2019年12月のBOMではBOMフライ級初代王座決定トーナメントを圧倒的な強さで制した。これまで獲得したタイトルは実に7冠。RIZINのリングでも3連続KO勝ち中。

 佐藤は2017年3月の『REBELS』で松崎公則に3RでTKO勝ち、2019年9月に白幡裕星に判定負け、同年11月には『KNOCK OUT』に参戦して花岡竜に判定負けと、現在のトップ選手たちとしのぎを削ってきた。

 名高は「今回、なかなか対戦相手が決まらなく、もしかしたら試合がないと言われていました。そんな中、佐藤選手が対戦オファーを受け入れて下さったと聞きました。まず、イベント関係者と対戦ジムの新宿ジムさん心より感謝致します。そして、佐藤選手、試合どうぞ宜しくお願い致します。美しいムエタイを魅せられるよう、しっかりと仕上げます」と、外国人選手を招聘できない中、対戦相手不足に悩まされたが試合を引き受けた佐藤に感謝の気持ちを述べている。


 ミドル級(72.50kg)3分3R延長1Rでは、WMCインターコンチネンタル・ミドル級王者でムエタイオープン・スーパーウェルター級王者のJ(TSK japan)が大輝・FLYSKYGYM(FLYSKYGYM)と対戦。

 JはBOMの常連ファイターで、WMC日本スーパーウェルター級王座、ルンピニージャパン同級王座、WMCインターコンチネンタル・ミドル級王座を獲得。パンチ、ヒジを得意とし、「BOMミドル級王座決定戦」では今年4月の1回戦では松島勲也を延長戦の末に判定で振り切ったが、決勝戦では喜多村誠に判定2-1で惜敗。王座を逃した。大輝も同トーナメントに出場し、1回戦で喜多村にKO負けを喫している。


 WMCインターコンチネンタル・スーパーフライ級(52.16kg)王者決定トーナメント決勝3分5Rでは、NJKFフライ級王者・誓(ZERO)とダイヤ・ウォーワンチャイ(ウォーワンチャイプロモーション)が王座を争う。

 誓はNJKF所属ながら他団体にも積極的に出ていき、5連敗を喫したが2020年11月のNJKFフライ級王座決定戦でEIJIとの19歳対決を制し、王座に就いた。今年4月のBOMではWMCインターコンチネンタルスーパーフライ級王座決定トーナメント1回戦で佐藤九里虎に判定勝利。2021年6月の『RIZIN』では名高に挑むもヒジによるカットで初回TKO負け。左フックと右ストレートに威力を秘める。

 ダイヤこと押川大也はタイ・ラジャダムナンスタジアムでの試合も経験。今年5月の1回戦では桂英慈に判定2-0で勝利を収めた。まだ高校1年生ながら8勝(3KO)3敗1分と12戦の戦績を持つ。

 また、WMC女子バンタム級(53.50kg)2分3Rでルイ(クラミツムエタイジム)とJASMINE(ポゴナクラブ)が対戦。

 ルイはこれまで『MuayThaiOpen』や『スックワンキントーン』などムエタイルールの試合を行ってきた選手で、3月にKAEDEに敗れるまでは5戦5勝(3KO)と無敗だった。6月のNJKFでは「S-1レディーススーパーフライ級トーナメント」1回戦でKAEDEの姉IMARIに勝利し、11月の決勝戦へコマを進めている。ヒジ&ヒザを得意とするアグレッシブ女子ファイター。


 対するJASMINEは2020年10月の『Krush-EX 2020 vol.2』でプロデビュー。ボート競技で高校生の時は埼玉県代表で全国大会に出場し、日本代表候補にも選ばれたことがある。フィジカルトレーニングに力を入れ、褐色の肌とその肉体から“女子マッスルモンスター”と呼ばれる。「ジムには最大140kgしかなくて、それなら普通にスクワットで持ち上げられます」と言い、「パワーなら女子の誰にも負けない自信がありますね。アマチュアの試合でも16オンスのグローブでワンパンチKOしました」とパワーには自信を持つ。さらに「男性とスパーリングして今まで12人くらいあばら骨を折ってきた」とのエピソードも。デビュー戦ではケイト・ウィラサクレックに判定3-0で敗れたが、ヒジありルールでルイを相手にそのパワーを活かせるか。

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