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【K-1】元同門の林健太と激突する佐々木大蔵「僕と健太の試合でみんながハッピーになればいいかなと思う」

2021/08/23 22:08
【K-1】元同門の林健太と激突する佐々木大蔵「僕と健太の試合でみんながハッピーになればいいかなと思う」

ヒザ蹴りをミットに突き刺す佐々木。抜群の安定感を誇る(C)K-1

 2021年9月20日(月・祝)神奈川・横浜アリーナ『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~よこはまつり~』にて、第3代K-1ライト級王者・林健太(FLYSKY GYM)と対戦するKrushスーパー・ライト級王者の佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が神奈川県内の所属ジムにて公開練習を行った。


 佐々木は2008年にK-1甲子園でベスト8入り、同年5月にプロデビューし、2016年にKrushライト級王者となった。2018年4月の2度目の防衛戦で同王座を失い、スーパー・ライト級に転向すると同年11月のK-1スーパー・ライト級王座決定トーナメントでは準優勝。2019年6月大会では不可思をTKOで下している。2020年2月大会で鈴木勇人を破り、ライト級に続いての2階級制覇に成功。7月に近藤拳成を相手に初防衛し、12月のK-1では大和哲也を判定3-0に降している。今年5月には平山迅を破り2度目の防衛に成功。戦績は29勝(6KO)17敗1分。

 現在Krushスーパー・ライト級王者に君臨する佐々木だが、K-1には昨年12月のK-1両国国技館大会以来の出場となる。この日は1Rのミット打ちを披露。試合まではまだ1カ月以上あるが「仕上がりはいつもと変わらないですね」と通常通りコンディションの調整に努めているようだ。

 対戦相手の林はかつてKRESTに所属しており、佐々木にとっては元同門の後輩にあたる。前回の試合後には共通の知人を交えての祝勝会で同席したようで「いつか当たるだろうね」という話をしていた。しかし、「まさか次戦、次で当たるとは…という感じですね。驚きはありました」と、このタイミングでの試合オファーには驚きもあったようだ。とはいえ、同階級ということもあり、いつかは当たるという覚悟も持っていた。

「僕は決まった相手とやるというだけで、常に自分の高みを目指すということは変わりません。相手が決まればそこに向けて自分の足りないところだったりとか、相手の良さを知って練習していくので、別に健太が相手だからどうというのはないですね」と、戸惑うことなくいつも通りの佐々木でリングに向かう。


 林とは8年前に林がジムに入門してきた時からの付き合い。お互いに兄弟がおり、「本当にいい兄弟だなと思っていましたね。僕にも弟がいて、弟は結構ご飯に連れて行ってもらってたりしていて、弟のほうが遊んだりしていたと思います」と兄弟ぐるみでの付き合いだった。

 だが、かつての後輩は2018年に開催されたK-1ライト級世界最強決定トーナメントを制し、翌年には卜部功也を倒してK-1ライト級王座を獲得するなど、大きく飛躍。現在は階級を上げてきたが、K-1のトップ選手の一人に数えられる存在となった。

「印象的なのはやっぱり功也との試合です。その前から凄く力もあるし、チャンピオンになる存在だろうなって思ってましたけど、相手が功也というところで、功也に競り勝つのは凄いなと思いましたね」と、現在の林の実力を素直に評価している。

 高い技術力で試合を組み立てる佐々木と打ち合いを好む林はファイトスタイルが真反対。「健太は健太のスタイルで、それが僕に足りない部分ではあるんで、それを一つの技術として取り入れたいという気持ちはずっとある」と佐々木。

「自分に足りないものがあるから、自分がまだまだ弱いから格闘技を続けているというのがあるので、そこは変わりません。健太と戦うことで何かを得るものがあるんじゃないかなと思っていますね」と、常に高みを目指すという自身の信念の元、この試合でも何かを得ようと貪欲な姿勢を見せている。


 高みを目指す中でも、やはり目標はK-1チャンピオン。しかし、現在この階級のチャンピオンは同門の山崎秀晃だ。モチベーションを作るのも難しそうだが、「僕は常に秀さんの背中を見て、常にそばにいて心強い存在でもありますし、その背中を追っていくっていうのは変わらないです。そこでモチベーションが下がる意味が自分には分からない」と語る。

「K-1のベルトは常に狙っているけど、秀さんとやらせろとか、今のところ僕からそういうつもりはない」というスタンスだが、「準備はできているようにしたいですね」と試合が組まれればやることに躊躇はない。しかし、「やっぱり足元をすくわれる部分は今までも経験があるんで」と、今は目の前の林戦に集中しているようだ。

 常々、試合のことを“作品”と呼ぶ佐々木。「健太としか生み出せないものってあると思うし、ましてや横浜アリーナということで考えるだけでワクワクするんですよ。今回のあの舞台、あのリングで向かい合えるのは他の人ではできないことなので、僕と健太の試合でみんながハッピーになればいいかなと思います。勝負ごとなんで勝者と敗者がいるわけで、酷な部分はありますけど、お互いに全力を出し合えたらいいなと思います」と、元同門の後輩と2年ぶりの横浜アリーナという大舞台で描く作品に思いを馳せている。

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