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【KNOCK OUT-EX】“バズーカ前蹴り”の鈴木健太「『この選手は気持ちが強い』と思われる選手になりたい」

2021/08/14 22:08
【KNOCK OUT-EX】“バズーカ前蹴り”の鈴木健太「『この選手は気持ちが強い』と思われる選手になりたい」

4戦全勝でKNOCK OUT初参戦を果たす鈴木。スーパーミドル級戦線に新たな名乗りをあげるか

 2021年8月22日(日)東京・新宿FACE『SACRED FORCE presents KNOCK OUT-EX 2021 vol.3~BLACK FIGHT~』(夜興行)にて、KNOCK OUT-BLACKスーパーミドル級3分3R延長1Rで吉野友規(STURGIS新宿)と対戦する鈴木健太郎(E.S.G)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 鈴木はNJKF所属で4勝(1KO)無敗の戦績を持つ。身長は188cmで吉野よりも2cm高い。今年3月のイノベーションでは馬木樹里と3戦無敗対決を行い、馬木に2RでTKO勝ちしている。その前蹴りは“バズーカ前蹴り”とジム内では呼ばれているらしい。KNOCK OUTには初参戦となる。

88kg契約の試合でも勝利

──今回、『KNOCK OUT』初参戦で吉野友規選手との対戦となりました。最初に話を聞いた時はどう思いましたか?

「吉野選手のことは75kg~80kgと戦っている体重も近くて、いつかやることもあるだろうと思っていたので、そんなにはビックリしなかったというか、『あ、知ってる選手だな』という感じでしたね」

──鈴木選手は以前、88kg契約で試合をされたこともあるんですよね?

「そうですね、昨年11月のBigbangで。その2ヵ月前に75kgでやっていたので、最初から88kgに上げるのは無理だと思っていたんですが、面白いチャンスだったし、ジムの会長や先輩方からも『いい経験だし、88kgに達しなくてもいけるよ』というお言葉をいただいたりしたので、チャレンジしようかなと思って受けました。試合の時は81kgぐらいだったんですけど、相手は元々クルーザー級でやっている選手で一発一発の重みがあるので、こちらは距離を取って戦うという作戦で出ました。やっぱり体が重くて、いつもより疲れましたけど、勝つことができたのでよかったです。ガッツのある選手だったので、気持ちのぶつかり合いができました」


──ベスト体重は75kgですか?

「自分ではもう少し上、77~78kgあたりかなとは思うんですけど、でも74、75kgから80kgぐらいだったら自分の範囲内かなとは思ってます」

──『KNOCK OUT』では75kgがスーパーミドル級という正式な階級として設定され、初代王者も誕生しました。

「そうですよね。自分が所属するNJKFもそのあたりの階級はないので、そうやって階級ができたところに参戦できるのはうれしいというのはもちろんありますね」

──その初戦が吉野選手になったわけですが、改めて吉野選手の印象は?

「やっぱりパンチの選手ですよね。パンチ力があって踏み込みが速くて、一方でパンチだけじゃなくて右ミドルとか前蹴りとか、コンビネーションでヒザも打ってくる選手なので、たぶん噛み合うと思います。楽しみです」

──吉野選手の前戦は見られましたか?

「見ました。相手がNKBのチャンピオンということで、1回ダウンを取ったぐらいでは勝たせてもらえないのがチャンピオンなんだなと。あそこから盛り返すのがさすがだなと思いました。吉野選手も大きな経験になったと思うし、一回りも二回りも大きくなってリングに帰ってくると思うので、頑張って練習して勝てるようにしたいですね」


──ご自分を紹介するとしたら、どういうファイターでしょう?

「一番自信があるのはヒザ蹴りですね。あとパンチも得意な方なので、そこを見てもらえればいいかなと思いますね。盛り上がる試合をします」

──あれ? 「バズーカ前蹴り」との異名があるという前蹴りが出てきませんでしたが…?

「あー、前蹴りは当たり前すぎて忘れてました(笑)。そうですね、前蹴りも見てほしいところです」


──吉野選手に対して、どう戦いますか?

「打ち合うところは打ち合い、距離を取って…ポイント稼ぎをするつもりはないんですけど、正々堂々と、お客さんが力まず楽しめるような、自分自身も楽しめるような試合をしたいですね」

──鈴木選手は4戦全勝でここまで来ていて、吉野選手は先日、プロ初の黒星を喫しました。勝率の高い同士の一戦なんですが、鈴木選手ご自身がここまで負けなしで来れている要因とは?

「今年、ESGの山田前会長が亡くなったんですけども、鈴木現会長やジムの先輩方の指導のおかげですね。何もできない男なので(笑)、自分一人ではここまで4回、勝つことができなかったと思うので。あとは家族の支えがあったり、そういう周りの支えがあったからこそだと思います」


──自分の適正に近い階級がある『KNOCK OUT』への参戦で、ここからレギュラー参戦、タイトル戦線へという意欲は?

「ないと言えばウソになるんですけど、自分はまだ早いというか…。ベルトというよりは目の前の一戦一戦を大事にして、結果的にそこにつながればいいなと思います。これまで3つのイベントで4試合をしてきたんですが、自分の階級があるところというのはいいなと思っています」

──今回の試合、鈴木選手にとって一番のテーマは?

「毎試合そうなんですけど、何が何でも勝つ、必ず勝つということですね。吉野選手も会見で『死ぬ気で勝つ』とおっしゃっていましたが、それはどの選手も同じだと思うし、自分も思っていることなので」

──当日の試合で、一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

「気持ちですね。『この選手は気持ちが強い』と思われる選手になりたいので、技とかどうこうじゃなく、気持ちで引きつけたいと思います。わざわざ見に来ていただいているので、お客さんが盛り上がる試合をするのは当たり前ですけど、『勝ちたい』という気持ちも同じぐらいあるので、それによって熱い試合ができたらと思います。吉野選手も気持ちでぶつかってくる選手だと思うので、それを楽しみにしています。応援よろしくお願いします」

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