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【RISE GP】18歳の女王・宮崎小雪の対戦相手は“ムエタイ才女”伊藤紗弥「同じ階級に天才は2人もいらない。KOする」(宮崎)

2021/08/12 21:08
【RISE GP】18歳の女王・宮崎小雪の対戦相手は“ムエタイ才女”伊藤紗弥「同じ階級に天才は2人もいらない。KOする」(宮崎)

日本女子ムエタイのレジェンド的存在である伊藤(パネルの人物)との対戦が決まった宮崎。高度なテクニック対決となりそうだ

 2021年9月12日(日)東京・後楽園ホール『RISE GIRLS POWER.5』の対戦カード発表記者会見が、8月12日(木)都内にて行われた。

 出場が発表されていたRISE QUEENアトム級王者・宮崎小雪(TRY HARD GYM)の対戦相手は、伊藤紗弥(尚武会)に決定。


 宮崎は“宮崎姉妹”の妹で、小学3年生から空手を学び、2019年8月のKAMINARIMON全日本女子トーナメントで優勝。アマチュア戦績10戦10勝(3KO)無敗の戦績を引っ提げ、16歳で2019年11月にプロデビュー。デビュー戦は松谷綺とドローだったが、KARENと小林愛理奈に連勝。その試合で新人離れしたテクニックを見せて関係者から高い評価を受けたが、11月のAyaka戦では判定2-0で惜敗。そして今年1月「アトム級NEXT QUEENトーナメント 2021」で佐藤レイナ、小林愛理奈に勝利して優勝した。3月にはRISE QUEENアトム級王者・紅絹に挑戦し、判定2-0で破り第2代王座に就いた18歳。戦績は5勝1敗1分。


 伊藤はジュニアキックで数々のタイトルを獲得。ほぼ男子選手を相手に勝利を収め、あの那須川天心とも2度対戦している。2012年12月には中学2年生にしてタイでWPMF女子世界ピン級暫定王者を獲得。“天才ムエタイ少女”としてアマチュア時代から名を知られるようになり、2014年4月に国内で正式にプロデビューを果たすと、国内外の強敵を相手に快進撃を続けWPMF・WMC・WBCムエタイと女子世界王座の三冠を制覇。

 2018年12月の『KNOCK OUT』で小林愛三に判定負けを喫し、以後はリングから遠ざかっていたが2019年12月の『BOM』で復活。奥脇奈々から大差の判定勝ちを収めた。2020年2月の『RISE』初参戦ではAyakaに生涯初のダウン&KO負けを喫してしまったが、今年4月の『ムエローク2021』ではムエタイルールでAyakaと対戦し、リベンジに成功。BOM女子ピン級初代王座も獲得した。7月には初のオープンフィンガーグローブマッチに挑み、女子二冠王MIREYに勝利している。戦績は18勝(4KO)5敗2分。


 伊藤隆RISE代表は「元々は宮崎からAyakaとやりたいとの希望を受けていましたが、スケジュールが合わなかったので(Ayakaは9月19日にホームリングでの試合が決定)、Ayakaと1勝1敗の伊藤選手にしました。テクニカルな2人なので見どころがあると思う」と説明。神村エリカGIRLS POWERアンバサダーは「まさか決まると思っていなかったカード。技術の攻防になると思います」と、楽しみな一戦だと話した。

 伊藤は会見を欠席し、「宮崎選手は勢いもあるし、上手さもある選手だと思います。ムエタイではチャンピオンですがキックボクシングでは下っ端の私です。RISEチャンピオン相手にどこまで戦えるか試します。もちろん自分の戦い方で勝ちに行きます」と、謙虚なコメントが代読された。


 一方、宮崎は「昔から強いと言われている選手と戦えるので嬉しいです。伊藤選手は“ムエタイ才女”って言われていると思いますが、同じ階級に天才は2人もいらないので、どっちが本当の天才か、どっちが本物の王者なのかを決める試合になると思います」と、ビッグネームとの対戦にやる気満々。

 伊藤については「凄くテクニックがある選手で凄く上手い印象。昔はそう思っていましたが、今は私も負けないくらいテクニックがあります。テクニック対決でも打ち合いでも私が優っているので、勝つ自信しかないです」と、全局面で自分が上回っているとする。


 数々のタイトルを獲得し、日本でのプロキャリアは7年(タイでは中学生時代からプロとして試合をしていた)の伊藤。まだ22歳だが、女子ムエタイのレジェンド的存在となっている。宮崎は「確かに相手はレジェンドですが、私も現チャンピオンです。まだ7戦しかしていませんが、私も強いと思っているので、テクニックで負けない試合を見せられると思います」と、全く臆するところはない。

 ムエタイ王者との対決という図式については「RISEは組みとかヒジがないので、RISEルールで参戦してくれるということは私のホームでやるってことになるのでそこは絶対に私が勝たないといけない。RISEでは打ち合いが求められるので、テクニックの試合と見せて打ち合いも見せたい」と、RISEらしい打ち合いに伊藤を引きずり込みたいとした。

 そして、「もちろんプロとして求められているのはKO。お客さんが求めているのはそれだと思います。Ayaka選手は3Rで伊藤選手をKOしていますが、私は3RまでいかずにKOしたいと思います」と、Ayakaよりも早くKOで仕留めたいと宣言した。

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